2014年08月13日

ワンピースの身幅出し

昨日まで夏季休業いただいておりましたが、本日より営業再開しております。

もちろんお直し教室もやってます。

お仕事の夏休み中に勉強されたいという生徒さん、ぜひいらしてください。


お直しでお承りする洋服は、いろいろなアイテムがありますが、

礼服は、お直しのご希望が多いアイテムのひとつです。

一度購入したら、何度も買い替えるものでもないし、

でも何年も経てば、体型も変わりますから、当然お直しが必要になるわけです。


今回ご紹介するのは、礼服のワンピースです。

ウェスト部分に広めのベルトが施された、凝ったデザインです。



上身頃はギャザー、下身頃はタックが入っているので、その分身幅出しはできるのですが、

問題は、このきっちりと作り上がっているベルト、しかもステッチが10本も。

ベルトを継ぎ足さなければいけませんが、当然共布が必要になります。

そして今回は、運良く裏側のベルト部分が同じ素材でできていました。



この四角い部分をそっくりいただいて、表側のベルトに継ぎ足します。

必要寸法の半分ずつを両脇に入れ込んで、

上身頃のギャザー分量と下身頃のタック分量を調整して、

もちろんステッチもかけ直して、



これだけの分量が幅出しできました。

もちろん、反対側の脇にも、



同様に入れ込みました。原則左右対称にしますので。

そして、生地を失敬した裏側は、そのままでは大穴が空いてしまいますから、



幅出し分量もプラスして、黒の別布を入れ込んで仕末しました。

共布を取って、継ぎ足して、幅調整をして、ステッチかけ直して、別布はめ込んで…

とかなり手間のかかるお直しでしたが、何とかご希望通りに仕上りました。


今回はちょっとわかりにくかったかもしれませんが…、

出来る限りお客様のご希望にお応えできるよう、いろんなことを考えてお直ししています。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



  


Posted by ボタン at 19:45Comments(0)お直し