2023年05月11日

袖山のギャザー取り

ゴールデンウイークもとっくに終わって、世の中は通常モードです。

アトリエは連休中も通常営業していましたが、まあ皆さんお休みだったのでのんびりでした。

連休明けて1週間、そろそろ教室の生徒さんもお休みから復活し、

今年の春は少なめかな…と思っていいたお客様が、ここへきて急激に増えてきていて、

ご予約がモリモリの状況になりつつあります。ありがとうございます!


今回ご紹介するのは、袖山にモリっとギャザーの入ったこちらのデザイン、



色合いが黒っぽくて見えにくいですね、すみません。

最近は、こんな感じに袖山や袖口にボリュームのある袖が流行っていますが、

着る方の年齢や体型によって、、これはあちょっと無理があるので…

何とかなりませんかとお直しをご希望されることもよくあります。



こんな感じに余分のギャザーを取り除いて、普通の袖山にすることも可能です。

だいぶ「モリ~っと」した感じが軽減されました。

これならまあ、気にならずに安心してお召しいただけるかなと。

ちなみに、



取り除いた余分がこちらです。


ついでにもう一例。



上のお袖ほどではないのですが、こちらもちょっとギャザーが入っています。

モリモリではないけど、何か中途半端な感じもします。



こちらもギャザーを取り除いてスッキリとしました。

何事も「スッキリ」がいいですね、やっぱり。


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2023年04月24日

裏地の破れ修理 意外とよくあるトラブル

そろそろ4月も終盤、ゴールデンウイークが近づいてきました。

今年は旅行やお出かけの方々が多くなりそうです。

チカラ・ボタンのアトリエは今年もGW中も通常営業します。

火曜日・金曜日は定休日となりますが、他の曜日は祭日も休まず営業します。


初夏のように暖かくなったと思えば、肌寒い日もありで着て行く服選びが難しい。

でもさすがにGWとなれば、冬物はしまうようになると思います。

その際に気をつけていただきたいのが、今回ご紹介するお直し。


お預かりしましたのは、ワンピースです。

表から見れば全くの無傷でわからないのですが、

裏返して見ると、何とまあ裏地の左右両脇縫い目がビヤーっと破れてしまっていたそうです。



これ実は、とてもよくありがちなんですね。

今回のようなワンピースとか、スカート(特にタイトスカート)とか。

普段は裏地までなかなか目に触れないので、まずわからないことが多いと思います。

比較的お体にピッタリとしたデザインの服が多いのですが、

表地に対して、裏地の分量がやや不足していて、運動量が足りていないためです。

今回はウェストから裾まで、似寄りの裏地を両脇に足し布しておきました。




裏地はほとんど伸びがないので、ややゆとりができるように足し布しています。


季節のお洋服入れ替えの際は、仕舞う前によくチェックしてください。

次のシーズン、気持ちよく着られますように。


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2023年04月01日

最近の教室 ミシン男子 ベストの身幅つめ

今日から4月、新しい年度が始まると気持ちもちょっとフレッシュになるような。

横浜の桜は満開を少し過ぎて散り始めていますが、

先週末の荒天のせいか、駆け込みでお花見に出かけている方も多いようです。

毎年4月になると教室に新しい生徒さんが増えてきます。

ここ数年、4月に限らず男性の生徒さん「ミシン男子」がどんどん増えています。



今回の教室もミシン男子のお直しご紹介です。



ミシンやお裁縫の初心者さんですが、初回からとても上手でした。

以前には、パンツのダブルの丈つめにも挑戦して、見事にきれいに完成しました。




前身頃のみ衿の付いたベスト、身幅を全体で5~6㎝つめます。

左右両脇で、袖ぐりから裾までつめました。



こちらは途中経過で、向かって右の脇のみつめたところです。

身幅の違いがこれだけでもよくわかりますよね。

裾にはスリット付き、潰してしまえば簡単ですが、ここは元通りに。



袖ぐりはどうしても前後で「差」ができるので、ラインを修正して縫い直します。



意外に手間がかかります。たぶん皆さんが考えているよりもずっと。

込み入っている部分は、目打ちを使うとミシンがかけやすくなります。



ウチの教室では、とにかくよく目打ちを使います。

そして、両脇での身幅つめが完成しました。



野暮ったく見えていたベストですが、ピッタリのサイズにすれば、とてもカッコ良く見えます。


チカラ・ボタンの教室では、当初より男女の区別なくどなたでもお裁縫が学べます。

少人数制の個別対応ですから、必要以上に人目を気にすることもなく、

やりたいお直しを納得のいくまで丁寧にご指導します。

今まで勉強したくてもできなかったという男性の皆様、そして女性の皆様ももちろん、

どうぞお気軽にお問い合わせください。


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2023年03月22日

