2010年08月19日

どんでん、どんでん…

「どんでん返し」という言葉は、皆さんよくご存知と思います。

お芝居や小説のラストが、大方の予想を裏切って、思いもよらぬ結末になるというものです。

そして、洋裁用語にもこの「どんでん返し」があるのをご存知でしょうか?

どんでん、どんでん…

ジャケットやコートの裾や袖口など、表地と裏地が縫い合わさっています。

これは、返し口を作っておいて、中縫いをしてから、一気に表に返して始末をする方法です。

こういうところから、「どんでん返し」といわれるようになったのでしょう。

この方法だと手作業の部分が少ないので、スピーディーに仕上がります。

上の写真は、キュロットパンツの裾ですが、この仕上げはちょっと珍しいかもしれません。

どんでん、どんでん…

今回の返し口は、ここです。最後にまつって始末します。

未熟な頃は、よくこの「返し口」を作り忘れて、表に返らなくて焦ったことがありました。。

もちろん今は、そんなお恥ずかしい間違いはしませんよ~


で、もう少し。

「どんでん返し」は、もともと歌舞伎の舞台装置が、ガラッと一瞬にして早変わりして、

その際に太鼓の音が、「どんでん、どんでん…」と、鳴り響いていたのが語源だとか。

日本語っておもしろいですね^^







タグ :返し口

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Posted by ボタン at 22:47│Comments(0)お直し
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