2025年01月27日

最近の教室 授業内容はご希望いろいろ

さて大寒も過ぎて、1月もそろそろ終わりになります。

恐らく1年中で最も寒い時期fだと思いますが、それほどでもないのかなぁ。

ただ花粉の飛散は今年早いようで、実はちょっと前から私も花粉を感じております。

今年は飛散量も多いそうですので、花粉症の方は早めの対策が必要とか。

最善策で何とかこの花粉シーズンを乗り越えましょう。


今回は久しぶりにお直し教室からご紹介したいと思います。

生徒さんの多くは、ミシンをかけるのは中学・高校以来の初心者さんです。

お家にミシンがありません、という生徒さんも少なくありません。

それでもほとんどの生徒さんがちゃ~んとお直しできてますから大丈夫!


こちらの生徒さんは、今回ワンピースの着丈出しにトライしています。



ミシンかけももう手馴れたものです。安心して見ていられます。

ジャガード柄の素敵なワンピースですが、着丈が短くヒザが見えてしまうとのこと。

できるだけ着丈を出したいところなのですが、縫い代は4㎝強くらいなので、

そのままだとせいぜい2~3㎝くらいしか出せません。

そこで、裏技?でもないんだけど、こんなことしてみました。



そう、裾にレースを継ぎ足しました。

これなら縫い代から約3㎝とレースの幅分で、7~8㎝くらい出すことができます。



レースは生徒さんのチョイスですが、なかなか高級感もあっていい感じです。

そして、裏側は市販の広幅バイヤステープでお手軽に始末しました。



お直し前よりむしろグレードアップした感じ。

生徒さんも大満足な仕上がりでした。良かったですね!


そしてこちらは、プルオーバートップスを前開きにリメイクしました。

実は以前、私が同じような内容でお直しを承ったお客様が今回の生徒さん。

施設に入居されているお母様のために一念発起されてのチャレンジです。




若干着丈が短かったので、裾に黒の薄手ニットをプラスしてくれました。

前でスパッとカットして、上前には見返し、下前には持出しを別布で縫付けました。

施設のスタッフさんが着替えを手伝うので、ボタン開きではちょい手間がかかります。

かと言ってマジックテープでは、洗濯でゴミだらけになる恐れあり。



ですからここは、スナップボタンを一つ一つ丁寧に手で縫付けました。



直径1.2㎝のスナップは穴の数も多めなので、縫付け作業もなかなかの手間。

でも、根気よく頑張りました。素晴らしい仕上がりです!


お直しの元お客様が生徒さんとして教室に来てくださるのは、実は珍しくありません。

これも何かのご縁でしょうから、末永く教室にも来ていただければ幸いです。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:39Comments(0)リメイクお直し教室

2025年01月14日

おウチでもできる ニットの修理とリメイク

2025年1月になりました。今年もよろしくお願いいたします。

寒い毎日が続いておりますが、おかげさまで元気に仕事もやっております。

今冬はインフルエンザが大流行中とのことですので、どうぞ皆様お気をつけて。


お正月は少しだけ時間があったので、久しぶりに自分の服をお直ししてみました。

やりたいことは山のようにあったのですが、全部はとても無理なのでほんの一部だけど。


なので今回は私物のお直しご紹介いたします。

まずはニットの穴あき修理。

まだ数回しか着ていないのに、いつどこでできたのか襟元に穴が。




洗濯後に穴あきに初めて気がつきました。ちょっとショック…

まあ仕方ないので、修理して着まわすとしましょう。

とりあえず穴を手でかがって塞いでみました。



でもこのような細いリブニットだと、どうしても修理した部分が目立ってしまいます。

そこで、手元にあった紺色の毛糸でちょこっと隠すようにこんな刺繍をしてみました。




どうもセンスがないので、この程度のことしかできず残念なのですが、

まあとりあえず今回はこれで良しとしましょう。


そしてもう一つはこちらのフリースプルオーバー。




やや厚手のタートルネックフリース、暖かそうでいいなあと思ったのですが、

着てみると今流行りのこのゆったりシルエットがまあ自分には似合わないこと!

