2011年04月23日

こんな丈つめもあり。

昨日いつものお得意様に、お直しのお品物をお渡ししてきました。

いつもたくさんお仕事いただいて、本当にありがとうございます。

お洒落なお客様で、お洋服も凝ったデザインのものが多く、手が抜けません。

もちろん抜きませんよ。私も勉強になります。

今回のお直しの一つがこちらです。



ストライプと無地の生地が交互に接ぎになっている、素敵なフレアースカート。

丈つめをしますが、お、普通の仕立と若干違います。

一般的には、仕上り位置に縫い代を付けて、端を始末して折り上げますが、

こちらの場合は、



まず、それぞれのパーツの裾を始末します。今回は、三つ折ステッチ仕上げでした。

そして次に、隣同士のパーツを裾まで縫い合わせます。

ここで、裾までの長さが合わないと、とってもきたない仕上りになります。

そうです、この前段階で、きちんと隣同士の丈を合わせて、始末しておきます。

これをやっておかないと、いちいち縫い直しをすることになってしまいます。



それから、裾を小さく三角に折り上げて、端にロックをかけます。

ロックの糸端は、こんなふうに針に通して、中に隠してしまえばほつれません。

そして表側は、



裾縫い代がごろつかないので、すっきりと仕上ります。

この方法は、学生服のプリーツスカートでよく使われています。

きれいに仕上げるコツは、常に仕上りの状態を考えて、そして次の作業を考えて、

その前段階で、しっかりとお膳立てすることです。

余分な糸端をかくしてしまうことももちろん大切です。


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Posted by ボタン at 23:02Comments(0)お直し