2024年03月19日

テーパードパンツの丈つめ 注意点

ここのところ初夏?のように暖かくなったり、また冬に逆戻りしたり。

桜の開花も予想されていたよりも遅くなって、平年並みになりそうです。

出かける時は何を着て行けばいいのか、直前まで悩みますね。

ちょっと重ね着して温度調節できるといいのかな。

卒業式や入学式などセレモニーの多い季節。

早めに試着してみて、お直しが必要でしたらそちらもお早目に!


最近パンツといえばワイドパンツが流行ですが、今回はテーパードパンツについて。

私自身もそうですが、低身長の方はどうしても丈をつめないと着用できません。

お店で買う時は、その場で丈つめもサービスであったりしますが、

セールで買ったりとか、ネットで買ったりという時は自分で丈つめする必要があります。

もちろんお直し屋さんでも丈つめはやってます。

で、そのお直しの際にちょっと注意するといいことがあります。

テーパードパンツというのは、



こんな感じのパンツです。

ヒップ・太ももに少しゆとりがあって、裾に向かって徐々に幅がすぼまっていくタイプ。



今回のパンツはかなり傾斜があって、裾幅がだいぶ細くなっています。

足元がスッキリするので、低身長の私もよくこのタイプを穿いています。


このまま穿ければ問題はないのですが、もちろん丈をカットしないといけません。

問題はそのカットする寸法です。

例えば2~3㎝でしたらほぼ問題ないのですが、

低身長さんだと残念ながら、8㎝とか10㎝とかカットすることになります。

それが要注意点なのです。



上の写真ですが、丈を8㎝カットする場合、

裾幅は約14.5㎝、8㎝上がった位置の幅は約15.5㎝、

ということは8㎝丈つめすると、ぐるり1周で約2㎝も裾幅が広がってしまうことになります。

そのまま丈つめして着用するとどうなるかというと、

裾幅が広くなって、何だか重心が下がってバランスが悪く見えてしまいます。

そんな経験ありませんか?


そんな場合の解決策は、

裾幅を元と同じに狭くして、ヒザの上くらいから徐々に削るように幅を調整します。

そうすることによって、全体のバランスが良くなって見た目もいい感じになります。

ただ丈が合ってればOKじゃなくて、大切なのは全体のバランスです。

当アトリエでは、ご試着しただいて丈を決めると同時に、様子を見ながら幅のピン打ちもして、

お客様と一緒にバランスを確認しながら決めていきます。

お一人ずつの対応ですから、ゆっくりと納得いくまで悩んで迷っていいですよ。


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2024年02月15日

コートの肩線つめ、身幅つめ

バレンタインも終わり、2月半ばとなりました。

今日はとても暖かく、関東では昨年より14日も早く春一番が吹いたそうです。

花粉もいよいよ本格的に飛散が始まっているそうですが。

ついこの間雪が降ったばかりなんですけどね。

寒暖差が激しい時期ですので、体調には気をつけましょう。


前回のブログがコートネタで、今回もコート繋がりでいきます。



こちらがお預かりしたコート、お母様から譲り受けられたそうです。

厚手なのに柔らかくしなやかな手触り、きれいなツヤのあるとてもいい素材です。

ただやはり、この時代を感じさせてしまう肩のラインや全体のシルエット。

このまま着るのはちょっと憚られてしまいます。

せっかくの素晴らしい素材ですから、何とか着られるようにお直ししましょう。


まず最も気になるのはやはり肩のラインです。



肩パットを取り出してみると、かなり分厚いのが入っていました。

肩線の飛び出した部分をなだらかな線になるように縫い直します。

そして、お直し後は肩パット無しに変更しました。



これでだいぶ自然なラグラン線に落ち着きました。

更にバストから裾までの身幅、袖付け根から袖口までの袖幅を適宜つめました。

更に更に全体の着丈も5㎝ほどカット。

全てお直しした仕上がり後afterはこちらになります。



一番上のbeforeの写真から、かなりコンパクトになったと思います。

お客様に伺ったところ、スカートよりパンツスタイルが多いとのことで、それに合わせました。

お母様が遺してくださった素敵なコート、今に活かすことができて良かったです。

また何か気になることがあれば、いつでもご相談いただければと思います。


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2024年02月01日

コートの前合わせ

あら、ちょっとサボっていたら2月になってしまいました。

1月はかなり暖かだったように思いますが、日々寒暖差がありますし、乾燥も酷い。

そして花粉もそろそろ飛んで来てますから、何かとストレスの毎日になりそうですが。

まあできるだけリラックスできるようにして、穏やかに過ごしていきたいものです。


2月のアタマはどうもかなり寒そうで、まだまだロングコートの出番が多くなりそう。

ということで、少しコートに関するネタです。

今回は、私物のコートでサクッとご紹介します。

ノーカラーのとてもシンプルなコートで、前合わせもボタンやファスナーではありません。




こんな感じの引っ掛けるだけのフックというか、ホックというか。



いわゆる「足袋のこはぜ」みたいなヤツです。(余計わかりにくいかな。)