あと伸縮が今一つ良くないので、着脱が若干しにくいというのも気になるところ。

そこで、よし!前開きのカーディガンタイプににリメイクしてしまおう、と決めました。

以前にお洋服にリメイクした着物のハギレがあったので、今回はそちらを利用しました。




こんな感じになりましたが、いかがでしょうか。

タートルネックから裾まで続けて、前中心で真っ直ぐにカット。

今回はさらっとお家で羽織れるものにしたかったので、ボタンやファスナー開きにせず、

ハギレでそのままパイピングのようにくるんだだけです。




こんな感じね。



ちょっとめくれて裏が見えてもこれならまあいいでしょう。

お家でくつろぐ時にさらっと羽織れるスキッパー風カーディガンになりました。

着心地もこれならgood、

プルオーバーで着るよりも、むしろこちらの方が着やすくアップグレードした感じです。


ご紹介した2点のお直しは、たぶんおウチでもできると思います。

前開きにリメイクした方は、ミシンでなくて手縫いでも十分にできます。

よかったらどうぞお試しください。


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2024年12月29日

ニットの修理やってみました 他店で断られた案件も

2024年ももう残りわずかとなってしまっていました。

今年は年末に近づいてから、やたらと仕事が立て込んでしまいまして。

年末ギリギリですが、ちょっとだけ投稿しておこうかなと。

尚アトリエは、12月27日(金)~1月5日(日)お休みをいただきます。


先日お承りしました、ニットの修理についてご紹介します。

お客様のお話によると、何件かお直し屋さんにお持ちになったのですが、

断られてしまったり、かなり高額な料金になると言われてしまったそうです。

拝見したところ、まあ確かに破れ・ほつれ・痛みがありますが、何とかできそうな…

ここで私がお断りしたら、また別のお店を探さなくてはいけないことになります。

これはやはり自分が最後にならならなければ!とお受けすることにしました。


まず脇の下の縫い目の破れとほつれ。こんな感じでした。



これはなかなかのキズ、身頃と袖の縫い目両方にかかっています。

当初はミシンでサーっと縫い合わせてしまおうかと思っていましたが、

周辺の糸自体がだいぶ弱っているようで、ミシンかけると余計に傷んでしまうかも。

ということで予定を変更、ほぼ手作業で仕上げることにしました。



袖と身頃の縫い合わせのみミシンをかけました。


そしてやはり脇の縫い目、こちらは裾に近い部分。




こちらもなかなか長距離にわたって、破れとほつれがあります。

もう少し編み目が粗ければ、目を拾って部分的に編み直しのようにできるかもですが、

今回はちょっと目が細かいのでそれは無理そうでした。

なのでこちらも少しずつ手作業で仕上げました。




こんな感じになりました。


更にこちらは縫い目から離れてお袖の中の方の穴あきとほつれです。



こちらも同様にチクチクと手作業で。



こんな感じです。


自分としてはもう少しきれいにできれば、とちょっと納得できない部分もありましたが、

お客様からはOKをいただけましたので一安心でした。

ウチのアトリエには、他店で断られてしまった案件も持ち込まれることがたまにあります。

できるだけ自分でできそうなお直しでしたら、何とかお役にたてればと思っています。

お洋服を大事に着続けたいというお客様のご要望にお応えできますように。

では、皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


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2024年12月13日

最近の教室 ウェスト出し・共布が無い場合には!

暖かだった秋から12月になって、一段と寒さが厳しくなってきました。

そしてこの寒さがずれ込んでいる関係でしょうか、

お直しのピークが同じようにずれ込んで、12月になってから立て込んでいます。

年々繁忙期が遅くなってきてるなぁ、と思っていましたが、

この傾向は今後も続いていくように思います。これからどうなるんだろうか。


今回の教室では、かなり複雑なお直しを勉強しています。

画像と解説をよ~く見て読んで、何とかご理解いただけたら幸いです。


ウェスト出しするのはこちらのチェックのスカート。

前面の両脇に大き目のパッチポケット付きです。



ウェストを5㎝ほど出したくて、本体はダーツ分から出せますが、

問題はベルトに足し布が必要なのですが共布がありません。

さてどうしましょうか?


そこで今回は脇ポケットの下に隠れている本体の一部から切り取ることにしました。

まずポケットのステッチを外して、脇も少し解きます。



切り取ったところがこちらです。



もちろんこのままにはしておけないので、別布を入れ込み補充します。



脇線の解いた部分も縫い合わせるととこの状態になります。

これ縫う時にカドの部分がきっちりできるときれいなのですが、なかなか難しいんです。

そして外しておいたポケットを上からかぶせてステッチすれば元通り。

布を切り取ったことなど全くわからなくなります。


さて、今度は切り取った共布をベルトに継ぎ足していきます。

このスカートは後ろがこんな感じにバッチリ決まってしまっているので、

両脇に継ぎ足していくことにします。




足したのはこの部分ですが、横線を揃えたのでさほど目立ちません。

そしてベルト裏側は見えないので、別布を継ぎ足します。



これで共布を継ぎ足したウェスト出しが完成しました。


何しろ今回は内容が複雑なので、まず図面を引いてやり方を確認します。



私はお直しは科学だと思っているので、物理的に説明がつけばできると思います。

そして別布を入れ込む部分は紙で折りたたんでイメージを作ります。



できるだけ生徒さんにもわかりやすく説明できるように。

生徒さんも途中で挫折することなく良く頑張りました!



これは本当にすごい達成感が味わえると思います。


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2024年11月28日

トップスの裾アレンジ カーブラインですっきりと

11月もそろそろ終わり、いよいよ12月本格的な冬到来、になるかなぁ…

まそうは言ってもやはり寒い日が増えてきました。

あとこの時期困るのが空気の乾燥です。

この仕事は手指の水分を服(布)に持っていかれてしまうので、

この乾燥で更に指先がもうガッサガサになります。

しばらくの間、寒さと乾燥との戦いになります。


ここ数年、トップスの裾ってスリットが入って、前後差のあるものが多くなりました。

今回お預かりしたお洋服もそんな感じです。




全体にやや長めのチュニック丈ですが、前後で数㎝の差があります。

裾は横一線に仕上がっているので、ちょっと硬いイメージでしょうか。

最近のファッションだと、こういう時に前裾だけボトムスにインする着方もありますね。

ただ意外とこの「前だけイン」って簡単そうでなかなか難しくありませんか。

ちょっと急いでいる時なんか、あ~もうどうしたもんだか!なんてさ。

そこでお客様のナイスなご希望により、ちょっと裾をアレンジしてみました。



こんな感じですけど、ちょっと見えにくいですね、これでどうかな?



