2013年11月27日

最近の教室 その2

お待たせしました。その2をアップします。



この時の授業は、生徒さんお2人で行いました。

お昼過ぎ頃になると、アトリエにはたっぷりと日が差し込んでポッカポカ。

ですが、眠くなることもなく、レッスンは進みます。

こちらの生徒さんは、今回が初レッスンでした。



実は、お客様としてお直しをお承りしたことがあります。

お直しに興味を持っていただけて、受講の運びとなりました。

コートの着丈つめを勉強しています。

印を付けて、カットして、裾芯を貼って…思ったより手間がかかります。

大変なことも、楽しいことも、やってみて初めてわかります。

というか、やってみないと、永遠にわかりません。当たり前のことですが。

それだけに、仕上がった時の喜びは、何にも代えがたいものです。

仕上がりまで頑張りましょう。私もしっかりサポートいたします。


そして、以前のブログで手縫いに四苦八苦していたミシン男子。

何をやっていたかというと、



古着で買ったというこちらのジャケットの袖口が、ボロボロになってしまい、

好きな生地を当てて、リメイクの要素を活かした修理をしていたのです。



こちらが出来上がりです。

写真の撮り方がヘタクソで、すみません…

実際は、もっと彼の個性が生きていて素敵な仕上りになっています。

教室では、リメイクをされたい生徒さんのサポートもいたします。


そして、こちらも初レッスンの生徒さん。



パンツの幅つめを勉強中です。

実は以前にお直し屋さんに出そうと持って行ったところ、

お直し料金が高額で、それなら自分でやってみようというのが受講の動機。

同じような経緯で、お直しを勉強し始めた方は他にも多数いらっしゃいます。

ぜひぜひ、ご自分でやってみてください!

自分でできれば、思い通りにアレンジできますし、勿論費用もかかりません。



この教室では、カリキュラムもテキストもありません。

ですからこのように、メモをとっていただいたり、携帯で写真を撮っていただいたり、

皆さん、それぞれ工夫されています。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 23:31Comments(0)教室

2013年11月25日

最近の教室 その1

先週・先々週と教室が多かったので、2回に分けてアップします。


まずこちらの生徒さん、パンツの丈つめを仕上げています。



まつり方もいろいろありますが、表側にひびきにくい奥まつりで仕上げます。

ちなみに、アトリエでお承りした場合もほとんどこのまつり方で仕上げています。

パンツの丈調整は、初心者さんの入門編ですが、基本となりますので、きちんと覚えましょう。

そして余った時間で、カットソーの着丈つめにもチャレンジ。



まずは、「ほどき」から。

カットソーのダブルステッチも、ほどき方の要領を覚えれば、簡単にほどけます。

Tシャツなどカットソー類こそ、お直しは自分でできれば、タダですから、

ぜひマスターして、生活の中で活かしてください。


そして、こちらは月いちレッスンで、女子力アップ。



せっかく買ったブラウス、胸元の飾り布が何だか可愛過ぎて、着られない…

ということで、取り外しをします。

簡単にできるかと思ったら、意外にもあちこちに縫い込まれてて、手間がかかります。



色がグリーンだったら、観葉植物の葉っぱのようですが、取り外した飾り布です。

外したら、もちろん元通りに縫い合わせなくてはいけませんが、

ミシンの腕前も、確実に成長しています。よかった、よかった。

「これで無事に着られそうです」とご本人も満足そうでした。


こちらは、スキルアップのためのレッスン。



今回は、シャツの袖丈つめを勉強しています。

カフス・短冊を移動しますが、短冊の縫い方は、それぞれ微妙に違うことがあります。

お直しは、「元通りの仕上り」が大原則です。

まずほどく時に、どんな縫い方になっているかをよく見ておきます。

これは、他の生徒さんにもいつも私が言っていることですが、

ただ漠然とほどかないで、状態をよく見る、そして効率的な縫い方を考える。

これがとても大事なことです。

なぜなら、お直しには指示書も説明書もありません。

お預かりしている洋服そのものしか、頼りになるものがないのです。



カフスを最後に縫い付けて完成です。

当たり前ですが、袖は左右ありますので、両方とも同じ仕上りにしなくてはいけません。


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Posted by ボタン at 10:55Comments(0)教室