パイピングの取り替え

暖かいですね、今日は東京で桜が満開になったとか。

ただ明日からはしばらく雨の日が続きそうなので、お花見にはちょっとでしょうか。

そして今日はWBCで、侍ジャパンが見事に優勝を決めました。

素晴らしかったですね。これで日本が元気になって景気も良くなれば尚良いのですが。

この大会を観て、到底無理だと思っていたことでも可能に変える方法はあること、

最後まで信じてあきらめないこと、を気づかせてもらえたように思います。

それにしても大谷選手は凄いですね。私なんて足元にも及びませんが、

お客様のお直しとお直し教室の「二刀流」で頑張ってまいります。


今回のお直しは、こちらのジャージニットの一重コートです。




身生地は黒でキャメル色のパイピングが前端からフードの顔周りをぐるりと、

袖ぐりの切替し、袖口、そしてポケット口に縁取りされています。

例えばお店で単体で見た時には、パイピングが効果的でいいな、と見えると思います。

がしかし、実際に出かける前に家で着ようと思った時、中に何を着たらいいのか。

何色の服を合わせたらいいのか非常に難しい、というお客様のご意見でした。

なるほど、そう言われると確かにそうかもしれません。



アクセントのパイピングがむしろ邪魔になってしまう、ということでしょうか。

※もちろん、個人の意見は様々ですので、全面否定するのではありません。


では、ここはお直しで解決しましょう。

元々付いていたパイピングテープを全て取り外して、

身生地と同じ黒色のパイピングテープで縁取りしてみました。




スッキリとかなりシンプルなコートになりました。

ちょっとさみしいくらいのシンプルな印象になっちゃうかな、と思いましたが。

このコートは前を開けて着るデザイン、中に着る服とのコーディネートが重要です。

そうなると、これくらいシンプルなデザインの方がいいのかと思います。

おかげさまでお客様にも大満足いただけました。


お店で試着した時には「いいかも」と思ったものの、家で実際着てみると「?」

なんていうこと、きっとどなたにもあると思います。

そんな時はどうぞお直し屋にご相談ください。


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2023年03月11日

ワンピースの着丈つめ タックを作って

ここのところとても暖かな毎日が続いています。

来週にはもう桜が開花してしまうようですが、本当に今年は暖かなんですね。

そして今、盛り上がってますね~WBC、侍ジャパン。開幕から2連勝と、好調なスタートですが。

いつも夜9時頃まで仕事をしているのですが、気になるのでラジオでナイター中継を聞きながら。

そしてテレビでやってると、どうしても最後まで観てしまいます。

頑張ってほしいですね。ほんと、世の中を明るく元気にしてほしいなぁ。


今回は、ワンピースの着丈つめをご紹介します。

定番的な方法でなく、ちょっと変わった方法です。

6センチの着丈つめをご依頼いただいたのが、こちらのワンピースです。



ベージュ系の優しい花柄、裾付近にはボーダー調の柄になっています。

基本的な方法ですと、裾からカットするので、それではせっかくの柄がカットされてしまいます。

でも今回は柄をカットすることなく、6㎝着丈をつめてこうなりました。




これはどうしてこうできたかというと、実はお客様よりご希望がありまして。




ボーダー柄の一番上のラインの上で、3㎝×2のタックを作ってつめたのです。

これならかなり近くに寄らないと、遠目でしたらタックになっているのかがわかりません。

また、近くから見てタックだとわかっても、デザインのように見えるので違和感がありません。

これは、なかなかいい方法だと思います。

裾に特徴がある服を着丈つめする場合、多くはウェスト切替線でカットします。

しかしそれですと、ウェストを解いてファスナーも部分的に付け直して…とまずまず手間がかかります。

今回の方法なら、そこまでの手間も時間もかかりません。

あ、脇にシームポケットがあったので、それだけ少々上に移動しました。



もしポケット不用の場合は、閉じてしまうのでその手間も省けます。

長くお直しの仕事をしていますが、まだまだやってみたこともない方法があり勉強になります。


そして今日は、東日本大震災から12年。

いつまでも忘れずに心に留めておき、この教訓を生かしていかなければいけません。

また、変わりなく好きな仕事を思い切り続けていけることに感謝を忘れずに、と思っています。


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2023年02月13日

袖山にファスナー取り付け

立春を過ぎましたが、また真冬のような寒い日もあり、暖かな日もあり。

こんなのを繰り返して、春になっていくのだろうと思います。

うっかりしていたら、2月もそろそろ半ばになります。

明日はバレンタインデー。

何か楽しいことがあるといいですね~。


ちょっと珍しいご依頼がありました。

こちらのハイネックの長袖カットソー、



右の袖のみ、袖山にファスナーを付けて開け閉めができるように、とのご希望でした。



