2016年04月27日

ワンピースの衿ぐりつめ

いよいよ今週末から、ゴールデンウィークに突入します。

チカラ・ボタンのアトリエは、祭日にかかわらず通常通りの営業となります。

※火曜日・金曜日は、定休日のため休業しますので、ご了承ください。

お直し教室も同様となりますので、お仕事休みの時に勉強したい人、どうぞお越しください。


今回のお直しは、こちらのフレンチスリーブの素敵なワンピースです。



これからの季節活躍しそうですが、お客様が仰るには「思った以上に衿ぐりが開くのが気になる」

確かに、開きの深さはそれほどでもないのですが、左右にかなり大きく開きます。

ちょっと気になると、つい衿ぐりを中に寄せて着てしまいがちですが、

そうすると、前中心でこのようにパカパカしてきます。



そして、前だけでなく、後ろ中心も、



こんなに開いてしまって、スッキリと着られません。


深さが気になる時は、肩線で多少縫い込めばいいのですが、

こんなふうに横に開いてしまうと、その方法では解消できません。

そこで、考えついたのが、



前中心にタックを取って、デザイン的に見せて、ついでに衿ぐりもつめてしまう。



ボックスプリーツのような感じにタックをたたみ、上の方数㎝は縫い止めました。

こうすれば、前のパカパカも解消されます。



そして後ろは、ファスナーをいったん途中まで外して、横の部分を少しだけ縫い込みました。



これでスッキリとしましたね。


開きすぎる衿ぐりは、何となく気になって、ついカーディガンなど上から羽織って隠しますが、

いつもいつも同じ着方も、ワンパターンで面白くありませんよね。

スッキリと自分の快適なサイズで、いろいろな着こなしを楽しみたいものです。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:45Comments(0)お直し

2016年04月20日

こんなオーダーがありました。

アトリエには、お直しや修理はもちろんですが、製作依頼もよく入ります。

たいていは、洋服やバッグなどの入園用品がほとんどなのですが。


今回のオーダーは、ちょっと変わったいました。

こちらのカゴ。



自転車の荷台に取り付けて、ペットのワンちゃんを乗せるためのものだそうです。

そして、こちらのカゴに掛けるカバーのご注文だったのです。

四角っぽい直線型なので、まあそんなに難しくはないだろうな…とあちこち採寸。

いや、でもそんなに簡単じゃないぞ。

上の方が少し開いているから、その分を考慮して、折り返し分をつけて…

と設計図を作って、パターンを起こして、生地を裁断して、縫い合わせて…

出来上がりました。



よし!ピッタリ!気持ちいいね~。




お客様のご希望で、折り返しを付けて、裏側でマジックテープ止めにしました。



ワイヤーの間にきっちりと収まるように、何か所かに付けました。



折り返しを上からかぶせれば、ピタッとするので、ずれません。

底面の縫い代端は、念のためバイヤステープでパイピング処理。




お客様にもたいへん喜んでいただけました。

ありがとうございます。

どちらかというと、お裁縫より工作してるみたいでしたが、楽しいオーダーでした。


そして、先日来より、九州は熊本・大分地方で発生した大きな地震。

今現在も、かなり大きな余震が毎日のように続いて、本当に心配です。

被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

しかし、こんなふうに文字で書いただけで、いったい何になるのだろう…

どうすれば、少しでもお役に立てるのだろう…と数日間考え込んでおりました。

そんな矢先、アトリエにみえたお客様から、ちょっと嬉しいお言葉をいただきました。

詳しいことはちょっと書けませんが、そのおかげで気持ちがすごく上向きになりました。

やっぱり自分は「お直し屋」です。

これからもこの「お直し」という仕事で、少しでも皆様のお役に立てるように努めてまいります!


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン





  


Posted by ボタン at 19:08Comments(0)いろいろ製作

2016年04月13日

4月19日(火)は、厚木で体験講習会

いよいよ来週19日(火) セブンカルチャークラブ厚木にて体験講習会を開催します!

