2014年02月08日

最近の教室

立春も過ぎたというのに、寒い毎日ですね。

でも、チカラ・ボタンの教室には、連日生徒さんが元気にやって来ます。

新しい生徒さんも続々と来られて、うれしいかぎりです!

ただ、ひとつお願いがあります。


初めてこの教室で受講される生徒さんで、特にお裁縫の初心者の皆様、

初回の1回だけで、お直しが完了できるとは限りません。

というより、1回だけでは、本当にお伝えしたいことが、お教えしきれないのです。

私が、皆様に一番覚えていただきたいのは、その場限りの専門技術ではなく、

どうすれば、手早くきれいに仕上げることができるのか、プロのやり方はどこが違うのか、

という最も基本的なお直しのコツやワザなのです。

たった1回の授業の中で、この大事な基本技術とミシンのかけ方とお直しの手順と…

初心者さんを対象に全てを盛り込み、マスターしていただくには、無理があります。

また、この教室には、カリキュラムがないので、勉強したい内容がすぐできる

という利点がありますが、それぞれのお裁縫レベルによって違います。

特に最近、いきなり難易度の高い内容をお持ちになる方が多いのです。

もちろん、できる限りご希望にお応えしてレッスンいたしますが、

そうなると、とても1回限りのレッスンでは、完了できません。

ですので1回限りでなく、複数回の受講でお考えいただきますようお願いします。


では、今週の教室。



今回が初レッスンの生徒さん、東京は中野よりいらっしゃいました。

遠方よりありがとうございます。

まずはほつれ直し、基本の奥まつりを勉強しました。

このまつり方は、いろいろな場面に使えて、きれいに仕上がりますので、

ぜひとも覚えておいてください。

そして、スカートの着丈つめにもチャレンジ。



ちょっとしたことですが、印の付け方にも実はコツがあります。

お家にミシンがないので…ということでしたが、

なんのなんの、すぐにマスターされていました。

少しずつ、難易度を上げて、いろいろなお直しを勉強していきましょう。


こちらは、お嬢さんのスカートのウェストつめです。



脇ファスナー、ヨーク切替、2箇所に縁取りのレースがはさみ付けされていて、

通常のお直しだと、すんごく手間のかかるウェストのデザインでした。

何とか穿けるようになればOKということで、今回は変則にしました。



つめ分を縫い込みせずに、タックを作ってつめてみました。

縁取りのレースも本来なら、送ってカットするか、縫い合わせるか、

ですが、タックにそのまま入れ込みました。

お客様の服にはこのような方法はもちろん使用しませんが、

しかし、よく考えてみると、生地やレースをカットしていないので、

この先もしウェストを出すことになった場合、逆にやりやすいのです。

特に、子供服などには、これって有効な方法だと思います。

ちょっと今後のお直しメニューに検討する価値がありそうです。

教室のおかげで、またまた「ひきだし」が増えました。


そして、こちらは、ダンナ様のシャツのお直し。



衿のすり切れの修理、細かい作業が多いので、ミシンも慎重に。

すり切れている上衿を外して、反転させて付け直します。



これがお直し後、きれいにできました。

裏側は、



すり切れ部分がかくれてしまうので、大丈夫。

お直しができると、ご家族からも喜ばれますね。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 10:42Comments(0)教室