なので表からはボタンも何も見えないので、とてもスッキリするのですが。

ただ引っ掛けているだけなので、外れやすいという欠点もあります。

自分で気がつかないうちに、いつの間にか全部外れていて、何か寒いなぁ…とか。

それを何とかしたいと、常々考えておりました。


いっそのこと、ホックを止めてボタン留めにしようか、でもホール作らなきゃいけないし。

ボタンも合うのを探すのが面倒だし。意外と探すといいのがないんですよね。

今のシンプルな前合わせがやっぱりベストかな、ということで。

今付いてるホックと並行して、スナップボタン(縫付けタイプ)を付けてみました。



どこに付けるか迷いましたが、ホックの近くでも留め外しがしづらいかなと思い、

こんな感じで、ホックとの間の位置に収まるようにしてみました。

スナップボタンもギンギンしたそのままだと、妙に悪目立ちするし安っぽく見えるし。

で、コートの生地に近い薄いグレーの裏地で一つ一つくるんで付けました。



こうすれば変に光らないし、まわりと馴染むし、ちょっと高級に見えます。

着てみたところ、これなら簡単に留め外しできるし、外れないので快適です。

もっと早くやっておけば良かったな。


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2024年01月24日

ウェストベルト幅カット

今年こそ投稿回数を増やそう!と思っていたのに、またまた1月も後半となってしまいました。

もうとっくにお正月気分も抜けているはずなんですが。

今年は暖冬と言われてますが、大寒も過ぎて、今は最も寒い時期。

幸いあまり風邪をひかない方なのですが、寒がりなので冷たいミシンに触るのが…

ここは頑張ります。


今回のお直しは、こちらのパンツのウェストベルト。




前・後ですが、これだけだとわかりにくいかな。



実はベルトの幅が6㎝くらいあります。

上半分くらいは芯が入っていないので、柔らかくくたっとします。

最近流行の「ハイウェスト」に見える効果を狙ってのデザインでしょうか。

しかし、着用されるお客様としては、これが邪魔になって着用しずらいとのことでした。

私も見た感じでは、確かにそう思います。

ということで、中に入っている芯の幅に揃えてカットしました。



約3.5㎝のベルト幅になりました。




これでスッキリ穿きやすくなったのではないかと思います。

細かいところでは、ファスナー上のホックの部分、



ホックとボタン留めになっていましたが、幅をつめる都合上、




ホックとスナップ留めにさせていただきました。


着にくいとか、着心地の悪いお洋服は、いずれ着なくなってしまいます。

そうなる前にお直ししましょう。


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2024年01月12日

前開きにリフォーム

2024年となりました。今年もよろしくお願いいたします。

年明け早々から、大きな災害と事故が続き、どうにも気持ちが落ち着きません。

寒い中、住む家を失い更に大事な人まで亡くされた方々を思うと心が痛みます。

時間はかかると思いますが、一日も早く穏やかな毎日になりますように。

こんな時こそ、普段の生活・日常を大切にしたいと思います。

今年もまた、お直しや教室をしっかりと続けていきます。


昨年の分から、ご紹介しきれていないお直しのネタがかなりありますので、

順次投稿しようと思います。

今回は、こちらのトップスのリフォームのご依頼です。



ご依頼のお客様のお母様が着ていらっしゃる花柄のカットソートップスです。

今は高齢者の施設の入居されていて、面会の際にいつも気になっていたのは、

服の着方が歪んで?いて、きちんと着られていない、ということでした。

恐らく施設のスタッフさんが着替えを手伝ってくださるのだと思うのですが、

かぶり型の服だと、どうしても着替えさせにくいのではないか、

前開きにすれば、着替えもスムーズにきちんとできるのではないか、ということで。

ご自分で着替えるとしても、やはり前開きの方が着替えやすいものです。

お客様ともいろいろご相談いただき、リフォームに取り組みました。

そしてこちらがその結果です。




スパっと全面を切り開き、裏側には上前に見返しを下前に持ち出しを付けました。

カットソー素材で伸びるため、どちらも伸びにくい布帛のシーチングでしっかりとさせました。

そして留め外しを何にするか、も問題でした。

まず簡単にできる、そして外れにくいようにある程度しっかりと留まる付け方にしたい。

お手軽なのはマジックテープなのですが、お洗濯でゴミがたまりやすいのも気になります。

できれば、きれいにお洒落に着続けたいですからね。

そこで、縫付けタイプのスナップボタン留めになりました。



あまり小さいサイズだと、スタッフさんもやりにくいと思うので、直径12mmサイズに。

スナップボタンの縫付けも、やはりしっかりさせたかったので、

見返し・持ち出しともシーチング素材でしっかりと土台を作ったのです。


実際にはこのほかにも3点、計4点のリフォームをやらせていただきました。

お役に立てていれば幸いです。

このようなリフォームのニーズは今後更に高まるのでは、と思います。


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2023年12月26日

シャツの襟を小さめに

さあ今日は12月26日、今年もあと5日となりました。

アトリエは本日から、1月5日(金)までお休みをいただきます。

今年の年末年始は暖かそうなので、寒がりの私としては助かります。

家の中のあちこちのお掃除はもちろんですが、

一年酷使したミシンのお掃除とお手入れも念入りにしなければ。


年末でお忙しい時期ですし、サクッといきたいと思います。

今回のお直しは、ちょっと透け感のあるこちらの素敵なシャツです。



写真だとちょっと見づらいでしょうか、すみません。

白地に不揃いのドット柄がとてもおしゃれですが、

このちょっと大きめの襟がどうしても一昔前っぽくて気になる…

というのがお客様のお悩みでした。

確かに以前は、このくらいの大きさの襟が多かったと思います。

そこでご希望のサイズにカットしました。



こんな感じになりました!

やはりこうして見ると、今どきっぽい襟の感じですね。

これなら人目を気にせず、お召しいただけるのではと思います。


デザインが古臭くなってしまっても、何故か処分できない服、ありますよね。

思い入れのあるお洋服を今に着られるようにしたい。

捨てられる服を少しでも減らして、何とか活かしたい。

来年もまたこんな思いで仕事を続けていきます。


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2023年12月15日

穴あき修理 共布が無かったら

ちょっと間が空いたら、12月も半ばに。

今年もあと2週間余りとなってしまいました。

まあやり残していることはいろいろあるのですが、

インフルエンザにもコロナにも感染せず、まずまず健康に年が越せそうなので、

ここは良しとしてやるべき事を一つ一つ片づけていこうと思います。


最近お承りしました修理についてご紹介しようと思います。

まず一つ目は、こちらの穴あきです。



さらさらした素材のゴルフズボンのひざのあたりにできてしまった穴あきです。

ちょっとしたアクシデントで、左右両方のひざが破れてしまいました。

お客様にはお怪我はなかったそうで幸いでしたが。

こちらの素材ですと、修理した部分がどうしても目立ってしまうとお伝えしました。

でもこの穴の開いたまま穿くよりは修理してもらった方が良い、という事でお受けしました。

ただですね、修理するための共布が無いのです。

そこで、いろいろな可能性から考えた結果、



この脇ポケットの向こう布の見えない部分、



この下の方からなら少しくらいはカットしても大丈夫なので、ここから取ります。

※製品によっては、向こう布が少ししか付いていない場合もありますので要注意!