まだ、若干名様のお席がございます。初心者さんもお気軽にどうぞ。

「ぜひやってみたい!」という皆様、どうぞお早めにお申込みください。


カルチャーセンターの新講座が、5月から始まります。

今度はちょっと遠出して、セブンカルチャークラブ厚木にて、

お手持ちの服をいかして「気ままに楽しむリメイク」を行います。

カルチャーセンターでのレッスンは、溝の口、綱島に続き3件目になります。

小田急線・本厚木駅より徒歩5分、イトーヨーカドー厚木店の7階となります。


今回の講座は、溝の口で既に行っている講座と同じく、フリーな感じのレッスンです。

決まったカリキュラムやコース等は、全くありません。

皆さんがお直ししたいお洋服をお持ちいただいて、ご希望の内容で行います。

サイズが合わなくて着られなくなってしまった服のサイズ直しはもちろん、

お洋服の一部を利用して、バッグや小物を作ってみたり、

ちょっとしたデザイン変更や大胆なリメイクなども可能です。

溝の口では、2年ほどこの講座を続けていますが、生徒さんからも大変ご好評いただいており、

長く受講を続けていられる生徒さんもいらっしゃいます。


今回の講座は、毎月第3火曜日(月1回となります)の開催予定です。

時間は、13:00~15:30 の2時間半となります。

また開講に先駆けまして、4月19日(火)には、体験講習会を行います。



こちらの「さわやかルームシューズ」を作っていただきます。

春~夏に向けて、さわやかなブルーのボーダー柄、

そして足もとは涼しくさっぱりとした肌触りの綿ワッフルニットを使います。

体験講習会ではミシンは使わず、全て手ぬいで仕上げますので、

ミシンの苦手な方でも大丈夫、お気軽にチャレンジしてください。

一日体験講習会 体験費は1,080円、教材費は540円と、お得なレッスンです。



カルチャーセンターのレッスンのいいところは、まず受講料がリーズナブル!

そして、他の生徒さんとも気軽におしゃべりなどしながらできるところですね。

特にこの講座は、カリキュラムのないフリーなレッスン内容ですから、

「他の人についていけるかしら…」なんて心配は一切ありません。

常にマイペースで学んでいけるのが、最大のメリット!



お申込み・お問い合せは、セブンカルチャークラブ厚木店 TEL:046-224-2111

まで、お気軽にどうぞ!

厚木方面の皆様にお会いできることを楽しみにしております。


また、既存の講座も生徒さんは、随時募集しております。

セブンカルチャークラブ溝の口店 「気ままに楽しむリメイク」「手ぬいで楽しむ洋服お直し」

綱島カルチャーセンター 「手ぬいで楽しむ洋服お直し」

今後も、体験会やワンディレッスンなども予定しておりますので、

どうぞ楽しみにお待ちください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 17:58Comments(0)教室