前をウェストよりちょい下の位置でカット、後ろは長めにお尻を隠す位置に。

そして全体はカーブできれいなラインにつながるようにしてみました。

前から見るとこんな感じです。



beforeでは、ちょっと長めな裾だったので、



こちらと比べると、だいぶスッキリしましたよね。

ちなみに後ろはこんな感じ。



ま~るくカーブを描くように。後ろ姿も大事です。


これならウェストインしなくても、さっと被って着るだけでOKです。

お客様のアイデア素晴らしいですね。

ちなみにですが、今回裾線がかなりカーブしているため、折り上げ始末ができません。

カットした残布で見返しを作って始末しています。

お直しでスッキリ見えてお悩み解決しましょう。


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2024年11月16日

コートの大きな襟取り外し 寒さに備えて冬支度

11月も半ばを過ぎて、やっとこの辺りも紅葉が始まってきたようです。

今日はまだ暖かですが、来週は一気に真冬並みの気候になるとか。

この週末のうちに冬服を着られるようにアイロンかけたりとか、

暖房器具も出して寒さに備えておいて慌てないようにしたいものです。


今回のお直しもまた私物ですが、寒い日に備えたお洋服のお直しです。

こちらのダウン風中綿コート。



「ダウン風」と書いたのは、実はこちらはリアルなダウンでなくて、

吸湿発熱のポリエステル素材が使用されています。

もちろんすごくあったかなハーフコートで、真冬によく着ています。

ただ気になっているのは、こちらの大きな襟。



中綿もモリモリにたくさん入っていて、マフラー要らずでサッと着られます。

というのがもちろんありがたく長所でもあるのですが、

それだけに特徴がありすぎて、変化がつけにくい…

更に冬は何着かのアウターを着回しするので、

何だかいつも同じコートを着ているような感覚になってしまった、というのが悩みでした。

軽くて暖かなのは本当に助かるので、この先もまだまだ着続けたいし。


ということで、よし!やってみよう。

思い切ってこの大きな襟をまず身頃から取り外しました。

そして恐る恐る?静かに中綿を取り除きます。

幸いリアルダウンのように飛び散らず、きれいに取り出せました。

そして生地の縫い目を解いて平らにして、バイヤステープ状に細長く何本かにカット。

それを取外した身頃の襟ぐりにパイピングしました。





こんな感じにシンプルなノーカラー・ラウンドネックになりました。

もうちょっとボリューム出すとか工夫した方が良かったかなとも思いましたが、

まあとりあえず今回はシンプルにしておきます。

マフラーやスヌードなどでいろいろ変化もつけられますし。


デザインや色使いに特徴のある服、インパクトの強い服って存在感があるのですが、

その分記憶に残るので、いつも同じ服を着ているような感じに見えるかもしれません。

また冬のアウター、何度も着るから本人もどうしても飽きてしまいがち。

そんな時はお直しや部分リメイクで変化をつけるとリフレッシュできますよ。


※今回のお直しは、中綿ポリエステル素材でできています。
  
  リアルダウンの素材ですとお直しはできませんのでご了承ください。 


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2024年11月04日

かぶり型ニットマントにファスナー取付 着やすくなった!