こんな感じになります。

お袖のかなり上の方まで開くように、長めのファスナーを付けました。

袖口から約45㎝です。




また、洗い替えを含めて、同じデザインの色違いを3着、同様に加工しました。




これは何のためなのかを失礼ながらお客様にお伺いしました。

お客様のご家族が、透析治療を受けられていて、

その際、腕の上の方にカテーテルを装着されるため、長袖では邪魔になります。

それで現在半袖を着て受けていらっしゃるのですが、かなり長時間になるそうです。

半袖で長時間では寒くて辛いだろうからと、長袖にファスナーを付けることを思いつかれました。

しかしお客様がご自分でなさったところ、上手くいかずこちらにご相談に見えました。

お話を伺い、お客様のご家族を思う優しいお心遣いをぜひ形にしなければとお承りしました。

少しでもお役にたてれば幸いです。


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2023年01月30日

最近の教室 いろいろ破れ補修

早いもので1月ももうおしまいです。

ピリッと身も引き締まるというか、今が「寒さの底」でしょうか。

そんな寒い中でも、毎日のように生徒さんが来てくださって、私は嬉しい限りです。

最近の教室の中から、何点かご紹介いたします。

今回は、穴あきやすり切れ、破れの補修をまとめてみました。


まずは、ダンナ様お気に入りのシャツ、衿ぐりのすり切れお直しです。




上衿を取外したところです。

とてもお好きなシャツのようで、首が当たる部分がだいぶすり切れてしまっています。

ここまで着てくださると、きっと服も嬉しいでしょうね。私も何だか嬉しくなります。

でも、これで終わり処分、というわけではありません。

お直しすれば、まだまだ着続けられますよ。

この取外した上衿のすり切れ部分に当て布&ミシンで軽く補修します。

そして、衿の表裏を反転させて縫い合わせれば、



こうなります。

ちなみにこれは上衿の根元で中に折れるので、補修した部分は表からは見えません。

そして、表から見える方は、



このように何事もなかったようにきれいになります。

これは今までに何度か教室で行ってきたお直しです。人気があります。

今回は、東京都内から通ってくださっている生徒さん、



細かい部分のミシン掛けには、目打ちを上手に使っています。


そしてこちらは、シルクのブラウスの袖口です。



短冊の横が引っ張られたのでしょうか、少し破れています。

これは、部分的に解いて、裏側に接着芯を当て、再度短冊にはさみ込みます。



と、こんな感じにきれいに直りました。



こちらも



このように。良くできました。


そして、いつもおなじみのミシン男子。

今回は、虫食い穴と思われる穴あきが何と十か所以上も発見。

ご相談の結果、「ダーニング」にトライしてみましょう、ということで。




こんな感じに、カラフルに可愛くなりました。

まだやり始めたばかりなので、多少目が飛んだり歪んだりしていますが、それもご愛敬。



手縫いでできますから、ミシン要らずでお手軽にどこでもできるのがいいですね。

頑張れ、「ダーニング男子」


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2023年01月18日

パンツの脇ポケット破れ修理

1月半ばとなりまして、来週あたりから強力な寒波がやって来そうです。

特に足先が冷えるので、お客様のご予約や教室の予定が無い日は、

できるだけいろいろなモノにくるまって、暖を取りながら仕事をしています。


今までズボンの脇ポケット口のすり切れ修理は、何回か投稿したと思いますが、

ほとんどがいわゆるスラックスでした。

今回もスラックスですが、どちらかと言うとパンツ(綿パン)の部類になると思います。

お直し前の状態はこちらになります。




まあまあ破れてしまっています。

修理の方法は、今までご紹介したのとだいたい同じやり方です。

「当て布をしてミシンでたたく」のではなく、ポケット口の縫い目に縫い込んでしまいます。




ほぼわからなくなるくらい、きれいに仕上がります。

ただし0.5~1㎝弱くらい縫い込みますので、その分ポケット口が広くなります。

それをご承知おきください。


そして今回の修理はちょっとオマケ付きです。

コのパンツを裏返して見ると、こんな風にポケットの袋布があります。



更にこの袋布をめくるとそこも破れていたため、こちらも修理しました。

部分的にスレキを当てて、破れている部分を補強しておきました。



表側はすり切れや破れにすぐ気がつきますが、

裏側の袋布は、穴が開いていたりしてもなかなか気がつきません。

そのままにしていると、小銭など入れたモノを落としてしまうのでお気をつけください。


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2023年01月08日

ニットの袖山 ボリュームダウン

2023年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

