2024年03月19日

テーパードパンツの丈つめ 注意点

ここのところ初夏?のように暖かくなったり、また冬に逆戻りしたり。

桜の開花も予想されていたよりも遅くなって、平年並みになりそうです。

出かける時は何を着て行けばいいのか、直前まで悩みますね。

ちょっと重ね着して温度調節できるといいのかな。

卒業式や入学式などセレモニーの多い季節。

早めに試着してみて、お直しが必要でしたらそちらもお早目に!


最近パンツといえばワイドパンツが流行ですが、今回はテーパードパンツについて。

私自身もそうですが、低身長の方はどうしても丈をつめないと着用できません。

お店で買う時は、その場で丈つめもサービスであったりしますが、

セールで買ったりとか、ネットで買ったりという時は自分で丈つめする必要があります。

もちろんお直し屋さんでも丈つめはやってます。

で、そのお直しの際にちょっと注意するといいことがあります。

テーパードパンツというのは、

テーパードパンツの丈つめ 注意点

こんな感じのパンツです。

ヒップ・太ももに少しゆとりがあって、裾に向かって徐々に幅がすぼまっていくタイプ。

テーパードパンツの丈つめ 注意点

今回のパンツはかなり傾斜があって、裾幅がだいぶ細くなっています。

足元がスッキリするので、低身長の私もよくこのタイプを穿いています。


このまま穿ければ問題はないのですが、もちろん丈をカットしないといけません。

問題はそのカットする寸法です。

例えば2~3㎝でしたらほぼ問題ないのですが、

低身長さんだと残念ながら、8㎝とか10㎝とかカットすることになります。

それが要注意点なのです。

テーパードパンツの丈つめ 注意点

上の写真ですが、丈を8㎝カットする場合、

裾幅は約14.5㎝、8㎝上がった位置の幅は約15.5㎝、

ということは8㎝丈つめすると、ぐるり1周で約2㎝も裾幅が広がってしまうことになります。

そのまま丈つめして着用するとどうなるかというと、

裾幅が広くなって、何だか重心が下がってバランスが悪く見えてしまいます。

そんな経験ありませんか?


そんな場合の解決策は、

裾幅を元と同じに狭くして、ヒザの上くらいから徐々に削るように幅を調整します。

そうすることによって、全体のバランスが良くなって見た目もいい感じになります。

ただ丈が合ってればOKじゃなくて、大切なのは全体のバランスです。

当アトリエでは、ご試着しただいて丈を決めると同時に、様子を見ながら幅のピン打ちもして、

お客様と一緒にバランスを確認しながら決めていきます。

お一人ずつの対応ですから、ゆっくりと納得いくまで悩んで迷っていいですよ。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



同じカテゴリー(お直し)の記事画像
プルオン型のパンツにファスナー取付
コートの肩線つめ、身幅つめ
コートの前合わせ
ウェストベルト幅カット
前開きにリフォーム
シャツの襟を小さめに
同じカテゴリー(お直し)の記事
 プルオン型のパンツにファスナー取付 (2024-04-29 19:52)
 コートの肩線つめ、身幅つめ (2024-02-15 18:56)
 コートの前合わせ (2024-02-01 18:55)
 ウェストベルト幅カット (2024-01-24 19:27)
 前開きにリフォーム (2024-01-12 18:36)
 シャツの襟を小さめに (2023-12-26 19:14)

Posted by ボタン at 19:32│Comments(0)お直し
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。