あっという間に11月、今年もあと2か月を切りました。何と。

その割にはやはりまだ暖かいですね。

この辺り(横浜)では、紅葉する気配は全く感じられません。

ただこれからストーンと季節が進んでいきなり寒くなるかも、なのだそうです。

でこの連休は、まだ半分しかできていなかった衣替えを完了しておきました。

冬物お直し、油断してると先に寒くなっちゃいますよ。


というわけで?今回は私物の冬物お直しのご紹介です。

もうたぶん3年くらい前に買ったニットのマント。



通販で一目見てあまりのカッコ良さに思わずポチっとしたのですが、

これセーターみたいにかぶり型で、しかも私が着るとヒザのちょい上くらいまである。

やや厚手もしっかりしたニットなので、アウター的な感じなのですが。

何度か着て出かけたけど、外でも中でも脱げずにそのままで。

結局着られずいつもシーズン初めに眺めて終わり、となってしまっていました。


どうしようかなぁと思っていましたが、やっぱりファスナーで前開きにしました。




よ~し、これなら楽に着脱できそうだ。

もっと早くお直ししておけば良かったな。

形がわかりにくいので、こちらの写真も載せておきます。



こんな感じで腕が出せるようになっています。

ファスナー全開するとこんな感じになります。



私は今回シングルファスナーを付けましたが、

自転車に乗る方はダブルファスナー(上下開閉)にするといいかもね。

お気に入りのアウターで、紅葉を観に行くのも楽しみですね。


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2024年10月23日

最近の教室 カットソーのお直し 袖口リブもやってみました

そろそろ10月も終わりですが、まだまだ暖かな日々が続いています。

でも寒さを感じる日もあり、お直しの方もいよいよ繁忙期に入ってきました。

メールやお電話でのお問い合わせも増えてきました。

納期は多少長めにいただくこともありますが、どうしてもお急ぎという際は、

お電話でお問い合わせいただいた方が少しでも早くご回答できます。


今回もご好評?のミシン男子お直し教室の様子をご紹介します。

お直ししたのはこちらの古着のカットソー。



着丈と袖丈をご希望の寸法分つめました。

着丈つめの方は、もう何度もやっているので手馴れたものです。




カットソーのお直しには欠かせないロックミシン。

最初のうちは皆さん「おっかなびっくり」でミシンをかけていますが、

すぐに慣れるので大丈夫ですからね。

もちろん男子の皆さんも上手に使いこなしていらっしゃいます。


袖丈のつめ、袖口リブのものは今回初めてやってみました。



リブはいったん取り外して、そこからつめる分だけカット、再びリブを縫い付けます。

袖口が緩い場合は、リブを少しきつめになるように縫っておきます。

縫い合わせはリブを少し引っ張るような感じで。

合印を付けておくと失敗せずにきれいに仕上げることができます。

今回も見事に完成しました。


古着買ったはいいけど、サイズが合わない…そんな時はお直し教室でやってみませんか。

作業の前に試着してフィッティングもできますから、ピッタリに仕上がりますよ。


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2024年10月12日

ニットジャケットの着丈・袖丈つめ お家でできる方法も

10月半ばに差し掛かり、あの暑さはどこへやら。

急に涼しくというよりむしろ肌寒いくらいの気候にいきなり変わってしまいました。

特に朝晩がかなり冷えるようになってきましたので、気をつけないといけませんね。

そして急に寒くなってくると、そうです、お直し屋も急に忙しくなってきました。

夏の間はヒマを持て余すくらいでしたが、そろそろ覚悟して取り組まないと。

秋冬に着たいお洋服のお直しはお早めにおもちください。


今回は私物のニットジャケットをお直ししましたのでご紹介します。

ニット製品はご家庭では直せないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

お直ししたかったのはこちら。



製品のサイズはSサイズですが、低身長(150㎝)の私にはそれでも長過ぎで。

羽織ってみると異様にバランスが悪くてまだ一度も着ていませんでした。

思い切って約10㎝の着丈つめをしてみました。



どうでしょう。上の写真と比べるとまあ「ショートジャケット」という印象ですが、

私にはこれがジャストフィットな着丈感なのです。

ただニットの場合、裾のリブを移動するのが難しいので元通りにはできません。



だから裾はリブ無しでそのまま折り上げた感じの仕上げになります。



割としっかりした編地なので、この仕上でも問題ありません。

ではどのように始末したのかというと、裏側をご覧ください。




布(ニット)端を切り落として、裏地でくるんでパイピング、まつりで仕上げました。

裾縫い代には伸びないように接着芯を貼っておきました。

ジャケットとして着用の場合、人前で着脱した時に見えてもこれならOKです。

更に何よりこの素材が結構しっかりしている分、ズーンと重みもあったのですが、

それがだいぶ軽減されて、これなら肩もこらずに一石二鳥かなと。

思い切って着丈を短くして良かったな、と改めて思います。


そして更にオマケ?じゃないけど、袖丈も3㎝ほどつめました。

これも袖口のリブはもう無視して、そのまま折り上げ方式で。



こんな感じにスッキリとして見えます。

ではこちらもどんな風に始末したのかというと、




これ裏側になります。

リブ付きそのまま折り上げて、端を千鳥掛けでまつりました。

何故千鳥掛けにしたかというと、伸縮性が欲しいからです。

通常の流しまつりにしてしまうと、充分に伸縮せず途中で糸が切れてしまいます。

ですから伸びたり縮んだりさせたい時は、千鳥掛けにするといいですよ。

これならお家でもお手軽にチャレンジできるでしょう。

ちなみに身頃の裾は伸縮しなくてもいいので、パイピング仕上げにしました。


