2014年05月28日

大きなコートをサイズダウン

冬の間中、次から次へとご依頼のあったコートのお直しですが、

今の時期でも引き続き、ご要望が絶えることがありません。

現在ちょうどお直し繁忙期のため、お預かりの期間を普段より多くいただいておりますが、

こういったシーズンオフアイテムですと、お時間をたっぷりいただけるので、助かります。


今回のお直しも、かなり以前に買われたビッグシルエットのコートのサイズダウンです。



大きなボックスシルエット。これは手強そうですが、それだけにやりがいもあります。

特に気になるのは、



やはり、この角ばった肩周辺の大きさと、身幅のゆったり感。

そして更に、お客様が気になさっていたのが、



こちらの大きな四角い衿。これはさすがにイマドキあまりないかもです。


いつものように、分厚い肩パットを外して、飛び出て見える肩線を縫い込み自然なラインに。

そして、脇線で身幅をカットし、着丈も10㎝ほどカットしました。



すると、こんなに軽快な印象に変わりました。



特に肩のラインが女性らしく、丸みのある優しい感じになりました。

そして気になさっていた衿は、



こちらも丸くカットしたら、ずいぶんイメージが変わりました。

また、正面からはわかりにくいのですが、



元の袖はタックがありかなりゆったりでしたが、

タックから肩線までを続けて余分を縫い込みますと、



このようにスッキリとなりました。

自分ではあまり見えないところですが、人からはよく見えて意外と目立つのです。

何とかこれなら、着ていただけそうです。

今度のウィンターシーズンには、また活躍してもらえるとうれしいです。

ありがとうございました。


またまたしつこいようですが…



私チカラ・ボタンが監修しました、初のお直しの本、

「手ぬいでちょこっと洋服お直し」がいよいよ発売となります。

詳細はこちらからご覧ください。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン


  


Posted by ボタン at 19:25Comments(0)お直し

2014年05月23日

クルーネックをVネックにリメイク

今回も、まずはお知らせから。



チカラ・ボタンが監修した初のお直し本「手ぬいでちょこっと洋服お直し」

6月2日発行予定です。だんだん迫ってきました。

どんな反響があるか、皆様のお役に立てるかどうか…ドキドキです。

詳細は、こちらでご確認ください。

発売までもうあと少し、楽しみにお待ちください。


さて、それではいつものように最近取り組んだお直しのご紹介です。

今回は、Tシャツの衿ぐりのアレンジです。

元は、こちらのよくあるクルーネック(Uネック)のライブTシャツ。



お客様のご希望では、これをVネックにして着たいとのことでした。

お話をうかがったところ、別のお直し屋さんにお持ちになってできるか聞いてみたら、

「できません。」とニベもなく即答されてしまったとか。

そこで、チカラ・ボタンをネット検索して持って来てくださいました。

それは、絶対にやらなくては!

まあ、できないことはないんですよ。ちょっと手間はかかりますけど。

そして、出来上がりはこんな感じです。



ご希望通りにVネックにリメイクしました。

最大の問題は、衿ぐりが変わることで、縁取りの生地が足りなくなってしまうことです。

市販のニットバイヤステープを利用することも一案ですが、色や見た目に違和感が出てしまいがち。

なので、私の場合は、お客様のご了解をいただいた上、着丈を若干カットして、

切り落とした生地を使って縁取りに利用します。



もちろん、裾は元通りに始末します。

こうすれば、同じ素材で縁取りできるので、違和感なく仕上がります。

これから夏に向けて、詰まり気味の衿ぐりでは暑苦しいと思ったら、

こんな方法を使えば、暑くなってもお気に入りのTシャツが着られますね。

できそうなことは、いろいろ考えてチャレンジしています。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 18:06Comments(0)リメイク

2014年05月15日

本が出ます!

重要なお知らせがあります。

なんと、この度、お直しの本が出ることになりました!