年末年始とありがたいのことに、ほぼ晴れが続き穏やかな毎日です。

ただ乾燥がすごいことになっているようなので、仕事中に静電気にやられています。

布物扱っているので、指先も油分水分取られてしまって、バリバリになっております。

毎年この時期になると、まあこんな感じなのですが。


この冬のニットは、袖コンシャスというのでしょうか、袖にとてもボリューム感があります。

お預かりしたセーターもやはりそんな感じです。



太目の糸のざっくりとしたケーブル編みで、それだけでもかなりボリューム感あるのですが、



更に袖山にタックがいくつか取ってあり、モリモリに見えます。



今流行りのショート丈は可愛いイメージなのですが、やはり袖が気になりますね。

着用されるご本人様も、「ベイマックスみたい…」となるほどの例えです(笑)

いや、感心している場合でも笑っている場合でもなく、これは何とか着られるようにしなくては。


こんな場合のお直しは、まず袖をいったん取り外して、タックをきれいに伸ばします。

そしてタック無しのフラットな袖山になるようにパターンを引き直して、

元の袖に当てて裁断からやり直し、なのですが、

何せこのざっくりニット、端がほつれないように気を遣いました。

そして、身頃の袖ぐりに付け直して、完成しました。



このように普通の袖になりました。

「これなら着られます」とお言葉をいただけました。

処分されなくて良かった良かった。

それにしても、本当にいろいろなデザインがあるものですね。


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2022年12月10日

一重コートの袖丈つめ 途中で接ぎを入れて

12月となりまして、既に10日を過ぎました。

ほとんど実感のなかったクリスマスや年末が、どんどんと近づいてきています。

ここのところ、思ったように仕事が進んでおらず、少しずつ焦りを感じております。

年末ですが、12月26日(月)までにさせていただこうと考えております。

ただそれ以降にどうしても、というご希望があれば、教室は行いますので。


今回は、一重コートの袖丈つめをご紹介します。

こちらのざっくりしたツィード調の風合いが素敵なコート、袖口が折り返しになっています。



よーく寄って見ないとわからないのですが、実は布端がロックミシン始末になっています。



かなりお召しになったお洋服のようで、布とロック糸が一体化しています。

だから、ぱっと見ではロックがかかっているとはわからないのです。

経年変化とでも言うのでしょうか、新品のお洋服では出せない、

長年着続けたことによる「味」のある表情、こういうのが私も大好きです。


さて、今回は4㎝の袖丈つめですが、仕立方の通りに袖口でカットしてロックミシンをかけると、

新しいロックの針目が堂々と表面に出てしまい、悪目立ちしそうな恐れがあると思います。

なので、今回はちょっと違った方法でやってみました。

現在の袖口はそのまま生かして、途中でカットしました。



ですからこのように、接ぎ目ができますが、

これは、表側に折りかえした「カフス?」の裏側に隠れてしまうので、実際は見えません。



このように、お直し前と全く変わらず、4㎝の袖丈をつめることができました。


お客様がお持ちくださるお洋服は、新品に近いものもあれば、かなり着込まれたものもあります。

それぞれに合わせて、お直しの方法も最善のやり方を考えてご提案しています。

20年前、30年前の服も時々、アトリエに持ち込まれています。

そんなお洋服を目にするのが、とても楽しくうれしく感じています。


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2022年11月30日

最近の教室 丈つめダブルとベルト通し

11月も今日で終わり、明日から12月、本当に早いですね。

ここまでは比較的暖かでしたが、12月からはいよいよ本格的な冬が到来しそうです。

寒さに対してちょっと油断しているこの頃ですので、しっかり対策しておかなければ。


今回はお直し教室、たまたまダブルの丈つめが続いたので、まずそちらのご紹介から。

最近またダブル仕上が流行っているのでしょうか。


まずはミシン男子がチャレンジしました。



シングル仕上げは少し前にやったので、今回はダブル仕上。

股下の測り方、印とラインの引き方、そして裁断までの手順を丁寧に説明、実習。

特に初心者さんには、ダブルの印のつけ方が難しいので、そこをじっくりと。

工程は、ミシンで縫ったらアイロンで始末、これの繰り返しで確実に進めます。

アイロンの工程は、絶対に手を抜かないこと。後でまとめてはできません。

そして仕上がりは、このようにバッチリきれいです。



今回のスラックスは、裾に向かってややすぼまった形なので「幅調整」がポイントです。

きちんと調整がされていれば、これだけきれいに仕上がります。


そして次の生徒さんは、受講を始めてから2回目で、ダブル仕上にチャレンジ。



こちらも印とライン引きには、てぶん??となっていたと思いますが。

わからなくなったら、紙を折ってみましょう。(見本を差し上げました。)

