2018年10月29日

スカートのウェスト出し ベルト継ぎ足しいろいろ

バタバタとしているうちに、10月もそろそろ終わってしまいます。

季節柄、お直しの繁忙期でありますが、なぜか教室も生徒さんが急激に増えています。

たいへんありがたいことなのですが、仕事がどうにも終わらず…

でもお客様には決してご迷惑のかからないよう、日々取り組んでおります。

ということで、ブログもなかなか更新ができませんでしたm(__)m


スカートのウェスト出し、偶然いくつかあったので、ご紹介します。

まあ自分もそうですが、ある程度の年齢になると、ちょっとやそっとでは痩せられません。

服のウェストを直すか、自分のウェストを服に合わせてダイエットするか…

それは、人それぞれですが。

今回ウェスト出しするスカートは、下のようなベルトが1本ついているタイプ。



リクルートスーツの下のタイトスカートなどに多いと思います。

スカート本体は、脇縫い代やダーツなどから簡単に縫い出せますが、



問題は、ベルトがどうしても足りなくなることです。

出した分だけの布とベルト芯を継ぎ足さなくてはいけません。

こういう時、共布があれば利用できるので、大変助かりますが、まあ皆さん持っていません。

そんな時は、手持ちの似寄りのハギレを利用することがあります。



しかしいくら似ていても、あくまでも「異なる布」ですから、そこだけ違和感ができます。

上からトップスを重ねてしまうからそれでいい、というお客様にはこれで対応します。


でも、トップスをインして着る方やどうしても見た目が気になるという方には違う方法で。

例えば、こちらのスカートの場合、



ベルト裏側から、指差している位置でベルト布をカットして、別布をあてがいます。

そして、カットした共布で、表側のベルトに継ぎ足します。



こうすれば、縫い目はできますが、同じ布なので違和感はほとんどありません。

ただし、上の方法よりも手間がかかりますので、料金は高くなります。


そして、たまたまお直し教室でも、ウェスト出しを行ったのでおまけでご紹介。



流行のダルメシアン柄のスカート、本体はタックなどから充分出せまして、

ベルトはやはり共布を継ぎ足し。もちろん共布は元々ありませんでした。

しかもベルト裏側は、別布の仕立になっているので、ここからも取れません。



※ウェスト出し寸法分だけ、ここにも別の布を継ぎ足しています。

では、どうやって共布を取ったのかというと、



こちらです、スカートの脇に付いていたポケットの中の口布。



両脇に付いていたポケットのうち片方を潰して、分解して共布を取り出しました。

これで、無事にベルトの継ぎ足しができました。

教室では、ちょっと難しい内容だったかもしれませんが、完成して良かったです!

※今回は1本ベルトの場合で、下のようなヨーク仕立の場合はまた異なります。




お直しの方法は、上記のように同じ内容でも何通りもの方法があります。

それぞれに適した方法をご提案していますので、お気軽にご相談ください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:24Comments(0)お直し教室

2018年10月17日

最近の教室 いろいろお直し

前回の記事では、洋裁教室の様子を書きましたが、

今回は、教室のメインのお直しについてのご紹介です。

ここ最近、教室の生徒さんが増え続けていて、しかも皆さん長く続けられる傾向です。

教室で受講される目的や目標は、皆さんそれぞれいろいろです。


基本的には、生徒さんご自身のお直ししたい洋服をお持ちいただき、

お直ししたい内容で授業を行っています。


ご自分やご家族のお洋服を直してみたい、またやってみたけどイマイチだったので、

一度きちんと勉強してみたい、ミシンはちょっと苦手ですが…という方は多いです。




イージーパンツのウェストゴム取替、簡単そうに見えて、意外と難しい…でもきれいに出来ました!

パンツの裾で丈つめ、基本中の基本。

家庭用ミシンですと、きれいにかからない厚手の素材もアトリエのミシンなら大丈夫。




レディスパンツのウェストつめは、デザインによってやり方が変わってきます。

ちょっと難しい場合は、少し方法をアレンジして、難易度を落とした方法でやってみます。




裏側はこんな感じですが、表から見ればちゃんと出来ています。




体が小さい・大きいなどで、お洋服のサイズが合わないので、自分で直せるようになりたい。



大体の生徒さんはミシンをかけるのは、中学生以来…などの初心者さんです。

この教室では、個別にじっくりレッスンしますから心配はいりません。



わかりにくい写真ですが、ワンピースのウェストライン、体にジャストフィットしました。


そして最近教室で増えているのが、既にお直しの仕事に就いている生徒さんたち。

ご自身のお仕事のため、スキルアップの目的で通われる方が本当に多いのです。




パンツのファスナー取替、練習のため目立つ色を使っての実習です。

こちらの生徒さんもそうですが、東京・千葉・埼玉など、遠方から通われる方もいらっしゃいます。


教室は、定休日(火・金曜日)以外の午前・午後で行っています。

ご希望の日時をご予約いただきますが、早々と満席になる日も結構ありますので、

ご予約はお早めにお願いいたします。

アトリエは狭いので、1回の授業で1~2人までしかできません。

でも、こうして個別に対応している教室が皆さんに支持される所以かもしれません。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:50Comments(0)お直し教室

