2023年12月15日

穴あき修理 共布が無かったら

ちょっと間が空いたら、12月も半ばに。

今年もあと2週間余りとなってしまいました。

まあやり残していることはいろいろあるのですが、

インフルエンザにもコロナにも感染せず、まずまず健康に年が越せそうなので、

ここは良しとしてやるべき事を一つ一つ片づけていこうと思います。


最近お承りしました修理についてご紹介しようと思います。

まず一つ目は、こちらの穴あきです。

穴あき修理 共布が無かったら

さらさらした素材のゴルフズボンのひざのあたりにできてしまった穴あきです。

ちょっとしたアクシデントで、左右両方のひざが破れてしまいました。

お客様にはお怪我はなかったそうで幸いでしたが。

こちらの素材ですと、修理した部分がどうしても目立ってしまうとお伝えしました。

でもこの穴の開いたまま穿くよりは修理してもらった方が良い、という事でお受けしました。

ただですね、修理するための共布が無いのです。

そこで、いろいろな可能性から考えた結果、

穴あき修理 共布が無かったら

この脇ポケットの向こう布の見えない部分、

穴あき修理 共布が無かったら

この下の方からなら少しくらいはカットしても大丈夫なので、ここから取ります。

※製品によっては、向こう布が少ししか付いていない場合もありますので要注意!

用意できた共布を大事に使って、丁寧にミシン修理しました。

今回は左右ヒザの修理なので、いったん横から開いてミシン、その後元通りに縫い直し。

修理後はこちらになります。

穴あき修理 共布が無かったら

前述した通り、やや目立ってしまいましたが、まあ想定の範囲内でしょうか。

お客様にもOKをいただけまして、安心しました。


そして二つ目は、小さな虫食い穴あきです。

穴あき修理 共布が無かったら

素材は柔らかなウールジョーゼットのワンピース。

こんな小さな穴が、いくつか開いてしまいました。

お母様のお手製のワンピースということで、何とかきれいに修理しなくては。

こちらもやはり共布はありませんでした。

この場合はミシン修理ではちょっと荒っぽくなってしまうので、別の方法でやってみました。

穴あき修理 共布が無かったら

お洋服の裏側の縫い代、影響の無さそうなところから織り糸をそーっと抜いて、

穴の部分をちくちくと刺して埋めてみました。

完璧に元通りとはいきませんが、まずまずの仕上がりかなと思います。

こちらもお客様からもOKをいただき、ホッとしました。


共布が無くても何とかできる場合もありますので、詳細はご相談ください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



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Posted by ボタン at 19:44│Comments(0)お直し
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