形が出来上がったら、内外を糸留めしておきます。



表に出ないように気をつかながら、外れないようにしっかりと。

そして出来上がりです。



こちらも裾で幅調整をしましたので、きれいな仕上がりです。

ただ、元々長い丈をロールアップして穿いていたそうで、

ダブルの表面に折山の跡が少し残ってしまいます。時間で消えていきますが。

ダブルの構造でこうなってしまうので、印付けの際をよく思い出してください。

そんな事も一つ一つが良い勉強になります。


おまけで、ベルト通しの作り付け直し。

今回は共布が無かったので、有り布でやってみました。



若干の傾きがありますが、なかなかきれいに良く出来ていると思います。

ベルト通しは、4番目のミシンかけが特に難しい。



生徒さんもだいぶ苦労していたようですが、よくここまで出来ました。

これならまでしばらくは、穿けそうですね。


お直し教室では、随時新規の生徒さんをお受入れしています。


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2022年11月20日

スカートのウェスト出し ベルトを継ぎ足し

街の中の木々が少しずつ色づいて、秋も深まりました。

あっという間に11月も後半です。

ここのところ、いろいろな物の値段が上がったなぁと、お買い物の際に思います。

もう少し無駄使いを減らさねば。

着ない服も少し出てきたので、時間をみてリメイクしようかなと考えています。


今回ご紹介するお直しは、スカートのウェスト出しです。

最近はウェストにゴムの入ったものが多いので、お直しは少ないように思います。

でもお直しの基本みたいなものなので、ぜひ知っておいていただければと思います。

こちらのスカートですが、ヒップ周りはゆったり目なので大丈夫なのですが、

ウェストがかなり絞られているようで、しっかりと寸法出しする必要があります。

左脇がファスナー開き、前側は左右に深めのタックがあり、



後ろ側はダーツが4本あります。



スカート本体は、このタックとダーツから出していきます。

そしてウェストベルトですが、もちろんゴムではなく、平らな芯貼りのベルト。

裏側から見ると、こんな感じになっています。



なので、当然ベルトの長さがこのままでは足りません。

何か生地を継ぎ足さなくてはいけないのですが、共布はありません。

ではどうするか、というとこうします。



ベルトの裏側から生地をカットして、別の生地を当てて縫い合わせておきます。

裏側ですから、こうなっていても人から見えませんのでご安心ください。

そしてベルトの表側は、



このように、左後ろに継ぎ目が入りますが、共の柄物ですとあまり目立ちません。

それから本体前側のタックですが、出し寸法が多めだったので、



タックではなく、ダーツとさせていただきました。

こうしてお直しが完成。無事にお客様にお渡しできました。


最近はお洋服もインターネットで購入することが多いのですが、

特にパンツやスカートなどボトムス類は、試着ができないとサイズ感がわかりません。

大き過ぎる、小さすぎる、どうもしっくりこない…などありましたら、

どうぞお気軽にご相談ください。

いろいろ考えて、方法をご提案いたします。


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2022年10月31日

最近の教室 ワンピース上身頃のカット

気がついたら、10月最終日となってしまいました。ハロウィンですね。

最近は、いいお天気が続き、昼間は暖かですが夜はかなり冷え込みます。

ここから一気に晩秋そして初冬になるのでしょう。

さあ、お直しも最繁忙期になりますので、ここで頑張らないと。

と、こんな感じですので、お直しの納期はちょっとかかります。すみません。


教室の方も、しばらくお休みされていた生徒さんが戻ってきたりと、いろいろ動きがあります。

今回は、教室で行ったちょっと難しいお直しをご紹介します。


まずこちらのカシュクールタイプのワンピース。



生徒さんが試着すると、前合わせがゆるめで、何だか肩が落ちて見えます。

これは、肩幅や身幅をつめてお直しするのではありませんよ。

上身頃の着丈が長過ぎることによって、余ってしまうために起きてしまう現象です。

上身頃のみ、ウェストラインの位置でカットすれば解決します。



言葉で言うのは簡単ですが、実際やってみると、これがなかなか手強いのです。

なぜなら、前身頃は切替線にギャザーがたっぷり、



後ろウェストベルト位置には、幅広ゴムも入っています。



いったん切替線で切り離し、上身頃をカットして再度縫い合わせます。

ちょっと難しいので、今回は私も何回か助け舟を出しました。

お直しに出したら、まあ結構な料金にはなると思います。

そして何とか完成。再度試着したところ、ちょうどいい感じになりました。

低身長の方は特に、ウェスト切替の服を着ると、余ってしまいやすいのです。

打合せがはだけてしまうとか、何かバランスが変だな…と思ったら、

