2012年08月02日

袖丈つめ どんでん仕上げ

このところ、検索キーワードにやたら多いのが、「どんでん返し」

たまたまジャケットの袖丈つめのお承りがあり、どんでんで仕上げたので、

ついでに一度アップしておこうかなというわけで。

黒い生地なので、ちょっと鮮明にわかりにくいところもあるかもですが…

表裏とも上り線を引いて縫い代付けてカットしたら、表地の裏側に芯を貼って、

上り線で折り、幅調整をして、縫い代をミシンで中綴じします。

袖丈つめ どんでん仕上げ

これをやっておくと、袖口の先が落ち着きます。

ただし、ここでは、折り山の近くをちょこっと縫うだけにしておきます。

そして、どんでん仕上げに重要な「返し口」は、裏袖の中の縫い目を利用して、

適当な寸法を開いて作っておきます。

袖丈つめ どんでん仕上げ

そしたら、返し口から袖口の縫い代をエイッと引っ張り出して、

袖丈つめ どんでん仕上げ

表地と裏地を中表に縫い合わせます。

次にいったん表に返して、今の縫い目の際をしつけで粗く抑え縫いします。

袖丈つめ どんでん仕上げ

これをやっておくと、中綴じのまつりがやりやすいので。

袖丈つめ どんでん仕上げ

また裏に戻って、縫い代を表地にまつりますが、ごく粗めにしたほうがいいです。

この中綴じは、着用中に袖口の折山がずれてしまわないようにするため、

元々やってなくても、できるだけやったほうがいいと思います。

前述のしつけ押さえ縫いをしないでまつろうとすると、とても縫いにくい。

ちょっとの手間でも、結局は早く仕上がるってよくあることです。

全て終わったら、中に納めて返し口を閉じます。

袖丈つめ どんでん仕上げ

わざわざ手まつりしなくても、この場合はミシンでたたいてOKです。

これで作業は完了。

手まつり仕上げでするよりも、ずっと時間が短縮できるので、

どんでん仕上げは覚えておくと、とても役に立ちますよ。

と、ここまで、何のことやらさっぱりわからなかった人は、

どうぞウチのお直し教室にお越しください。

もっともっと丁寧にレッスンしますので。


横浜大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



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Posted by ボタン at 23:36│Comments(0)お直し
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