用意できた共布を大事に使って、丁寧にミシン修理しました。

今回は左右ヒザの修理なので、いったん横から開いてミシン、その後元通りに縫い直し。

修理後はこちらになります。



前述した通り、やや目立ってしまいましたが、まあ想定の範囲内でしょうか。

お客様にもOKをいただけまして、安心しました。


そして二つ目は、小さな虫食い穴あきです。



素材は柔らかなウールジョーゼットのワンピース。

こんな小さな穴が、いくつか開いてしまいました。

お母様のお手製のワンピースということで、何とかきれいに修理しなくては。

こちらもやはり共布はありませんでした。

この場合はミシン修理ではちょっと荒っぽくなってしまうので、別の方法でやってみました。



お洋服の裏側の縫い代、影響の無さそうなところから織り糸をそーっと抜いて、

穴の部分をちくちくと刺して埋めてみました。

完璧に元通りとはいきませんが、まずまずの仕上がりかなと思います。

こちらもお客様からもOKをいただき、ホッとしました。


共布が無くても何とかできる場合もありますので、詳細はご相談ください。


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2023年11月30日

足し布でサイズアップ2

ビューっと飛んで11月も最後にありました。

あと1か月で今年も終わるとは信じられませんが。

ま、時間もないので早速いきましょう。


前々回のブログで「足し布でサイズアップ」投稿しましたが、今回はその続編的な感じで。

まずはこちらのノースリーブワンピース。




古着で購入されたお洋服、レトロなプリント柄が何とも可愛い。



見返しもギンガムチェックです!素敵。

しかし、全体にお客様のサイズには合わず、残念ながらこのままでは着られません。

そこで、足し布の出番となりました。

今回は足し布を使う部分が大きくなるので、かなり見た目を左右する要因となりそうです。

こんな場合は、お手数ですがお客様ご自身で足し布用の生地をご用意いただきます。

プリント柄の中の一色を選ぶのが無難かとは思いますが、

どの色を選ぶかによって、かなり全体のイメージも変わると思います。

そこがまたリメイクの楽しいところでもあります。


お客様が足し布に選んでくださったのは、濃い目のピンク地です。




こんな感じに左右両サイドに縦・帯状にマチ入れしてみました。

ピンクの足し布がとても素敵なアクセントになっていませんか?