2013年11月20日

デニムの股ずれミシン修理

ここのところのブログで、各種すり切れミシン修理をご紹介してきました。

そして、またまたミシン修理ですが、今回はデニムパンツの股ずれです。


デニムの場合は、スラックスと違って、かなり厚地になりますので、

当て布をどうするか、いつも迷っていました。

基本的には、表地と同じデニム地で色合いの近いものがいいかと…

でも生地屋さんでは、着古したような色の厚手のデニムなんてまず見つからないので、

自分の穿かなくなったジーパン、人からもらったもの、をストックしておく、

それでもダメなら、リサイクルショップで安いのを買ってくる、

などして、当て布を都合しております。

しかし股ずれなど、修理箇所によっては、厚手のデニムを当てると、

着用した時に、ゴワゴワして穿きにくいだろうな、と思います。

なので、私はそのような場合は、現物よりやや薄手の市販のデニム地を

当て布として、利用しています。


今回のデニムパンツ、修理前がこちらです。



片方は、完全に大穴があいていて、もう片方もそこそこすれて薄くなっています。

左右両方とも、薄くなっている部分より大きめに当て布をして、

表側からミシンの針目で、ザクザクと刺し埋めていきます。



針目は、スラックス等よりは、やや大きめにしています。

ゴワゴワ感を緩和したいので、ミシン目の密度も少し粗めにします。

あまりお見せしませんが、やっぱり裏側も見たいですよね。



こんな感じになります。

股ずれミシンの場合、当て布がかなり大きくなりますので、

端はロックミシンをかけて、ほつれないようにします。

お洗濯にも耐えるように、その後の着用のことも考えてそうしています。

あとミシン目は、できるだけ当て布の端から端までかけるようにします。

布端が余ってブラブラしてしまうと、それも穿き心地が悪くなると思うので。

自分もジーパンをよく穿くので、快適に穿けるようにしたいですから。


デニムの修理は、この他ヒザやポケットの穴あき、裾のすり切れなど、

いろいろやっています。

あちこち傷んでくる頃が、穿き心地がよくなるものですよね。


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Posted by ボタン at 19:37Comments(2)お直し

2013年11月17日

トレンチコートのすり切れ修理

トレンチコートもよくすり切れ修理を承るアイテムです。

特に多い箇所が、袖口・ポケット口・裾などです。

ほとんどがすり切れ部分を縫いこむ方法で修理します。

比較的、きれいに修理できますので、お客様からも喜ばれます。


今回の修理も、まずは袖口のすり切れ



こちらはまだキズの浅いほうですが、ボソボソとほつれかけています。

よく動かす部分ですし、腕時計などですれることも多いようです。

いつものように縫い込み修理でやってみました。



このようにすっきりときれいに仕上がります。


それから、こちらはポケット口です。



やはり端がボソボソとしています。



着ているご本人よりも、人から見た目の方が、目に付くかもしれません。

でも、まだ処分してしまうのは、もったいないですね。

この場合も、縫い込みの方法で修理してみました。



お直し前と若干違うのは、端にミシンステッチを1本増やしたことです。

なぜかというと、このポケット口はボタンホールがあいているため、

ミシンで中縫いができません。なので、同じことを手縫いで処理しました。

ですので、布端の強度を増すために、ステッチをかけさせていただきました。

せっかくのお直しですから、後々の着用に耐えるような仕上げにこだわります。

スラックスと同様に、トレンチコートもお仕事着として欠かせません。

すり切れなどのキズは、気づいたらお早めにお直ししましょう。


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Posted by ボタン at 23:09Comments(0)お直し

2013年11月16日

スラックスのすり切れ修理

いよいよ当アトリエも、一年中で最も忙しい時期に突入しました。

たくさんのお直しをお承りしております。ありがとうございます!

お引取りの際に、お客様にブログ掲載のお願いを申し上げると、

皆様たいてい快く承諾していただき、本当にありがとうございます。

ところが、最近の繁忙期で、更新がままなりません。

許可をいただいておきながら、申し訳ありません。

順次、アップしてまいりますので、少々お待ちいただければと思います。

必ずやブログをご覧の方々のお役に立てると思っています。


今回は、お問い合わせ・お承りのとても多いスラックスの修理です。

ただ今、当アトリエで承り№1のお直しメニューは、こちらです。



ちょっと写真が寄り過ぎてしまいましたが、内股のすり切れです。

ほぼ毎週のように承っております。

完全に穴があいてしまっているものや全体にすれて薄くなってしまっているものなど。

状態はその方によっていろいろですが、修理方法はだいたい同じです。

裏側から当て布をして、表側からキズを刺し埋めるようにミシンをかけます。

穴のあいている部分だけでなく、その周囲も傷んでいるので広めにミシン。

ミシンの針目の密度は、その状態によって加減しています。



仕上りはこんな感じです。

共布があれば当て布として使わせていただきますが、大きさが必要なので、

小さい共布や共布がない場合は、こちらで似たような生地をご用意します。


裾のすり切れもよくあります。



こちらは「くつずれ」という後ろ側に付いている補強布も破れています。

修理の方法は、やはりミシンで細かく刺してキズを埋めていき、

裾縫い代側に折り上げて、表からはなるべく見えないように仕上げます。

ですので若干、その分丈が短くなります。



「くつずれ」ももちろんきれいに付け直します。


スーツの場合、スラックスは傷んでしまっても、上着は無傷ということが多いもの。

「もったいないから」と、修理にお持ちになる方がたくさんいらっしゃいます。

できるだけ丈夫に、そして見た目にも美しい修理を心掛けています。


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Posted by ボタン at 00:15Comments(0)お直し

2013年11月11日

最近の教室

今週は、新しい生徒さんが2名入ってくださいました。

ワークショップあり、プロ向けお直しレッスンあり、リメイクあり…

内容もバラエティーに富んでいて、こちらもそれぞれに楽しい教室でした。


まず、ワークショップ「カラフルテープのペンケース」



東京都内からやって来てくれたこちらの生徒さんは、

「ミシンをかけるのは、10年ぶりくらい…」と不安そうな表情でしたが、

大丈夫ですよ。丁寧に個別レッスンしますから。



ほ~らね。こんなに可愛いペンケースが見事に完成!