このように上身頃の着丈を数㎝でもカットすると、グンとカッコよくなりますよ。

もちろん、教室だけでなく、お直しとしてお承りすることもできます。


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2022年10月17日

パンツのウェスト出し 脇マチ入れ

ちょっとうっかりしていたら、もう10月も半ばになっていたりして。

その割には、まだ暖かな日も多くて、まだ暖房は先の話かなと思うのですが。

どうも明後日くらいから一気に寒くなるという予報も出ていますので。

こうなると、お直しの方も一気に立て込んできそうな予感もいたします。

冬物特にアウターのお直しのご依頼は、どうぞお早目にお願いいたします。


冬物ボトムスといえば、コーデュロイパンツ。今回はウェスト出しのご紹介です。




こちらがお直し前のウェスト、脇の位置になります。

コーデュロイパンツは、縫い代にほとんど余裕がありませんので、

ウェスト出しするなら、脇か後ろ中心に足し布(マチ入れ)するのがよろしいと思います。

今回は、左右両脇に入れました。

ちなみに足し布用の共布は、以前に丈つめした残布をお客様がお持ちになっていたので、

今回はそちらを使わせていただきました。



マチ入れしたのが、こちらになります。

今回は、ヒップは出さずにウェストのみの幅出しでしたので、

こんな感じの細長い三角マチを入れてみました。

パンツ本体はこれで出しができましたが、ベルトも出さなくては完成しません。



元のベルトの両脇を切って、布を足し込みますので、縫い代分が幅広く足し布をします。

これで、ウェスト全体で5㎝の幅出しができました。


もし足し布用に共布が無い場合は、別布で継ぎ足すことももちろんできます。

色合いや柄行を考えれば、デザインとして効果的になることもあります。

その場合の足し布は、こちらではご用意ができませんので、

お手数ですが、お客様ご自身で何か布をご用意いただく必要があります。

新たに生地を購入するか、或いはもう着なくなった服を布として使うのもアリかと思います。


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2022年09月21日

ラウンド衿ぐりの繰り下げ

台風が去って行ったら、急に寒いくらい涼しくなりました。

ずっと雨降りが続いていたので、やっと晴れると本当に気持ちのいいものです。

ただ、この後もしばらくまた雨になるようなので、

体調を崩さないように、気をつけなければいけませんね。


ガーリーな綿のトップス(ブラウス)のお直しです。

ラウンドネックが、やや詰まり気味で着てるとちょっと苦しい感じになってしまう。



せっかくお気に入りのお洋服なのに、それはちょっと残念です。

そこで、衿ぐりを少し広げてみたいのですが。

一見パイピングのように見える衿ぐりですが、実際は裏が見返し仕様になっていて、

パイピングではなく、細いヨーク状になっています。

ですから、取り外して衿ぐりを広げて付け直す、ということができません。

なので、今回は前側の衿ぐりを中心に、そのまま5㎜くらいカットして繰り下げました。



どうでしょう、たった5㎜くらいのことですが、開き具合が全然違って見えますよね。

見た目がこれくらい違えば、着心地はかなり違ってくると思います。



それからついでに、元々の丸みがあまりきれいでなかったので、そこもやり直しました。

こんな時は、少し外側にぐし縫いを入れるときれいに決まります。

そして更に、このトップスは後ろボタン開きなのですが、



ボタンの位置を少~しだけずらして、ちょっと広めに開くようにしてみました。

これだけでもかなり着心地は良くなると思います。


せっかくのお気に入りの服も、着心地が悪ければだんだん着なくなってしまいます。

そこはぜひお直しで、快適に楽しく着られるようにしましょう。


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2022年09月12日

Tシャツの着丈を切らずに短く 簡単お直し

9月も10日を過ぎましたが、まだまだ日中は夏の暑さ。

台風が沖縄方面にずっと停滞していて、こちらも気になるところです。

これだけ暑いと、日々着る服もまだ夏物でいいのかな。

この夏、ちょっとやってみたら意外とこれはいいかも、な簡単お直しのご紹介です。


今年の夏は本当に暑かったので、毎日のようにTシャツなどのカットソーでした。

特に今夏はフレンチスリーブがお気に入り。



まこんなちょっとゆったり目のが、昨年あたりから流行っていると思います。

ただ私のような身長150㎝の低身長にとっては、Tシャツの着丈が非常に気になります。

今夏は、おへそが見えてしまうくらいのショート丈が(特に若い方々)流行っています。

自分もここまでショートでなくとも、短めの着丈の方が、全体のバランスがとれます。

ならば、裾をカットしてショート丈にしてしまおうか、というところではありますが。

一方では、これもここ数年の変化ですが、ボトムスのウェストラインが上がってきていて、