ニットのお直しは自分では無理!とは思わないでください。

いろいろチャレンジしてみましょう。


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2024年09月25日

スラックスの破れ修理 意外と気がつきにくい

暑く長い夏が続きましたが、やっと数日前より涼しく秋らしくなってきました。

何だかホッと一安心したような気分です。

それでも例年よりは気温高めで本格的な秋はまだ先のようで。

こうなると暖かなまま一気に寒くなるのでは。

そうなるとお直し屋としても一気にお直しのご依頼が集中しそうで今からちょい心配。

お直しある方は、できるだけ余裕のあるうちにお早めにお持ちいただけますと助かります。


今までのブログでも何度かご紹介してきましたが、

相変わらずご依頼の多いお直しが、スラックスのとある破れ修理。

内股すり切れ、いわゆる「股ずれ」というヤツです。

何せ隠れている位置にできてしまうので、破れていても気がつきにくいのです。

最近も何故か数件このお直しが続きました。

今回のはこちら。



やはり見事にパックリといってしまっています。

でもお直しできますから大丈夫ですよ。

いつも通り、裏側からキズに合わせて別布を当てます。

そしてミシンでキズを指し埋めるように、カタカタとひたすらにかけていきます。

穴の開いていない側もかなり擦れて薄くなってしまっているので、

そちらも同様にひたすらミシンかけます。



表から見ると、このような状態になります。

あ~ちょっと見えにくいですね、すみません。

でも確かにキズ(穴)は塞がりました。



指差しているところが穴が開いていた部分です。

裏側から見るとこんな感じ。



私は当て布ギリギリまでミシンがかかるように仕上げています。

その方が無駄がなく、穿き心地も良いと思うので。

右手にあるのは、「シック」という元から付いているパーツです。


内股すり切れは、比較的体格の良い方、日常の動きの多い方、学生さん、

などの方々に起こりがちなトラブルです。

まあできればあまりキズが大きくならないうちに、お直しした方が良いですよ。


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2024年09月12日

最近の教室 尖った襟先をマイルドに ミシン男子のリフォーム

9月もそろそろ半ばになりますが、残暑というより猛暑のような毎日。

先日の台風の影響もあったせいか、さすがにちょっとバテ気味です。

作業がなかなか進まなかったり、つまらないところで間違えてしまったり。

つい気も緩みがちですが、ここはしっかり引き締めて取り掛からなければ。

まずは体調管理、食べ物にも気をつけて体力つけましょう。


今回も最近の教室をご紹介。

この頃若い人達の間で、また古着のブームがきているとか。

ウチの教室でも古着大好きさんが何人かいらっしゃいます。

デニムだけでなく、コートやジャケットやワンピース等々、外国製もあれば日本製もあり。


今回のお直しアイテムも古着で購入されたシャツでした。

形はそんなに古い感じではないのですが、襟のデザインがやはり古さを感じさせます。



写真の撮り方が暗くて見えにくいかな、すみません。

この襟先、うーん尖ってますよね。

最近この襟のデザインはあまり売ってないかな。

全体的には、ちょろっと見えてるブレード?飾りが付いていたりなかなかお洒落なデザイン。

襟先だけがちょっと残念な感じなので、こちらをお直ししました。



このくらいなら普通のシャツ襟として着られそうですね。


そしてついでにもう一着のシャツも全く同じお直しのご希望でした。



こちらはとてもサラッとした素材で、今頃着るのにちょうどいい感じです。

しかしこちらもかなり尖ってますね~。

そこでサクサクとお直ししました。



はい、マイルドな襟先になりました。

すぐにでも着られそうです。

と、さらっと書いてますが、そうそう簡単に直せるものでもありませんので。



今回はこちらのミシン男子がお直ししました。

もうだいぶ前からこの教室に通われているベテラン生徒さんです。

チカラ・ボタンの教室では、男子の生徒さんももちろんお受入れしております。


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2024年08月29日

最近の教室 ウェスト出し2種

8月もそろそろ終わりですが、今週も台風が近づいています。

しかもとても勢力の強い台風ということで、ちょっと心配です。

早く過ぎ去ってくれたらいいのですが、スピードはとても遅いようです。

大きな被害にならないようにと祈るばかりです。


最近あまりに暑いので、午後の教室通常は14:00~16:00で行っていますが、

ご希望の生徒さんには、15:00~17:00でも対応できるようにしました。

お帰りになる時の暑さがだいぶ違うようで、生徒さんからもまずまず好評です。

それにしてもこの暑い中、教室に来てくださる生徒さん達には本当に感謝です。


さて、今回は教室で行ったウェスト出しのお直しのご紹介。

まずはボトムス、パンツのお直しです。

before写真を撮り忘れて、既にお直ししたものですが。すみません。



タックの入ったスラックス調のパンツ、秋のカラーが素敵ですね。

本体はタックやダーツから少しずつ出して、

ベルトの足りない部分は、裏側から共布を切り取り継ぎ足し、写真の指差しているところ。

脇のあたりですし、別布でなくやはり共布ですから継ぎ足してもあまり目立ちません。

パズルのようにパカッときれいに納まってくれています。

そして布をカットした裏側はどうなったかというと、



こちらはさすがに共布はもうないので、別布を継ぎ足しています。

まあ裏側ですからまず人目に触れるものではありませんのでこれで充分ですね。



ミシンの扱いも慣れてきて、上手に縫えるようになってきました。

いろいろお直ししたいものがあるらしいので、また持って来てくださいね。


そして、こちらはボトムスではなくワンピースのウェストです。




