2015年08月13日

シャツをバランス良くサイズ直し

お盆期間中も、チカラ・ボタンのアトリエは営業しております。

8月21日(金)~26日(水)の6日間は、夏期休業となりますので、ご注意ください。


今回は、どなたもお持ちの定番シャツのサイズお直し例をご紹介します。



こちらの麻素材のきれいな色のシャツ。

いわゆる定番のデザインというのでしょうか、しかし…

毎年、着てみると…何となくしっくりこない、何だか違和感がある…

ということで、毎年お蔵入りになってしまっていたそうです。う~ん、もったいないですね。



しっくりこない、一番の原因は、この衿の形と大きさでしょうか。

そして、全体のシルエットも、身幅がゆったりしすぎて、微妙に余ってしまう。



そして、着丈もちょっと前の時代(失礼!)の丈感で、長すぎるんですね。


この身幅と着丈の関係は、非常に密接で、どちらを小さくし過ぎてもバランスが崩れます。

着丈が長いからと言って、丈のみカットしても、それでは身幅が強調されて、

やたらとゆったり大きく、野暮ったく見えてしまいます。

またその逆に、身幅だけスリムにし過ぎると、今度は着丈が長~く見えてしまいます。

どちらにしても、「やり過ぎ」は、バランスが崩れて、素敵に見えません。

最近アトリエに見えるお客様の多くは、「身幅をスリムに」というご希望が多いのですが、

必ずご試着いただいて、ピンを打ちフィッティングしながら、全体のバランスを見ます。

「全体のバランス」が、とっても大事だと私は思います。

今回も、そのようにして、つめ寸法を決めていきました。

この段階で、ゆっくりじっくり時間をかけて、存分に悩んで決めてください。

切ってしまってからでは、もうどうにもなりませんので。


で、お直し後は、こんな感じになりました。



一番の原因と見られていた、衿はこのように、コンパクトなサイズに。



これだけで、かなり見た目が変わったと思います。

そして、慎重につめ寸法を決めた、身幅と着丈を直して



全体のバランスは、こんな感じになりました。

幅・丈ともそんなに大幅にカットしたわけではないのですが、軽やかに見えると思います。

裾を外に出しても、ボトムにインしても着られます。

ご自分でお直しされる方は、ピンを打って必ず鏡の前で試着してバランスをチェックしましょう。

もちろん、自信のない方は、アトリエにお持ちください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 20:20Comments(0)お直し