「手ぬいでちょこっと洋服お直し」

私(チカラ・ボタン)が、全編にわたり監修者として、携わっております。



産業編集センターさまより、6月2日発売予定です。

Amazonでも、ご予約受付中です。

お裁縫初心者が対象で、ミシンはいっさい使わず、全て手ぬいのお直しをご紹介しました。

「お直しってどんなことができるんだろう」「お直しやってみたいけどやり方がわからない」など、

お直しの入門編として、皆様のお役に立てればうれしいです。


私自身今まで、雑誌の一部に掲載されるなどの経験はありましたが、

本を作るということに係わらせていただいたのは、今回が初めてでした。

どうすれば初心者の方々にも解りやすくお伝えすることができるのか、

普段ミシンでやっている作業を手縫いで簡単にやるには、どんな始末をすればいいのか・・・

試行錯誤の連続、果たしてやり遂げることができるんだろうか・・・


この本には、玉結びの作り方や待ち針の打ち方や道具の使い方など、

洋裁本にはあまり載っていないようなごくごく基本的なでもとても大事なことや

きれいに仕上げるためのちょっとしたコツなどをたくさん盛り込みました。


不慣れな自分には、撮影や原稿チェックなど戸惑うことばかりで本当に大変でしたが、

優しいスタッフの皆様に助けていただいて、無事に本が完成できました。

エディターの青木さん、フォトグラファーの柴田さん、スタイリストの木村さん、

その他たくさんの皆様、本当にありがとうございました‼

普段は、一人っきりで仕事をしていることがほとんどですが、今回皆様と一緒に仕事ができて、

何だか久しぶりに会社員に戻ったみたいで、とても楽しくできました。

貴重な経験ができたこと、感謝の気持ちでいっぱいと同時に、すごく幸せに思っています。

今月末には、書店の店頭に並ぶかもしれないそうです。

もう少しの間、どうぞ楽しみにお待ちください。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 10:11Comments(4)その他

2014年05月12日

ジャケットの肩幅・身幅つめ

冬物のコート・ジャケットに引き続き、春夏物のジャケットのお直しも入っています。

その内容は、やっぱり肩幅や身幅などのシルエット変更がほとんどです。

今回のお直しも、その代表的なものです。


明るいベージュの色合い・薄手のサマーウール素材でこれから活躍しそうなジャケットですが、



かなりバブルっぽい大きなシルエットです。

お客様の華奢な体型に対して、ごつい肩幅とボックスのような身頃。

残念ですが、このままでは着用できそうにありません。

解体してみると、びっくりするようなこちらの肩パットが出てきました。



中に見える黄色いのが、張りのあるウレタン素材でしっかり厚みもあります。

これが入っていたら、肩も大きく強調されてしまいます。

薄手のソフトな素材の肩パットに取り替えました。

肩幅を2㎝ほどつめて、身幅もバスト~ウェストを若干つめますと、



こんな感じに変わりました。

やたら大きな上半身もこれでスッキリしました。

そして、着丈がやはり当時のものだと結構長めにできているのですが、

ボタンやポケットなどとのバランスを考えると、あまり短くもできそうにありません。

ショートコートっぽく着られたいということで、ここはあえてそのままにしておきました、

これなら充分イマドキでも着られそうです。

もう何年も着用せず、そのままになっていた服も、お直ししてカスタマイズすれば、

一気にお気に入りの一着となってくれるので、うれしいものです。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン
  


