2013年11月20日

デニムの股ずれミシン修理

ここのところのブログで、各種すり切れミシン修理をご紹介してきました。

そして、またまたミシン修理ですが、今回はデニムパンツの股ずれです。


デニムの場合は、スラックスと違って、かなり厚地になりますので、

当て布をどうするか、いつも迷っていました。

基本的には、表地と同じデニム地で色合いの近いものがいいかと…

でも生地屋さんでは、着古したような色の厚手のデニムなんてまず見つからないので、

自分の穿かなくなったジーパン、人からもらったもの、をストックしておく、

それでもダメなら、リサイクルショップで安いのを買ってくる、

などして、当て布を都合しております。

しかし股ずれなど、修理箇所によっては、厚手のデニムを当てると、

着用した時に、ゴワゴワして穿きにくいだろうな、と思います。

なので、私はそのような場合は、現物よりやや薄手の市販のデニム地を

当て布として、利用しています。


今回のデニムパンツ、修理前がこちらです。

デニムの股ずれミシン修理

片方は、完全に大穴があいていて、もう片方もそこそこすれて薄くなっています。

左右両方とも、薄くなっている部分より大きめに当て布をして、

表側からミシンの針目で、ザクザクと刺し埋めていきます。

デニムの股ずれミシン修理

針目は、スラックス等よりは、やや大きめにしています。

ゴワゴワ感を緩和したいので、ミシン目の密度も少し粗めにします。

あまりお見せしませんが、やっぱり裏側も見たいですよね。

デニムの股ずれミシン修理

こんな感じになります。

股ずれミシンの場合、当て布がかなり大きくなりますので、

端はロックミシンをかけて、ほつれないようにします。

お洗濯にも耐えるように、その後の着用のことも考えてそうしています。

あとミシン目は、できるだけ当て布の端から端までかけるようにします。

布端が余ってブラブラしてしまうと、それも穿き心地が悪くなると思うので。

自分もジーパンをよく穿くので、快適に穿けるようにしたいですから。


デニムの修理は、この他ヒザやポケットの穴あき、裾のすり切れなど、

いろいろやっています。

あちこち傷んでくる頃が、穿き心地がよくなるものですよね。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



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Posted by ボタン at 19:37│Comments(2)お直し
この記事へのコメント
先日はお疲れさまでした。ブログにアップ致しました。
よろしかったらごらんください
http://blogs.yahoo.co.jp/chakocyan2001/64214860.html
ぐだぐだなブログですが^^:
匠の技全開ですね~
Posted by 成田 at 2013年11月20日 21:26
成田さん、コメントありがとうございます。
ブログ拝見しましたよ~。
また、お教室でお待ちしておりますので、頑張りましょう!
Posted by ボタンボタン at 2013年11月21日 11:42
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