Tシャツなどトップスの裾をインする着方も流行っています。

もちろん、パンツやスカートにインするのも、低身長にはバランス良くみえます。

なので、裾を短くカットするか、インできるように長くしておくか、はとても悩ましい。


ということで、私はこんな方法にしてみました。



この写真だとちょっとわかりにくいのですが、裾にゴムを通してみました。

これなら、ゴムのおかげで裾がウェスト辺りで自然にブラウジングしてくれます。

それによって、ショート丈に見えるのです。



しかもこのゴムのおかげで、ブラウジングが乱れないので楽チンです。

でも、着丈は全くカットしていないので、伸ばせばインすることもできます。



この2枚、全く同じTシャツです。2wayになります。

その日の気分や合わせるボトムスで、着丈をスイッチすることができます。


ゴムの入れ方は、とても簡単です。ミシンも使いません。

細いゴムと針と糸とゴム通し(ヘアピンでも)があれば誰にでもすぐできます。

Tシャツやカットソーの裾って、大体裾から2㎝くらいのところにミシンステッチがかかっています。

このステッチと裾の空間に、ゴムを通します。

左右どちらか一方の脇縫い目、裏側のステッチの下を少しだけ解きます。

※中の方にロックがかかっているので、それも気をつけて糸を切って解きます。



ここからゴムを通して、ぐるりと一周させて、あとは解いた縫い目をまつれば良いだけです。


ゴムはできるだけゆるめのソフトタイプか、細めのものがいいと思います。

長くして着た時に、あまりきついとヒップのあたりにつかえてしまうので。

まあ、いろいろやってみるといいと思います。手間かけずに簡単に。


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2022年08月08日

プルオーバー(かぶり型)ブラウスを前開きに

ビューっと飛んで8月です。

昨日は「立秋」暦の上ではもう秋ですが、まだまだ残暑というより猛暑。

節電も大事ですが、熱中症に要注意ですね。

私もつい仕事を始めると集中してしまいがちですが、水分補給も忘れずに。


今回は、いままであまりやったことのないお直しというかリメイクです。

お客様よりお預かりしたのは、こちらのトップス。

プルオーバータイプ(かぶり型)のチュニックブラウスです。



ご病気でお体のご不自由なご家族のために。ご本人様のお洋服です。

かぶり型は着脱しにくいので、前開きにリメイク。

そしてボタン開きも留め外しがしずらいので、マジックテープ開きにしてみました。




全体に柄があるのでわかりにくいかもしれませんが、開きは上から下までになります。

これならワンタッチで留め外しが可能です。


そして袖ですが、八分から九分袖くらいでしょうか。



黄色のパイピングが効いていますね。

ただこのままだと、ちょっと洗い物などするのに邪魔になるので、

袖口近くにゴムを通して、サッとたくし上げができるようにしてみました。



ゴムもあまり強くし過ぎるときつくて痛くなってしまうので、加減を考えて。

更に、パイピングのボタン留めもマジックテープ仕様に、

ボタンは上前に縫い付けて、飾りにしてあります。




高齢の方やお体のご不自由な方のための介護服も市販されているものの、

なかなかおしゃれなデザインが無く、希望のものが見当たらないそうです。

今回のように、ご自身の着慣れた服をリメイクしてみるのも一案だと思います。

お直しやリメイクで、少しでもお手伝いができればと思います。

今ある服を活かして。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:18Comments(0)お直し

2022年07月24日

Tシャツ 丸首からVネックに

気がつけば7月ももうあと1週間となりました。

2度目の梅雨明け?またまた連日の暑さで、ちょっとバテ気味です。

新型コロナもまた感染者が急激に増加していますし、

熱中症と合わせて、気をつけましょう。あと食中毒もですね。


少し前に承りましたお直しですが、ご紹介します。

過去に何度かお承りしたことのある、Tシャツのリメイクです。

こちらのMr.ChildrenのライブTシャツ、モダンなデザインです。




ご覧の通り、丸首でした。

こちらを




お約束の?Vネックにリメイクしました。

Vネックにすると、何となくちょっとスッキリします。


Vネックにするためには、丸首の衿ぐりのパイピングを取り外して、

V型にカットしてパイピングを付け直すのですが、この時のパイピングの長さが、

若干足りなくなります。

そこで、Tシャツの裾を5㎝ほどカットして、パイピングを新たに作り付け直し、

更にカットした裾を元通りに始末するのが、一連の流れになります。

今回は、お客様のご希望で、元のTシャツの着丈を短くしたくない、ということで、

別の白Tシャツをお持ちいただき、そちらの裾から5㎝カットしました。

同じ白のTシャツですから、それほど違和感もなく、無事に加工できました。


いつもご利用いただき、ありがとうございます!