そしてちょっとした細見え効果もありますし。



平面で見るとこんな感じになります。



あそうそう、裏地ももちろん足しています。

元々チャーミングなワンピースでしたが、リメイクすることによって更にグレードアップしました。

お客様もとても喜んでくださいました。


そして、こちらは別のキャミソールワンピース。




こちらは主にバストのあたりがきついので、脇の下のあたりに足し布していきます。



今回は裏側に大き目の見返しが付いていたので、そこから共布を取り足し布にしました。




ちょっと分かりづらいかもしれませんが、逆三角形に足し布を入れています。

これで着心地はかなり違って、楽に着用できるはずです。

そして、裏側の布を取った部分には、もちろん別布で補修しています。




既製服には縫い代があまりたくさん付いていないので、

幅を出してサイズアップするためには、このように足し布が必要になります。

せっかく足し布するのであれば、前述したようにデザイン効果を考えて、

更にグレードアップできるところまで狙ってリメイクしたいですね。


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2023年11月20日

TシャツのVネック加工のご依頼

季節はだいぶ進んで11月も後半になりました。

この辺りの木々もやっと色づき始めて、紅葉のシーズン到来。

ただあと少しすると、もうクリスマスそして年末となります。

もうちょっと引き締めて仕事に取り組まなければ、と気持ちは焦り気味なのですが。


アトリエにお問い合わせの多いTシャツのVネック加工、またお承りいたしました。




黒地のTシャツだから、写真だとちょっと見づらいかもしれません。ごめんなさい。

胸元に♡〇◇(ハート・丸・ひし形)の凸凹加工がされているキュートなTシャツ。素敵。

この丸首の衿ぐりですが、やはりちょっと詰まっているように見えます。

着心地良くするためにも、Vネック加工は有効ですね。


Vネックにするためには、衿ぐり縁どり布を外してVネックにカットして付け直します。

そのため縁どり布は、外したものでは長さが足りず使えません。

そこで私は、Tシャツの裾を少しカットして、縁どり布として利用しています。

ですから、Tシャツの着丈が元より5~6㎝ほど短くなりますのでご了承ください。

もちろん、カットした裾は元通りに始末しておきますので。


そしてVネックに加工したものがこちらになります。




Vネックにすると同じTシャツでも、スッキリと見えます。

またこれでかなり衿ぐりの余裕ができたと思います。

特に女性の場合は、着脱でファンデーションが付いてしまうのを防げると思います。



トルソーに着せるとこんな感じになりました。


以上のように、丸首→Vネックに加工して、裾のカット・後始末までをセットとして、

お直し(加工)料金は、4,500円ほどいただいております。

素材やデザインによっては、この金額は変更することがありますのでご了承ください。


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2023年11月09日

足し布でサイズアップ

相変わらず暖かな日が続いておりますが、昨日は立冬でした。

街中の木は、やっと少~しだけ紅葉してきたようですが。

季節的にはいよいよ晩秋から冬へと変わる頃。

今までの暖かさに気を許していると大変なことになりそうです。

本格的な冬の準備、お直しはどうぞどうぞお早めに余裕を持ってお願いいたします。


着られないわけではないけれど、ちょっと部分的にきつくて着心地悪い…

そんなお洋服お持ちじゃありませんか。

縫い代やタックなど充分にあればお直しができますが、それも無いと。

そういう時は、足し布をしてサイズアップすることができます。


まず、こちらのトップスは古着屋さんで購入されたものだそうです。



サテン素材の大きく肩のあいたトップス、素敵です。

ご試着いただくと、アームホール(袖ぐり)からバストトップのあたりがややきつそうです。

縫い代の余裕はほとんどありませんので、ここで足し布。

ただサテンのこんな生地はまずピッタリのものは見つからないでしょうし。