ウェストで切替があり、前側はフラットなウェスト、後ろ側はゴムが入っています。

で、この後ろ側のゴムがややきつめのようで、ウェスト全体がちょっとキツいと。

さてどうやってお直ししましょうか。

ちょっとたりない分のゴムを継ぎ足すか、

あるいは今のゴムを取り出して、新たに長いゴムを入れ直すか、

ま、それでもいいんですけど、ここはできるだけ面倒でないやり方で。


ゴムはウェストの前後の境目、つまり脇縫い目ギリギリから入っています。



なので、このゴムのスタート位置を少しだけ(数㎝)後ろにずらします。



脇縫い目からはずれますが、まず人は気にしませんし、自分も気になりません。

ゴムを足したり入れ直すこともなく、ウェストにちょうどいい感じにゆとりができました。


このように教室では、生徒さんのご希望を聞きながら、

その生徒さんに合った方法でお直しのやり方を考えながらお教えしています。


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2024年08月13日

パンツのウェスト 前フラット後ろゴム→全部ゴム仕様に

8月の3連休は終わりましたが、お盆休みは続いているのでしょうか。

今週も引き続き連休中の方々も少なくないようです。

もちろん中には全く連休ではありませんという方々もいらっしゃいます。

ウチのアトリエも基本、連休とか関係なく仕事をしております。

※8月14日(水)はお休みをいただきます。

今週末は台風の予報もありますおで、どうぞお気をつけてお過ごしください。


最近お承りしたレディースパンツのウェストのお直しをご紹介します。

最近パンツのウェストってこんなデザインのが結構ありますよね。



後ろ側はゴムが入っていて、



前側はゴムでなくフラットな仕様、いわゆる「きれい見え」のウェストってやつです。

今回のウェストはベルト仕様でなく、本体の生地がウェストまで切り替えなく続いているタイプ。

ファスナーは付いていませんので、ゴムでプルオンして着脱します。

これ一見きれいなのですが、ゴムが半分しか入っていないので、

それほど伸びがないため着脱がしづらいことがあります。

特にウェストとヒップのサイズが差がある人は要注意です。私もです。

ウェストはちょいゆる目でも、ヒップでつかえてしまいます。


今回はお客様のご希望で、前側も全部ゴムを入れて着脱しやすいように。



前本体ですが、左右両方に3㎝くらいのタックがありますので、これを開きます。

今回はベルト仕様でなくウェストまで生地が続いているのでずっと平らに伸ばします。



ゴムを入れちゃった画像なのでわかりにくいかもしれませんが、これが前側の表面。





そして前側の裏面、見返しの生地が足りなくなるので別布で継ぎ足しています。

これで後ろも前も一周ゴムがぐるりと入りました。

お直し前よりもかなり着脱は楽になると思います。


以前のブログで、ゴムウェスト・プルオンタイプでゴムの伸びが足りず、

やはり着脱のしづらかったパンツに、ファスナーを付けてお直しした例をご紹介しました。

https://botan.hama1.jp/e1606730.html

こちらもよろしければご参考までご覧ください。


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Posted by ボタン at 19:35Comments(0)お直し

2024年08月01日

最近の教室 ボリューム袖を普通袖にチェンジ

猛烈な暑さが続く中、8月になりました。

それにしても今年の夏は本当に暑いと思います。

ずっと横浜に住んでいますが、35℃を超えることが今までこんなにあったかな。

まとにかく体調に気をつけて無理をしないように心掛けましょう。


こんな暑い中、教室に来てくださる生徒さん達には本当に感謝しています。

教室はいつも午前(10:30~)と午後(14:00~)行っているのですが、最近の気候を考慮して、

午後の授業を14:00~16:00の他に、15:00~17:00もできるようにしました。

どちらか生徒さんのご希望のお時間で行います。


最近のファッションで「ボリューム袖」まだまだ流行ってますよね。

TVの女子アナさん達も結構ボリューミーなお袖でちょっとビックリすることもあります。

今回はそんなボリューム袖のリフォームです。

生徒さんの持って来られたのは、こちらのシャツタイプのタック袖のワンピース。



爽やかなブルーのストライプ、寄ってみますと、



確かにかなりの分量のタックが入っていてボリュームあります。

試着してもらうと、やはりかなりモリモリッとなります。

それが気になってどうしても着られず、まだ一度も着ていないとか。

あら~それは大変。

ちょっと難しいのですが、ここは頑張って何とか着られるようにお直ししてみましょう。


実は今回のお直しはちょっと特殊なので、難しい部分を私の方でやらせてもらい、

生徒さんにはできる範囲内の作業をやっていただきました。

まずあちこち測った寸法を元にして、普通袖のパターンを作ります。

で、いきなり現物の袖を裁断せずに、ここは用心で試しに違う生地で袖を作り付けてみます。





こんな感じにできましたら、生徒さんに早速試着してもらいます。

どうやらこれでOKのようです。



そしたら初めて、本チャンのワンピースのお袖を裁断して縫い合わせます。



はいこんな感じで、ボリュームを取り除いて普通のお袖になりました。



袖口の付近もちょっと力が入り過ぎていたので?普通のシャツに近い感じに。

今回はちょっと難易度高めのお直しのため、何回か回数は多めにかかりましたが、

ほぼご希望の通りに出来上がり生徒さんも大満足のご様子でした。

そしてこのようなお直しだと、やはり何回かの試着が必要であること、

更に細かな確認を取りながら作業ができるというところ、

これこそがお直し教室でできる強みだと私は思います。


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Posted by ボタン at 20:05Comments(0)リメイクお直し教室