お気に入りのライブTシャツ、ぜひ楽しくお召しいただければ幸いです。


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Posted by ボタン at 17:52Comments(0)お直し

2022年07月14日

最近の教室 フォーマルな服も自分でお直し

またまた梅雨のような毎日が続いております。

前回、最近の教室で比較的カジュアルな服のお直しをご紹介しました。

今回はその続きというか、フォーマルな服のお直しをご紹介しましょう。


よそ行きの服はお直しも難しそうだから、専門店にお願いしよう、

そんな考えが一般的かもしれません。

でも、決して初心者さんには絶対無理ということでもありません。

大切な服、大事な場面に着て行く服だからこそ、自分の手で納得できるお直しがしたい。

そんな生徒さんのお気持ちをサポートできれば、と思っています。


今回お直しされたのは、こちらのセミフォーマルワンピース。




身幅と着丈をご自分に合うサイズにカスタマイズしました。だからピッタリ。

※お直し前の画像がないため比較ができず、申し訳ございません。

生地に伸縮性があるので、かなりピッタリに合わせることができました。

ジャガード柄にふんわりスリーブが素敵なお洋服ですね。

左右両脇にはシームポケット付き、もちろん身幅つめの際に移動しました。



本当はポケット省略した方が簡単なのですが、ここは敢えて手のかかる方で。

スマホを入れておくのにも、ポケットがあれば便利ですしね。



左裾にはスリットもあります。もちろんこれも移動しました。



裾線は、このように額縁の始末にしています。スッキリ見せる方法です。

きっちり出来ていて、気持ちがいいですね!



裏地と表地がバラバラにならないように、糸ループを作ります。

これ、大体の生徒さんが四苦八苦するのですが、こちらの生徒さんはとてもお上手。


かなり大きなお直しで、あちこちに難関もあり、大変だったと思います。

初心者さんですから、初めてやってみた技もいくつもありましたし。

でも、挫折することもなく、しっかり最後までやり遂げてくださいました。

お疲れ様でした。これはきっと大きな自信になることでしょう。

そしてこちらのお洋服は、お友達の結婚式に着て行かれるそうです。

楽しみですね。きれいに出来上がって本当に良かったです。


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Posted by ボタン at 19:14Comments(0)お直し教室

2022年07月06日

最近の教室 パンツの丈とカットソーの袖丈

今年は早くも6月中に梅雨明け、その後は厳しい暑さが続いていました。

ここにきて戻り梅雨…本来はまだまだ梅雨の最中ですからね。

それにしても、本格的な夏はこれから長く続きそうです。

当教室の生徒さんの中には、7~8月はちょっとお休み、またはいつも月に2~3回の方が

月に1回とか回数を抑えて、という感じに対策をされています。

教室に来てくださるのは有難いのですが、まずはご無理のないようになさってください。

そんな暑い中も来てくださる生徒さん達には、できるだけ中身の濃い授業を心掛けています。


今回は、基本的なお直しのご紹介です。



ダンナ様のゴルフズボンを夏用のハーフパンツにお直ししました。

裾はシングルでなく、三つ折りステッチ仕上げでカジュアルに。



アイロンで縫い代を折りますが、定規で測りながら折るのは意外と難しいもの。



そこで便利なのが、こんな厚紙に折り寸法のラインを引いただけのもの。

このラインに合わせて折れば、一定の折幅できれいにアイロンがかけられます。


こちらは、おなじみのミシン男子。



お知合いのスラックスの丈つめシングル仕上げ、「靴ずれ」も合わせて勉強しました。

この「靴ずれ」って存在をご存知ない方も多いかもしれません。



この裾の内側に付いている細長い布で、裾のすり切れを予防し補強してくれます。

付け方にはちょっとコツがいります。

その他、印付けや裁断、仕上げアイロンのかけ方、等々コツをたくさん盛り込みました。



きれいに仕上がりました。お見事です。


カットソーの袖丈、素人さんには直せないと思っていらっしゃいませんか?



意外と簡単にお直しできます。



こんなロックミシンがあれば、どなたにでもできますよ。

こちらの生徒さんは、もう結構ベテランさんなので、今回は着丈つめも同時に出来ました。



いち早くお直しして、すぐに着たいですものね。


またカットソーの袖には、こんなリブ付きの袖もありますが、



こちらもロックミシンを使えば、意外と簡単に出来ちゃいますよ。



コツは、袖本体とリブにそれぞれ合印を付けることです。


今回のお直しは、普段着が多かったのですが、フォーマルなお洋服ももちろんOK。

皆さんがお直ししたい服を持って来ていただき、ご希望の内容で授業を行います。


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Posted by ボタン at 18:49Comments(0)お直し教室