とりあえず、ウチのアトリエにあった布をいろいろ出してみました。

その中からお客様が選んでくださったのは、クリーム色のシフォンの生地。

これは足りないところに部分的に入れるよりも、

袖口から身頃の裾までの脇縫い目に入れた方が自然に見えるのではないかと。

お客様と相談した結果、このようにしてみました。



早速ご試着いただいたところ、「あ、なんかこれはこれでいい感じ!」

と好感触をいただき、ホッと一息できました。



足し布がシフォンの透け感のある素材なので、どうかなと懸念していたのですが、

着ていただくとと、ほとんど違和感はありませんでした。


こちらは薄手のブラウス、やはりアームホールから二の腕がややきつい。

そこで足し布、こちらはお客様がご持参くださった生地でした。

袖ぐりで約4㎝くらい出るように、脇の下の縫い目を開きます。

身頃側と袖側で細長い二等辺三角形になるように足し布を入れてみました。



つまり細長~いひし形になるような感じに入れます。

身頃と袖は連動していますので、どちらかだけを出すということはできません。

昔買った服で、ちょっときつくて着心地悪いけど、でも捨てられない…

なんてお洋服がありましたら、ご相談いただければと思います。


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2023年11月03日

コートの衿幅つめ

まだまだ暖かな日が続いていますが、ハロウィンも終わり11月になりました。

今年もあと2か月を残すのみとは。

今日からは今年最後の三連休、ですが日中は夏日のところも多く。

いきなりガタっと寒くなるのでは…と今から恐れておりますが。

自分もこの気候について行くのは大変ですが、更にお直しラッシュ!になるのでは…と。

年々繁忙期が年末にずれ込んできているように思います。


まだまだ季節は秋ですが、冬物お直しもだいぶ出てきました。

今回はコートです。



お持ちいただいたのはこちらの厚手ウールのコート。

ポケットが特徴のあるカジュアルなデザイン、カーキカラーが素敵です。

お客様が気になっていたのは、この大きな衿です。



こうして見ると、肩線に大きく衿が広がっていて、やはり気になるかも。

昨年購入されたとのことですが、実はこの大きな衿が気になって、

昨年はついに一度も着用されなかったとか。

そこでお直しにお持ちになりました。


お直し後はこちらになります。



上と比べると、だいぶ小さくまあ無難なサイズ感だと思います。

ステッチはお客様のご希望で入れませんでした。

これで今年は昨年の分まで着ていただければと思います。



すぐにこんな厚手のコートを着られるような寒さが来るのでしょうか?

今はまだ実感がわかないというか。

今のうちにやれる仕事はどんどんやっておくことにします。


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2023年10月04日

丸首TシャツをVネックに 今週末は横浜ジャズプロムナード2023

10月になりまして、今日は10月4日(水)。

朝から雨が降ったり止んだり、半袖では風邪ひいてしまいそうなくらい肌寒い。

あんなに暑かったのに、今年もあと3か月なんてとても信じられませんが。

やっとこれから本格的な秋に突入だと思います。

こうなるとお直しの方も一気に混み合いますので、冬物お直しはどうぞお早めに。


久しぶりに、Tシャツの丸首からVネックに、のご依頼です。



地色が黒のため、わかりにくくてすみません!

胸元の個性的なイラストが素敵ですね。

「丸首だと、どうしても首元が詰まってしまうので、Vネックにしたい」

とのご希望で、加工をお承りいたしました。


毎回ブログでご説明しているのですが、

丸首からVネックにするために、首周りの縁どり布が足りなくなります。

そこで私は、Tシャツの裾を5~6㎝ほどカットして、縁どり用に使います。



もちろん、裾はまた元通りに始末します。

そのため、Tシャツの着丈は、最終的にその分短くなります。


ということで、Vネックにいたしました。



ご試着いただいたところ、「思い通りの仕上がり」と大変喜んでいただけました。

そして何とご着用のままお帰りになりまして、本当にありがとうございます!