Posted by ボタン at 19:47Comments(0)お直し

2014年05月08日

ウールコートの修理

ゴールデンウイークも終わり、仕事のほうもやっと少し落ち着いてきました。

お直しがしばらく立て込んでしまって、仕上りにお時間がかかり、

お客様にはたいへんお待たせしてしまいました。

最近やっとお渡しできましたお直しからひとつご紹介します。


とてもお気に入りのようで、かなり長年ご着用されたウールのコートです。

とてもしっかりした素材で、裏地も凝った柄の生地が使われていました。

あちこち傷んでしまっていましたが、きっとお体になじみ、とても着心地が良く、

まだまだ着続けたいというご希望のご様子でした。

こんなお客様のお仕事をお承りできるのは、とても嬉しい限りです。

これは、何としてもできる限り全力でお直ししなければ。




まずは、ポケット口のすり切れです。

中の白っぽい芯が、ところどころ見えてしまっています。



いったんキズの部分を外して、縫い込み修理します。



キズはこの中に隠してしまいました。


それから、おなじみ?袖口のすり切れも



こちらもかなりの深いキズですが…



きれいに修理が完了しました。


それから、身頃の前端、特に上端と裾端のカドの部分がよくすり切れてしまいます。



上端は少し丸みがついていますが、



何とか元と同じような感じにできました。



そして裾もこのようになってしまっていましたが、



きれいに復活でいました。

今回のコートは、前が比翼あきでしたので、ちょうどミシンがうまい具合にかけることができ、

縫い込み修理がいい感じにできました。


他にも修理箇所は多々ありましたが、全て掲載すると際限なくなってしまうので、

今回はこのくらいにしておきます。

修理は手間も時間もかかりますし、正直「やってみないとわからない」ところもあり、

リスクも高いのですが、それだけにやりがいがありますし、腕の見せ所でもあります。

そして何より、お客様に喜んでいただけるのが、本当にありがたいですね。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 19:25Comments(0)お直し

2014年05月02日

最近の教室

明日5月3日(土)~6日(火)は、お店を休業いたします。

ご来店の際は、お間違いのないようご注意ください。


さて4月もあっという間に終わってしまいましたが、

自分としても、今までにないくらい忙しくバタバタとした1か月でした。

そして、お直し教室も例外でなく、生徒さんもたくさん来てくださいました。


最近の授業の中で、ニーズの高い内容の一つが、パンツの幅つめです。

以前に流行っていた「ブーツカット」のパンツを今風のシルエット

「スリムストレート」にお直しして穿きたいというご希望がよくあります。

実際に試着して、どこをどのくらいつめるかを相談しながら決めていきます。



軽くアイロンで縫い代を整えたら、台の上に平らに置きましょう。



ミシンで縫うラインの引き方で、仕上りの良し悪しが決まってきますので、

ここは慎重に、自然できれいなラインを引きましょう。

このあたりは、大切なポイントなので、じっくりとご説明します。


こちらの生徒さんも、同じようにパンツの幅つめを実習中です。



脇のステッチもきれいにできました。

ボリュームのあるブーツカットでしたが、スッキリとしたスリムストレートになりました。



授業で1本幅つめを勉強しておけば、あとはそれを参考にして、お家でもできます。

覚えておくと便利なお直しのひとつですね。


それから、最近の人気といえば、肩幅つめです。

ただ、肩幅つめは非常に難易度の高いお直しですので、

初心者の方がいきなり授業の内容にするのは、とても無理があります。

ある程度授業回数を重ねて慣れてから、あるいはお直しや洋裁の経験者の方にお教えしています。

こちらは、縫製関係のお仕事をなさっていらっしゃいます。



身頃に袖付け線を引いているところです。

この線も仕上りを左右する線ですので、きれいなラインで引きましょう。

そして、こちらの生徒さんは、お直しのお仕事をなさっています。



袖付け線は、仕付け糸で糸印にしておきます。

どちらの生徒さんも、授業では片方だけやって、もう片方はお家で復習されています。

こうすれば時間のかかるレッスン内容でも効率よく学べますし、

自分一人でやってみれば、それだけ身に付きますし、自信にもなります。


そして、こちらは最近新しく入られた生徒さんです。



なんと茨城県から通われています。当教室では、最遠方の生徒さんです。

家業でクリーニング店をなさっていて、お客様からお直しのご要望が多く、

今回スキルを勉強するためにこの教室に通われることになりました。

通学に時間も交通費もかかるため、同日に午前午後2回の受講で頑張っています。

これは、私としても責任重大です。

限られた時間の中ですが、できるだけのことをお教えしたいと思います。

また、この生徒さんのように実際にお直しのお仕事をなさっている生徒さんには、

仕事の中でわからないことなどあったら、お電話をいただければお答えしています。

こんな緊急のお電話Q&Aなど、生徒さんをサポートしていければと思っています。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン





  


Posted by ボタン at 15:31Comments(0)教室