2024年07月24日

デニムのウェストつめ ハイライズボトムスはぴったりのサイズに

前回のブログでもお伝えしました通り、アトリエの業務を再開しております。

以前と同じく完全ご予約制となっておりますので、

ご希望がございましたら、メールかお電話でまずご連絡ください。

よく「営業時間は何時~何時ですか?」と聞かれますが、

特に決めてはおりません。

日々異なります。用事で不在の時も度々あります。

ただしご予約いただいた日時は必ずアトリエ内におります。


また、事前アポ無しでたまたま自分が居たところにご来訪されても、

自宅アトリエですので散らかっていたり、自分の身だしなみも整っていなかったり、

とてもお客様をお通しできる状態にはありません。

そのための事前ご予約となりますので、ご理解ご協力をお願いいたします。


過去にも登場したかもしれませんが、デニムのウェストつめをご紹介します。

ここ数年、デニム(ジーパン)のウェスト位置がかなり上になっています。

いわゆる「ハイライズ」です。ハイウェストというとわかりやすいかな。

10年くらい前?だと、主流は「ローライズ」で実際のウェスト位置よりもかなり下目でした。

ローライズに慣れてしまっていると、多少ウェストがゆるめでも穿けちゃうから大丈夫、

と思ってしまいがちですが、今のデニムはそれだとカッコ良く穿きこなせません。

ジャストウェストか、それよりやや上目で穿かないと、

本来のヒップや太ももの位置が下にずれてバランスが悪くなってしまいます。

少しくらいならベルトを締めるという手もあります。

ウェストはゆるい方が楽だからと、大き目のサイズで穿くと何かカッコ悪くなっちゃいますよ。


今回のデニムはこちらです。



まあ一般的なデニムです。

このままだとウェストサイズは3㎝くらい大き目なのでつめていきます。

左右両脇で0.75㎝つまんで縫いつめたいところですが、



前ポケット口にリベット(金具)が付いているので、これを避けて後ろ側のみ1.5㎝つめます。



このように脇の縫い目でつめています。リベットはそのまま。



そしてウェストベルトですが、ちょうど近くにベルト通しがあったので、

そこに隠れるように縫い目を作ってつめました。



ちょっとめくって見ると縫い目が出てきたでしょ。


こんな感じにして、デニムもウェストつめは出来ます。

やはりピッタリのウェストサイズ、これは気持ちよく穿けますよ。


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Posted by ボタン at 20:20Comments(0)お直し

2024年07月22日

アトリエ再開します

リフォーム工事のため、長期にわたりアトリエ休業しておりましたが、

お直し、そして教室とも業務を再開いたします。

たいへんお待たせいたしました。

とは申しましても、ここ連日のこの暑さというより猛暑。

アトリエにお越しいただきたいのは山々ですが、何より皆様どうぞご無理のないように。

以前と同様に、お直しのご相談・お承りは全て完全ご予約制となります。

事前にご連絡いただき、日時のお約束をさせていただきます。

何かと面倒なお直し屋で申し訳ございません。

ただお客様お一人お一人の満足度はずっと高い所に目標を掲げております。

よろしくお願いいたします。


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Posted by ボタン at 19:48Comments(0)その他

2024年07月13日

リフォーム工事中 タンクトップの前開き過ぎ問題

アトリエは引き続きリフォーム工事中のためお休みをいただいております。

お客様・生徒さんにはたいへんご迷惑をおかけしております。

工事の方は大体の目途がつきました。

今のところ、7月20日(土)あたりからアトリエの営業を再開するつもりです。

既に教室のお問い合わせ・ご予約は少しずつ入ってきております。

お直しのご相談・ご予約などは、ウェブサイトのメールフォームからお願いいたします。


7月に入って3連休中となっています。

梅雨明けはまだですが、既に猛暑そして大雨と湿度高めの日が続きます。

タンクトップはこの時期大活躍するアイテムですが、

肌に近いところで着るため、サイズ感や開き具合などが気になるところです。

私も胸元のボリュームが無くて、前が開き過ぎているデザインだとそのまま着るのはちょっと…

そんなことも少なくありません。年齢的なところもあるかと思います。

骨格ウェーブさんなら思い当たる方も多いかもしれません。


こちらのタンクトップ、スクエアネックがきれいで今良く売れているようです。



こう見るとそうでもないのですが、実際着てみるとやっぱり開き過ぎなんです。

インナーとしてならOKですが、人目に付くところではちょっと無理。



ということで、今回は肩線で前身頃を約3㎝ほど縫いつめました。



この部分ですね。

つまみ縫いはできないので、いったん解いてから前側のみ平行に3㎝縫い込みです。

そうすると、



ほら、だいぶ違うでしょ。

これなら安心感あるじゃないですか?



インナーとして着た場合も「もう少し上まで見えた方がいいんだけど」って時ありますよね。

バランスって大事ですから。


そしてこのお直しはもう一つポイントがありまして。

横から見るとですね、



お直し前では実は脇の下がこんなに開いてるんです。

これも実際ちょっと気になるポイントですよね。

でもこちらも、上のように肩線で縫いつめれば、



はいこの通り。

ね、これも全然違うでしょ。

今着る服は、今直したい。だってすぐに着たいから。


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Posted by ボタン at 20:46Comments(0)その他お直し

2024年06月30日

只今リフォーム工事中 ボレロのお直しご紹介

6月も終わり、何と今年も半分が過ぎて行きました。

そして予定通りリフォーム工事中につき、アトリエは全面休業いただいております。

自宅の中はもう大変な状態ですが、水回り関係はピカピカに新しくなりました。

有難いことです!