これはお直し屋冥利に尽きると言いますか、とてもありがたく励みになります。


そして更にもう一枚、こちらもVネック加工です。



こちらは、今週末開催される「横浜ジャズプロムナード2023」のTシャツです。

上の黒のTシャツとお直し方法は全く同じです。



やっぱりVネックはスッキリと見えますね。

衿ぐりのネームは、取り外して裾の縫い代にかませました。

横浜ジャズプロムナード、盛り上がることをお祈りしております。

ブログをご覧の皆様も、よろしければぜひお出かけください。


TシャツのVネック加工、なかなかやってるお直し屋さんが少ないそうですが、

チカラ・ボタンでは、もうだいぶ前からお承りしております。


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2023年09月29日

スカートの着丈つめはバランス良く

月末の仕事が立て込んで、もはや9月もお終いになってしまいました。

あのどうにもたまらない暑さもやっとおさまってきました。

でもまだまだ秋というにはほど遠い感じもいたしますが。

来月も気温高めだそうで、これは一気に冬が来るパターンと思われます。

寒くなるとお直しも一気に混み合いますので、冬物のお直しはどうぞお早めに。


今年らしい夏のワンピースのお直しです。

トップスはカットソーで、ティアードスカートとドッキングしたデザイン。



3段切替の素敵なティアードスカートですが、ちょっと長過ぎたようです。

10㎝ほど着丈をつめます。

この場合、まず簡単に考えると、裾で10㎝カットする方法です。

とりあえず、10㎝分ピンで仮に留めてみました。



そうするとどうでしょうか?

上のbeforeの写真と比べると、何かバランスが悪くありませんか?

一番下の段でカットすることによって、2段目がやたらと目立ってしまいます。

これでは何だか残念な感じになりそうです。

そこで、こんな風にしてみました。



2段目と3段目の間の切替線で、上4㎝、下6㎝をそれぞれカットしたものです。

これなら一番下の段が長くなるので、バランスが良くなります。

両方を並べてみると、



こうなります。


実際の作業としては、裾でつめた方が手間はかかりません。

切替線でつめると、作業が増える分もちろん料金もお高くなります。

そのあたりのことは、お客様のご都合もありますので、ご相談させていただきます。

当アトリエはご予約制ですので、個別にじっくりとご希望をお伺いしています。


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2023年09月07日

スカートの裾が自転車に…

9月になってもまだ暑さは続いていますが、朝晩は少~し秋らしくなってきました。

それにしても8月は暑過ぎましたね。

どうも体のあちこちに夏の疲れが出てきているようですが。


時々、お客様からご相談をいただくお直しをご紹介します。

ロングスカートの裾が自転車やバイクに巻き込まれてしまうトラブル。

どうにかお直しできませんか、とお問い合わせを何度かいただきました。


今回はこちらのスカートの裾です。



ご購入されてからまだ何度も着ていらっしゃらなかったそうです。

それはショック!ですよね。

でも意外とこういう事ってありがちなのかも。

破れたり汚れたりしている部分はどうにもできないので、基本カットしてしまいます。

写真のしつけ糸で粗く縫っているところから切り落として、

先の方の裾のラインに自然につながるように端を始末します。

すぐ横の紺色の布についてはほぼ無事なので、そのままの長さを残します。

なぜそうしたかというと、こちらのスカート全体がイレギュラーヘムのシルエットなのです。



こんな感じで。

なので、こうしたら自然な感じに見えるかなと。



こうなりました。

こちらをお受けした際に一つ懸念材料がありました。

プリーツスカートだったので裾上げすると、プリーツが開いてしまうのではないか、

そこが非常に心配でした。

しかし裾上げ作業をしていた時に、

なぜかずっと昔に洋裁を習っていた時に教えてもらった事を思い出しまして、

やってみたら、これが上手くいきました。あ~良かった。

どんな方法かは長くなるので割愛させていただきます。


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2023年08月29日

Tシャツの袖山にファスナー取付 再びのご依頼

そろそろ8月も終わりですが、いまだ猛暑が続いています。

昼間はともかく、せめて夜くらいは熱帯夜から解放されたいところですが。

涼しくなったらあの服をを着よう、そのためにちょっとお直ししておこう、

なんて思いながら、もう少しの間過ごしてみてはいかがでしょうか。


以前にお直しをお承りしましたお客様より、再度ご依頼をいただきました。

こういうのって、本当にうれしいことです!

その内容は、まずこちらの長袖Tシャツ



こちらの袖山にファスナーを取り付けてほしい、というご依頼でした。前回と同じ仕様に。

以前の投稿記事でもご紹介しておりますが。

お客様のご家族が透析治療を受けらていて、

長袖でもファスナーを開けば、カテーテルをさっと装着できるように、というのが目的です。


今回のTシャツの袖口はリブが付いているので、



まずコのリブを取り外して、フラットな筒袖にしてから、ファスナーを取り付けました。



今回は洗い替えを含めて色違いで4点加工させていただきました。

これだけあれば、その日の気分で着替えもできますね。




前回の加工の具合についてお伺いしたところ、

「バッチリ」ということで、とても喜んでいただけました。

そして周りのスタッフや患者さん達からもとても評判がよろしかったということでした。

そんなお声をいただきますと、本当にうれしいですね!!

