2014年03月22日

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

前回に続いて、今回は後編をアップします。

今回のスタートは、この状態からです。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

元々衿ぐりと前端に、取り外しできるファーが付属でついていたそうです。

袖山のタックを外して、身幅と袖幅を若干調整し、シルエットを変更した」ところまで。

これだけでも見た目かなり変わりましたが、せっかくならもう少し変えましょう。


で、もう一度横からよく見てみると、

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

お袖がまだちょっと太いのが気になります。

特に、袖口近くに何本かのダーツが入っていて、それがボリュームを出してしまっています。

そこで、カフスを一旦外して、ダーツ分量を全て追い出して、

袖幅を再度ラインを引き直し、縫い直してカフスを付け直してみました。

仕上りはこちら。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

これで袖口付近がかなりすっきりとして、やっと普通のボリュームになりました。


そして更にもう一頑張り。

ファーが付いていた関係で、前がホック留めの突合せになっていました。

これをボタン留めの前開きに変更。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

ボタンはお客様にご用意いただきました。

ちょうど雰囲気の良く合ったボタンが見つかって、よかったですね。

そして、それに合わせてボタンホールを手かがりで作製しました。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

これによって、身幅が更に少しつまって、よりスッキリとした印象になりました。

これで今回のお直しは、やっと全てが完了しました。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

長いことお預かりしていたこのコート、やっとお返しすることができました。

お客様も「これなら着られます!良かった!」とたいへん喜んでいただけました。

やはり、お客様に喜んでいただけることが、何よりうれしいです。

ついでに最初の状態をもう一度お見せしましょう。

圧縮リバーシブル素材コートのお直し 後編

これがすべてのスタートでした。

ずいぶん変わりましたね。自分で言うのも何ですが。

今回のお直しは、とても時間も手間もかかった分、勉強になりましたし、

「やり遂げた感」があり、とても思い出深いものとなりました。

ありがとうございました。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



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Posted by ボタン at 19:36│Comments(0)お直し
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