2015年05月20日

ジャケット・コートの肩幅つめ

5月に入ってからは、ずいぶんと暑くなってきたように思います。

私自身は、暑さには強い方なのですが、アトリエにはお客様や生徒さんがいらっしゃいます。

最近では、アトリエにももう冷房を入れています。

こんな気候ですが、いまだに続々とジャケットやコートのお直しが入ってきます。

もう何着も肩幅つめのお直しをやってきましたが、まだまだニーズが絶えません。


今回のお直しは、こちらのジャケットから。



う~ん、やっぱり手強い肩幅ですね。

一目見て、10年以上前の製品というのがわかります。



今までお直ししてきた中でも、かなり大きなガッシリした肩のラインです。

ぞこで、中を開けて肩パットを取り出して見ると、



やはりすごいパットが出てきました。

中心には、ウレタン素材のパットが入って、厚みを強調しています。

さすがにこのパットでは使えませんので、適度な厚みのパットに取り替えます。

肩幅も今回は、2.5㎝強つめて肩線も少し縫い込み、できるだけ自然なラインにします。

仕上りは、こちら。



ダブル前というのがちょっと時代を感じさせますが、ずいぶん見た目が変わりました。



肩幅のつめに伴って、身幅もややサイドをけずってスマートに。

これなら何とか着て歩けそうでしょうか?


そして、今回はこちらのコートもお直し。



ラグラン袖のデザインですが、やはり肩のラインがガッシリ。



こうして見ると、より強調されてきます。

こちらも大きな肩パットが入っていたので、取り外しました。

そして、ちょっと余談ですが、こちらのコートの素材は、圧縮リバーシブル素材でした。



これは裾の部分ですが、2枚の布が重なっているような感じの素材です。

通常のウール素材の始末の仕方とは全く違った手作業の方法で始末します。

今回は詳細は省略しますが、実はこれ倍以上の手間を時間がかかるのです。

ですので、もちろんお直し料金も、通常の倍くらいかかりますので、ご了承ください。

そして、仕上りはこちらです。



肩パットは完全に取り外してしまいました。

ラグラン袖の場合は、それでも自然に見えますから大丈夫。



素材の良いコートだけに、まだまだ長く着ていただけそうです。


このようなお直しは、実際にご試着いただいた上、じっくりご相談しながらピン打ちして、

どのくらいつめるか、料金がいくらになるかなど…お話しながら進めていきます。

お見積りまでは無料でいたしますので、もし条件が見合わなければ、

ここでキャンセルいただいても大丈夫です。ご安心ください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:08Comments(0)お直し