モチベーションが大幅アップしますし、この仕事のやりがいもあるというものです。

今回もご依頼をいただき、本当にありがとうございました。


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2023年08月12日

デニム修理 直すキズとそのままのキズ

立秋は過ぎましたが、まだまだ猛暑がつづいています。

昨日くらいから、お盆休みに入られた方も多いと思いますが、心配なのが台風です。

私自身も14日(月)にセブンカルチャークラブ溝の口での一日講座を予定しています。

今の情報ですと、少し進路から外れたようで、大変な影響ではなさそうですが。

参加者の皆様が、楽しく受講できて無事にお帰りになれますように、お祈りするばかりです。

レジャーや旅行に出られる方々も、どうぞお気をつけくださいませ。


アトリエでは、デニムの修理をよく承ります。

お気に入りのデニム、長く大事に着られる方が本当に多いですね。

今回ご紹介するのは、そんなデニムの左右両ひざあたりのこんなキズ修理です。



横にビーっと切れてしまっているのと、よく見るとその下に小さめのキズもあります。



お客様によくお話を伺うと、

横一線の長いキズはミシンですっかり塞ぎ、小さめのキズはそのまま残したいとのこと。

こういう例はよくありまして、受付の時にしっかりとご希望を聞いて確認するのが大事。

自分の解釈でやってしまうと、後でとんでもないクレームに発展することもあります。


なので、今回の修理はこのように。



若干わかりにくいかもしれませんが、大きなキズを塞ぎ、小さなキズはそのまま。

ただしそのままと言っても、キズがそれ以上大きくならないように、

キズの両サイドにミシンをかけて補強をしています。



もう片方も同様に修理しました。




チカラ・ボタンのアトリエでは、とにかくお客様のお話ご希望をよ~くお伺いして、

時にはこちらからご提案などさせていただき、丁寧にご相談をお受けしています。

どちらかというと、技術云々よりもそちらの方が私は大事だと思っています。


では、素敵なお盆休みをお過ごしください。


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2023年07月30日

裏地の破れ修理 スラックスヒザ裏

7月も残り僅かとなってしまいましたが、まあ暑い毎日が続いています。

ずっと横浜に住んでいますが、かつてこんなに暑い夏があったでしょうか。

8月になってもいばらく暑さが続くようですので、熱中症にはくれぐれも気をつけて。


通常ですと、真夏はこの仕事閑散期のはずなのですが、

今年はこの暑さの中、なぜかお直しのご依頼が集中しておりまして。

それはそれでとても有難いことなのですが、

お客様には、仕上がりまでにかなりお時間をいただき、申し訳ありません。

順番に取り組んでおりますので、今しばらくお待ちくださいませ。


そんなこんなで、今月はブログの更新がほとんどできず。

月末になりましたが、サクッと投稿します。


メンズのスラックス、この修理はちょっと珍しいかも。



画像もわかりにくいのですが、裏側のファスナー横あたりになります。

ヒザ裏の上の方、裏地が引っ張られたのか、一部破れて裂けてしまっています。

ウェストベルトにもかかってくる位置なので、

裏地全体の取り替えは非常に手間も費用もかかるし、現実的ではありません。

こんな場合は、部分的に裏地を取り替えます。



引っ張られにくいように、少しだけ余裕を持たせて裏地を入れ込みました。

とても入り組んだ部分なので、一部は解いて縫い直し、一部は手縫いの始末で。

裏側ですし、破れていることさえ気がつきにくい部分でもあります。

でも長く大事に着続けるには、早めに修理することが大事だと思います。


前回のブログでもご紹介しましたが、4年ぶりに夏の1DAY講座を行います。

お手持ちのTシャツからリメイク さわやかルームシューズを作ろう

ミシンを使わず、手ぬいでチクチクと作ります。

どうぞお早めにお申し込みください。

皆様にお会いできるのを楽しみにしております。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 09:51Comments(0)お直し