2016年04月10日

最近の教室 バッグとポーチ

しばらく教室の様子をブログにアップしていませんでしたが、

最近は生徒さんの人数もずいぶんと増えて、教室も頻繁に行っております。

教室の内容は、もちろんお直し教室なので、お直しが中心ですが、

初心者さんのためのハンドメイド指導、「ソーイングおたすけレッスン」も人気。

時期的にも、バッグやポーチを作ってみたい、プレゼントに作ってあげたい、

そんな生徒さんも多い今日この頃です。


たとえば人気のトートバッグですが、



こんなまるでお店に売ってるみたいなのも、生徒さんの作品です。

中心のロゴも、ご自分でペットのワンちゃんと猫ちゃんの名前をプリントしたもの。



持ち手の中に、丸芯を入れるのにかなり苦労しましたね。

でも、これだけの作品ができれば、たいしたものだと思います。


こちらは、お孫さんのためのレッスンバッグだそうです。



モダンな生地なので、大人が持ってもいい感じです。



お揃いで巾着袋も製作しました。

そして、やはり人気のキャラクタープリントでも。



お孫さんも喜んでくれることでしょうね。


こちらは、バッグではないのですが、やはりプレゼントに。



赤ちゃん用のスタイです。



しかもリバーシブル。この面はタオル地で作ってみました。



生徒さんは、お裁縫初心者さんですが、丁寧に指導しますから心配いりません。


ただ今ポーチ作りにはまっている、こちらの生徒さん。



これまでの作品は、



キャラメルポーチは、ファスナーの台布がプリントになっていて可愛いのです。



縁取りがちょっと難しかったダブルファスナーのポーチ。

こちらもレース調のファスナーが可愛いので、外に出して付けてみました。



大小2サイズ作った、口金入りのファスナーポーチ。



入れ口がパカっと大きく開くので、ものの出し入れがしやすくてとても便利。

中の裏地も楽しめるデザインです。

まだまだ作りたいモノがいっぱいあるようですが、頑張って作っていきましょうね。

私も目一杯サポートさせていただきます。


ソーイングおたすけレッスンは、初心者さん向きのお裁縫教室です。

生地などの材料と、本やパターンなど作り方の説明書をご持参ください。

「一人で作るのは自信がない」「本を見ても今一つ作り方がわからない」など、

皆さんの疑問にお答えしつつ、一緒に作品を作っていきましょう。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 20:34Comments(0)教室

2016年04月05日

足し布プラスでお直し&リメイク

まず業務連絡ですが、4月7日(木)は都合により休業させていただきます。

翌8日(金)も定休日となりますので、申し訳ございませんが、連休となりますのでご了承ください。

どうも、仕事がイレギュラーに入ったりするので、こんなことになりがちな今日この頃です。


お直しがどのようなもので、どんなことができるのか…

一般の方々には、なかなかわかりにくいものだと思います。

できるだけこのブログでも、過去のお直し例などご紹介しておりますが…

一般に、「サイズを小さくする」「丈や幅をつめる」ということは、できるだろうと、

予測がつきそうなのですが、「サイズを大きくする」に関しては、

果たしてできるのだろうか…?と思われる方も多いかと思います。

絶対にできないというわけではありません。

何かしら方法はあると思いますが、それがお客様のご希望に合うかどうかは、わかりませんが。


例えば、「丈をもっと長くしたい」「幅を大きくしてゆとりをもたせたい」

しかし、裏側を見てもいくらも縫い代が残っていない、のであれば、

「足し布」をプラスするという方法があります。

まず一例がこちらです。



こちらのワンピース、お客様には少し丈が短くて、ヒザが出てしまうのが気になるとのこと。

既製服ですので、もちろん共布なんてありません。

そこで、裾にサテン調の光沢のある黒の生地をプラスしてみました。



平坦に接ぎ合わせただけでは、いかにも足した感が出てしまうので、



若干ギャザーを寄せて接ぎ合わせれば、デザイン的に見えるので大丈夫。

これは、お客様にもたいへん喜んでいただけました。


そして、こちらはお直し教室の生徒さんの完成品です。



お直し前は、身幅・着丈とも若干足りなくて、着られないということでしたが、

着丈については、前述のワンピースと同様に裾にギャザーを寄せての足し布、

そして身幅については、



このように両サイドにやはり足し布をしてみました。

ちなみに、こちらの足し布は、アトリエにあった生地が偶然にもピッタリだったので使用しました。

「着た感じがちょっとキツイ」くらいであれば、これだけでもずいぶん違うはずです。


また、こちらはパンツの幅出しですが、



こちらもウェストから裾まで、両サイドに足し布しています。

使用した布は、共のサスペンダーがあったので、それを解いて利用しました。

だから、共布のベルトとか付属品は、できるだけ捨てないでおいたほうがいいですよ!

何かの時に役に立ちますから。


それから、こちらはちょっと特殊な例ですが。

ベルベットの和装コート、裄が短くて腕がズバッと出てしまう…とのことで、

でも、どこからも出せないし、身頃と袖の間で足したら大工事になってしまう…

だったら、これはいかが?



思い切って、袖口に黒のリブニットを合わせてみました。

寒い時期にしか着ないものですし、これもありかと思います。



お客様からもたいへんご好評いただき、予想以上に大成功でした。

ちょっとチャレンジではありますが、こんなお直し&リメイクも「あり」ですね。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



  


Posted by ボタン at 19:25Comments(0)リメイク