これから更にリフォーム工事は続きますので、引き続きお休みをいただきます。

よろしくお願いいたします。


アトリエはお休み中ですが、できるだけブログやSNS更新はしていきます。

今回は、少し前にお承りしましたショートジャケットというかボレロのお直しご紹介です。

こちらはワンピースとアンサンブルになっている礼服上着のボレロ。



丁寧な刺繍が施されていて、上質のお洋服とお見受けしました。

ただ全体にダブついてしまっているのがどうしても気になると、お客様のお悩みでした。

ちなみに肩パットはお客様ご自身で以前に取り外されたとの事です。


ご試着いただくと、あ~なるほど。少しですが身幅が余り気味でした。



確かにモサッとした感じ(失礼)がして気になります。

そして肩のあたり、わかりますか?

パットが入っていないので張りがなく、脇が下に落ちてきているのです。


ということで、まず身幅を全体に4㎝つめ、1サイズダウンした感じになりました。

そしてやはり薄くても肩パットを入れた方がカッコ良くなりますので、

0.8㎝厚みの肩パットを付けてみました。




仕上がりはこんな感じですがいかがでしょうか。

身幅をつめたこともありますが、全体にピシッと締まった印象になりませんか。

やはり肩パットを付けたことが大きく影響しています。

beforeでは肩から脇・裾にかけてダラっと落ちてしまっていたのが、

しっかり上がって張りが出ているので、とてもきれいなシルエットになりました。


最近はカジュアルな服が主流なので、肩パットが敬遠されがちなのですが、

このようなジャケットでしたら、肩パットは入っていた方が断然きれいに見えます。

やはり肩パット、なくてはならない存在です。


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Posted by ボタン at 20:21Comments(0)その他お直し

2024年06月19日

重要なお知らせ&教室

まず重要なお知らせから。

最近のブログでもお知らせしておりますが、

6月20日(木)~7月末 リフォーム工事のため休業いたします。

お直しのご相談・お承り、お直し教室、全てお休みとなります。

またこの期間内は、お電話のお問い合わせもお受けできませんので、

何かお問い合わせや教室のご予約などは、全てメールでお願いいたします。

お客様、生徒さんにはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

また、ブログやinstagramはできるだけアップしますので、よろしければこちらもご覧ください。


これだけで終わるのも何なので、少し最近の教室の様子でもご紹介します。

しばらくお休みをとっていたミシン男子が最近また復活。




直線ミシンもロックミシンももうすっかり手馴れたものです!

この時はTシャツの着丈つめを勉強しました。




Tシャツの「丈感」って大事ですよね。

お気に入りの色柄でも丈がちょっと…となるといざ着られなかったりとか。

自分でお直しできればすぐに「いい丈感」にできますよ!


ワンピースの襟ぐりが大き過ぎてとても気になる…という生徒さん。

左右両肩線で縫いつめましたが、それだけではとてもご希望のサイズにならず。

そこで、やや乱暴なやり方ですが、前後中心にタックを取って詰めてみました。



どんな方法でもいいから、とにかく衿開きを小さくしたいとの切実な願い!

というわけで、こんな方法をやってみた次第です。



でも生徒さん的には大満足のご様子で、こちらも一安心。


そしてこちらは、ノースリーブワンピースの脇がブカブカしているので何とかしたいとのご希望。




これは教室でもお客様のお直しでも、よくあるお問い合わせメニューの一つです。

特に骨格ウェーブさんとか、上半身が細身で厚みのない方が多いようです。

今回はワンピース自体がフリーサイズなので、かなり余りが出ていました。

脇縫い目で本体の身幅を全体に4㎝、脇の下で更に4㎝(だから何と8㎝)

これだけの分量をつめましたので、仕上がりは生徒さんにピッタリの寸法に。



「夏のお洋服が一着増えました」と、こちらも喜んでいただけました。


冒頭でお知らせしたように、お直し教室もしばらくお休みをいただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。


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Posted by ボタン at 19:14Comments(0)その他お直し教室

2024年05月31日

ワンピースの身幅出し 脇にマチ入れ

何かと立て込んでおりまして、5月も最後になってしまいました。

今回もまずお知らせしておきます。

6月20日から7月末まで、お直しのご相談・お承り、お直し教室をお休みさせていただきます。

これからお承りするお直しですが、内容によっては7月末以降のお渡しになるかもしれません。

お客様・生徒さんにはご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


今回はワンピースの脇にマチを入れての身幅出しをご紹介します。

で、そのワンピースはこちらです。



可愛いですね。フリル・ギャザー・装飾たっぷりでございます。

スカート部分はふんわりで大丈夫なのですが、

主に上半身バスト~ウェストがちょっときつめのようでした。

こんな時は、上身頃の脇縫い目、




はい、この辺りに別布でマチを入れてサイズ出しをいたします。

黒なので画像がちょっと見づらかったらすみません。

まず身頃の方は、こんな感じで細長い台形のようなマチを作り縫い合わせます。



そして身頃の延長で、袖の方もマチ入れします。



お袖は短めの半袖なので小さな三角形のマチになります。

そしてスカート部分のウェストギャザーは、中心の方からギャザー分を順に送って身頃と縫い合わせ。



はい、これで完成しました。

お客様にも大変喜んでいただけました。

ありがとうございます!


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Posted by ボタン at 20:07Comments(0)お直し