2018年10月11日

最近の教室 いろいろ製作 初めの一歩から

少しずつ少しずつ、秋が深まってきました。

私の大好きなリンゴが美味しくなってきて、温かなお茶も楽しみな季節になりました。

チカラ・ボタンの教室は、夏から引き続き生徒さんでにぎわっています。

教室では、メインはお直しですが、初心者さんのための洋裁教室も行っています。

生徒さんの作品がたくさん完成していますので、今回ご紹介します。


この教室に2年ほど通い続けている生徒さんの作品、フレア袖のワンピースです。



実はこのワンピース、2年前にも作ったのですが、今回復習を兼ねてまた作られました。




さすがに通い続けた成果が出てますね!

バイヤスの扱いもスラッシュ開きも、格段に上手になっています。素晴らしい。

とても熱心な生徒さん、次々に新しいアイテムにチャレンジを続けられています。


そして、こちらは洋裁を始めたばかりの超初心者の生徒さんの作品ですが、



きれいにカッコ良く出来てますよね、ワイドパンツの完成です。



脇ポケット付きで機能的、着回しに活躍してくれそうです。

後ろウェストはゴム入りで、ちょっと初心者さんには難しい縫い方になっていたため、

そこは少しだけアレンジして、作りやすいやり方で縫っていただきました。

洋裁本の作り方って、意外に初心者には難しいことがあり、それで挫折してしまう人もいます。

チカラ・ボタンの教室では、そのあたり初心者向きにアレンジを加えてレッスンします。




小物作りもレッスンできます。

こちらはリボン型ポーチ、化粧ポーチとしてもお手頃なサイズです。




実は以前に、教室で作ったワンピースの残布で作りました。

ちょうど、この日もそのワンピースを着て来てくれましたよ。

お洋服を作ると、どうしても残布が出ます。

できるだけ、残布も無駄にせず、使い切りたいものですね。


そして、こちらは大作の2wayバッグです。




爽やかなブルーが素敵、たくさん入るし、日々役に立ちそうなバッグです。

実はこういうバッグ、パーツがたくさんあるので、結構作るのが大変なのです。

でも、最後までよく頑張りました!きれいに出来上がって良かったですね。


洋裁教室の場合、材料や型紙などの用意は一切ありませんので、

生徒さん自身で、作ってみたい服の載っている洋裁本、布などの材料をご持参いただきます。

そして、大抵の本に付いているパターンをまず広げていただきます。



するとこんな風に、た~くさんの線が複雑に入り組んでおります。

中にはこれを見ただけで、私には無理…とあきらめてしまう人もいます。

でも、チカラ・ボタンの教室では、ここからスタートします。



別の紙にパターンをトレースして、自分の型紙を作り、そして裁断します。

始めの一歩からきちんとやりますから、初心者さんでも大丈夫なのです。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:13Comments(0)いろいろ製作教室

2018年10月04日

Tシャツ丸首→Vネックにリメイク

とうとう10月になりました。今年もあと3か月を切りました。

しかし今週末は、またしても台風が…先週ほど影響は受けないようですが、

また気温が30℃近くまでになるらしいとか。

もしかしてこの後急に、ガタっと寒くなってくると、お直し更に混み合いそうです。

もちろん覚悟はしておりますが。


今回は、チカラ・ボタンで人気の看板お直しメニューのご紹介です。

お預かりしましたのは、こちらのTシャツ。




ごく普通の丸首Tシャツですが、身頃に比べて衿ぐりがちょっと小さめ。

衿ぐりが小さいと、着脱がしづらく、引っかかったり汚れたりということもありがちです。

特に夏場は何となく着ていて暑い…と感じられることもあります。

そこで、丸首→Vネックにリメイクとなりました。



こんな感じに仕上がりました。

今回のVネックは、今までとちょっと違って、Vの縁取りがやや幅広になりました。

これまでやっていた方法ですと、縁取り幅が1.5㎝弱とやや細めにしかできなかったのですが、

ちょっと今までとは違う方法に変えて、広幅にできるようになりました。



今回の縁取り幅は、2㎝くらいにしてあります。

全体のイメージからすると、このくらいの幅は合った方が全体のバランスもいいと思います。


また、毎回解説しておりますが、この縁取り布は、Tシャツの裾をカットして使っています。

今回は、裾を6㎝ほどカットすることになりました。

しかしそこまで裾をカットして着丈が短くなるのは困る…という場合は、

カットしてもいいような別のTシャツがあれば、そちらから都合します。

詳細は、ご相談ください。


そして、今回のリメイクは、初めて青森県のお客様よりご依頼をいただきました。

遠方よりありがとうございます!!


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 17:56Comments(2)リメイク