ファスナー付きで、裏地も付いています。

ここで私がお教えするやり方だったら、簡単にできて失敗無し。

初心者の皆様にこそ、ぜひトライしていただきたいアイテムなんです。

お直ししたい服もどうやらたくさんありそうです。

できるところから、マイペースで勉強していきましょう。


こちらは、既にお直しのお仕事をなさっている方です。



職場では諸事情あって、丈つめ以外のお直しを教えてもらえない…

ということで、スキルアップのため、この教室に通われることになりました。

さすがにミシンの扱いには慣れていらっしゃる、目打ちの使い方もOK.。

時間内に、ファスナー取替がきちんと仕上りました。

少しでもここでのレッスンがお役に立てれば、幸いです。頑張りましょう!


そして、お待ちかね?ミシン男子。



今回は、手縫いがほとんどだったので、かなり四苦八苦してましたが…

何をやっているかは、次回の教室風景でご紹介できると思います。

お楽しみに。


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Posted by ボタン at 23:51Comments(0)教室

2013年11月06日

コートの肩幅つめとボタン取替

季節柄、コートのお直しが増えてきました。

大物で手間のかかるお直しが多いため、お時間を余分にいただきます。

お直しございましたら、真冬になる前にお早めにお出しください。


こちらのコートをお直ししました。



お客様には、若干肩幅が大きいのが気になりました。それから、

黒いボタンがやや尖がった印象なので、他のものに取替えたいというご希望です。

ご希望通りにお直しした仕上がりは、こちらです。



肩幅は、ほんの少しの分量をカットしただけですが、見た目が全く違います。

そして、大きく変わったのは、やはりボタンですね。



コートと同系色のつや消し素材のものに変えたら、柔らかい印象になりました。

着る期間の長いコート、飽きてしまったらボタンを変えるのも、

手っ取り早くリフレッシュできるいい手段ですね。


そして、お知らせ

上大岡のサロン ゆるりさんにて、ハンドメイドマーケットが開催されます。

実は、今回私も少しだけですが、出展させていただきます。



こちらのルームシューズや刺繍のポーチなどです。

11月22日(金)、23日(土祭)の2日間10:30~17:00

いろいろなハンドメイド作品が並ぶみたいで、楽しそうです。(私も行きたい)

お時間ございましたら、ぜひお立ち寄りください。

こちらのサロンゆるりさんは、メイクやフェイスケアの他、

冷え性・低体温改善など女性の体にいいことを行っている静かなサロンです。

オーナーのいけがみさんも優しく指導してくださいますので、とても癒されます。

私も以前にお邪魔しましたが、ついつい時間を忘れてしまうくらい、

居心地のいい静かなサロンでした。

忙しい日常にちょっと疲れたな…と思った方には、ぜひおすすめです。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン





  


Posted by ボタン at 20:12Comments(0)お直し

2013年11月01日

最近の教室

何か勉強を始めるには、とてもいい季節になりましたね。

今週のお直し教室の様子をご紹介します。


まず、お姉さまのベルベットのスカートの着丈つめです。



仕上りの印を付けて、縫い代分をプラスしてカットします。

毛足が長いので、ちょっと付けにくいかもしれません。

いろいろな素材でやってみると、その都度発見があります。



仕上り線で折り上げて、まつり仕上げにしますが、

やや裾の広がった形なので、このまま折り上げると、「浮き」が出てしまいます。

そこで、ちょっとしたテクを使えば、きっちりと納まってくれます。

バイヤス裁ちでしたが、伸びずにきれいに仕上がりました。


そして、ダンナ様のスラックス、脇のすり切れ修理のついでに幅つめ。



縫い目は、アイロンできっちりと割りましょう。ここは手を抜かずに。

前回やったダブル仕上げ、もうすっかりマスターされていました。



段取りよく、ミシン掛けもスムーズに仕上りました。

「これで主人にも喜んでもらえます」と嬉しそうに一言いただきました。

慣れてきたら、ご自分の「失敗してもいい服」だけでなく、

ご家族やお友達など、「人の服」もお直ししてあげましょう。

緊張感もプラスされ、より技術の向上に繋がり、その上喜んでもらえます。


そして、今週も「ミシン男子」



かなり穿きこんだパンツ、あちこちすり切れや穴あきがあります。

いろいろな方法で、修理しながらカスタマイズします。

ミシン刺しで定番の修理をしたり、色糸を使ってステッチ仕上げにしたり、

ワッペンを使うのもいい方法ですね。



2枚のワッペンをちょっと重ねて個性を出しました。

自分でやれば、修理も楽しくアレンジできるし、より愛着も湧きますね。

尚、11月のメンズミシンデーは、17日(日)となります。

メンズの皆様、お気軽にお申し込み・お問い合わせお待ちしております。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 11:19Comments(0)教室