2013年11月16日

スラックスのすり切れ修理

いよいよ当アトリエも、一年中で最も忙しい時期に突入しました。

たくさんのお直しをお承りしております。ありがとうございます!

お引取りの際に、お客様にブログ掲載のお願いを申し上げると、

皆様たいてい快く承諾していただき、本当にありがとうございます。

ところが、最近の繁忙期で、更新がままなりません。

許可をいただいておきながら、申し訳ありません。

順次、アップしてまいりますので、少々お待ちいただければと思います。

必ずやブログをご覧の方々のお役に立てると思っています。


今回は、お問い合わせ・お承りのとても多いスラックスの修理です。

ただ今、当アトリエで承り№1のお直しメニューは、こちらです。



ちょっと写真が寄り過ぎてしまいましたが、内股のすり切れです。

ほぼ毎週のように承っております。

完全に穴があいてしまっているものや全体にすれて薄くなってしまっているものなど。

状態はその方によっていろいろですが、修理方法はだいたい同じです。

裏側から当て布をして、表側からキズを刺し埋めるようにミシンをかけます。

穴のあいている部分だけでなく、その周囲も傷んでいるので広めにミシン。

ミシンの針目の密度は、その状態によって加減しています。



仕上りはこんな感じです。

共布があれば当て布として使わせていただきますが、大きさが必要なので、

小さい共布や共布がない場合は、こちらで似たような生地をご用意します。


裾のすり切れもよくあります。



こちらは「くつずれ」という後ろ側に付いている補強布も破れています。

修理の方法は、やはりミシンで細かく刺してキズを埋めていき、

裾縫い代側に折り上げて、表からはなるべく見えないように仕上げます。

ですので若干、その分丈が短くなります。



「くつずれ」ももちろんきれいに付け直します。


スーツの場合、スラックスは傷んでしまっても、上着は無傷ということが多いもの。

「もったいないから」と、修理にお持ちになる方がたくさんいらっしゃいます。

できるだけ丈夫に、そして見た目にも美しい修理を心掛けています。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 00:15Comments(0)お直し