2023年06月28日

スカートの幅つめ ウェストから裾まで

蒸し暑い毎日が続いています。

そろそろ6月も終わり、今年も半分が終わりそうです。

こんなんで半年が経過してしまっていいのだろうか、と毎年思いますが。

今年はコロナの制限もだいぶ緩んでいるので、イベントや旅行など楽しめそうですね。

ただ暑いことには変わりなさそうなので、とにかく体調に気をつけていきたいと思います。


ウチのアトリエには、よく古い?昔のお洋服をお持ちになるお客様がいらっしゃいます。

元々古着を購入される方もいらっしゃいますが、

ご自身のお爺様からいただいたコートとか、お父様がお召しになっていたスーツとか、

ご家族から譲り受けたお洋服のお直しのご依頼もよくあります。

環境問題が大きく取り上げられる昨今、とても意義のあることと思います。

今回のお直しも、お母様が若い頃お召しになっていたスカートです。



画像がちょっと暗く見えてしまいますが、某有名高級ブランドのシンプルなスカートです。

シンプルなお洋服なら、時間が経っても着用できる率は高いと思います。

ただ、かなりサイズが大きめで、お客様ご自身には大き過ぎました。


ご試着いただき、ピンを打ってフィッティングした結果、

ウェストから裾まで、全体に10㎝ずつ現状とほぼ平行に幅つめすることになりました。

つめ寸法が大きいので、ダーツと脇で分散しようかと思いましたが、

ダーツにきっちりとステッチがかかっていて、縫い直しはあまりきれいではないため、

素直に左右両脇でつめていきます。

左脇にはファスナー開きがあり、いったん取り外してつめた位置に付け直し。

お直し後は、こんな感じになりました。



お直し前と比較すると、見るからに細長くなりましたよね。

裾幅も狭くなるので、歩きにくくならないかと心配でしたが、大丈夫でした。

細めのセミタイトというか、今流行りのナロースカートっぽい感じというか。

ちょうどヒザ丈くらいですが、今着ても違和感はありません。


ご家族が着られていた服を再び活かして着続ける。

とても素敵なことだと思います。


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Posted by ボタン at 18:58Comments(0)お直し

2023年06月10日

ちょっとしたお直し

関東地方もいよいよ梅雨入りしました。

そして今年は早くも台風が接近、先日も風雨がすごかったのですが。

この時期の雨の降り方が、年々災害に結びつくようになってきているように思います。

用心するに越したことはなさそうですね。


いつもいろいろなお直し事例をご紹介しておりますが、

掲載するほどでもないようなほんのちょっとしたお直しもよくあります。

何かのついでに書くこともありますが、見送ることも多いのです。

そんなちょっとしたお直しも少しずつご紹介していこうかなと思います。


まずは部分写真、レディースパンツの脇ポケットの下のあたりです。



脇の縫い目がポコッと飛び出してしまっています。

これ時々見かけるんですよね。

穿いている本人はあまり気づいていなくて、でも他の人の目につく気になるものです。

しかもこうなってると、何だかちょっと「安物」に見えてしまいがちなので要注意。

これでは残念なので、きちんとお直ししたいものです。



ちょっとのことなんですけどね、全然違うでしょ。


こちらは、スラックスにできてしまった小さなキズ。



穴が開いているかいないかくらい小さなものですが、

このままではやはり気になりますし、大きくなってしまう前に何とかしたいものです。

「かけはぎ」ならほぼ元通りできれいになりますが、特殊技術のため料金が非常に高額になります。

これでしたら、当て布をして細かくミシンをかけるミシン修理でいかがでしょうか。



このくらいの仕上がりであれば、お差支えはなかろうかと思います。

余談ですが、こういう杢調グレーの素材はミシン目が悪目立ちしにくいのです。


こんな感じで小さなお直しも時々ご紹介していきます。


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Posted by ボタン at 19:47Comments(0)お直し

2023年06月02日

ジャケットの肩パット取り替え

5月中にもう1回更新したかったのですが、どうにも立て込んでしまって6月に。

関東地方はまだ梅雨入りしていませんが、もう時間の問題のようです。

これからどんどん蒸し暑くなるし、電気代は値上がりするしで思いやられます。

まずは体調に気をつけたいと思っています。

恐らく健康であることが、一番の節約というか余計なお金はかからないと思います。


過去にもかなり以前のジャケットやコートの肩をお直ししてきました。

10年以上前に購入したものでも、意外と大事にお持ちになっている方が多いのです。

とにかく肩が大きくて、肩幅を詰めたり肩パットを取り替えたりと。


今回もかなり以前に着られていたジャケットのご相談でした。



これを見ただけではわかりにくいのですが、実際にご試着いただくと、

やはり肩が張ってしまっていて不自然に見えていました。

ただし、肩幅そのものはほぼジャストでしたので、

今回は肩パットのみ取り替える方向でいきました。



こちらが元に入っていた肩パットです。

かなり厚みがありますね、2㎝以上は高さがあるかと思います。

そして時間の経っている服だと、パットもヘタってしまって不格好に見えてしまいがちですから、

こういう場合は取り替えるときれいになります。

恐らく厚みが半分以下の薄手の肩パットに取り替えてみますと、



どうでしょうか。

これだけでかなりスッキリしてますよね。

何となく全体にスリムになった感じに見えませんか?もちろん身幅はつめていませんが。

before、afterを比べるとこんな感じ。



ちょっとビックリですね。


もう着られそうにないけど、どうしても捨てられないお洋服。

よろしければお持ちください。ご相談をお受けいたします。


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Posted by ボタン at 19:39Comments(0)お直し