2023年11月30日

足し布でサイズアップ2

ビューっと飛んで11月も最後にありました。

あと1か月で今年も終わるとは信じられませんが。

ま、時間もないので早速いきましょう。


前々回のブログで「足し布でサイズアップ」投稿しましたが、今回はその続編的な感じで。

まずはこちらのノースリーブワンピース。




古着で購入されたお洋服、レトロなプリント柄が何とも可愛い。



見返しもギンガムチェックです!素敵。

しかし、全体にお客様のサイズには合わず、残念ながらこのままでは着られません。

そこで、足し布の出番となりました。

今回は足し布を使う部分が大きくなるので、かなり見た目を左右する要因となりそうです。

こんな場合は、お手数ですがお客様ご自身で足し布用の生地をご用意いただきます。

プリント柄の中の一色を選ぶのが無難かとは思いますが、

どの色を選ぶかによって、かなり全体のイメージも変わると思います。

そこがまたリメイクの楽しいところでもあります。


お客様が足し布に選んでくださったのは、濃い目のピンク地です。




こんな感じに左右両サイドに縦・帯状にマチ入れしてみました。

ピンクの足し布がとても素敵なアクセントになっていませんか?

そしてちょっとした細見え効果もありますし。



平面で見るとこんな感じになります。



あそうそう、裏地ももちろん足しています。

元々チャーミングなワンピースでしたが、リメイクすることによって更にグレードアップしました。

お客様もとても喜んでくださいました。


そして、こちらは別のキャミソールワンピース。




こちらは主にバストのあたりがきついので、脇の下のあたりに足し布していきます。



今回は裏側に大き目の見返しが付いていたので、そこから共布を取り足し布にしました。




ちょっと分かりづらいかもしれませんが、逆三角形に足し布を入れています。

これで着心地はかなり違って、楽に着用できるはずです。

そして、裏側の布を取った部分には、もちろん別布で補修しています。




既製服には縫い代があまりたくさん付いていないので、

幅を出してサイズアップするためには、このように足し布が必要になります。

せっかく足し布するのであれば、前述したようにデザイン効果を考えて、

更にグレードアップできるところまで狙ってリメイクしたいですね。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:00Comments(0)リメイクお直し

2023年11月20日

TシャツのVネック加工のご依頼

季節はだいぶ進んで11月も後半になりました。

この辺りの木々もやっと色づき始めて、紅葉のシーズン到来。

ただあと少しすると、もうクリスマスそして年末となります。

もうちょっと引き締めて仕事に取り組まなければ、と気持ちは焦り気味なのですが。


アトリエにお問い合わせの多いTシャツのVネック加工、またお承りいたしました。




黒地のTシャツだから、写真だとちょっと見づらいかもしれません。ごめんなさい。

胸元に♡〇◇(ハート・丸・ひし形)の凸凹加工がされているキュートなTシャツ。素敵。

この丸首の衿ぐりですが、やはりちょっと詰まっているように見えます。

着心地良くするためにも、Vネック加工は有効ですね。


Vネックにするためには、衿ぐり縁どり布を外してVネックにカットして付け直します。

そのため縁どり布は、外したものでは長さが足りず使えません。

そこで私は、Tシャツの裾を少しカットして、縁どり布として利用しています。

ですから、Tシャツの着丈が元より5~6㎝ほど短くなりますのでご了承ください。

もちろん、カットした裾は元通りに始末しておきますので。


そしてVネックに加工したものがこちらになります。




Vネックにすると同じTシャツでも、スッキリと見えます。

またこれでかなり衿ぐりの余裕ができたと思います。

特に女性の場合は、着脱でファンデーションが付いてしまうのを防げると思います。



トルソーに着せるとこんな感じになりました。


以上のように、丸首→Vネックに加工して、裾のカット・後始末までをセットとして、

お直し(加工)料金は、4,500円ほどいただいております。

素材やデザインによっては、この金額は変更することがありますのでご了承ください。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン
  


Posted by ボタン at 20:53Comments(0)リメイクお直し

2023年11月09日

足し布でサイズアップ

相変わらず暖かな日が続いておりますが、昨日は立冬でした。

街中の木は、やっと少~しだけ紅葉してきたようですが。

季節的にはいよいよ晩秋から冬へと変わる頃。

今までの暖かさに気を許していると大変なことになりそうです。

本格的な冬の準備、お直しはどうぞどうぞお早めに余裕を持ってお願いいたします。


着られないわけではないけれど、ちょっと部分的にきつくて着心地悪い…

そんなお洋服お持ちじゃありませんか。

縫い代やタックなど充分にあればお直しができますが、それも無いと。

そういう時は、足し布をしてサイズアップすることができます。


まず、こちらのトップスは古着屋さんで購入されたものだそうです。



サテン素材の大きく肩のあいたトップス、素敵です。

ご試着いただくと、アームホール(袖ぐり)からバストトップのあたりがややきつそうです。

縫い代の余裕はほとんどありませんので、ここで足し布。

ただサテンのこんな生地はまずピッタリのものは見つからないでしょうし。

とりあえず、ウチのアトリエにあった布をいろいろ出してみました。

その中からお客様が選んでくださったのは、クリーム色のシフォンの生地。

これは足りないところに部分的に入れるよりも、

袖口から身頃の裾までの脇縫い目に入れた方が自然に見えるのではないかと。

お客様と相談した結果、このようにしてみました。



早速ご試着いただいたところ、「あ、なんかこれはこれでいい感じ!」

と好感触をいただき、ホッと一息できました。



足し布がシフォンの透け感のある素材なので、どうかなと懸念していたのですが、

着ていただくとと、ほとんど違和感はありませんでした。


こちらは薄手のブラウス、やはりアームホールから二の腕がややきつい。

そこで足し布、こちらはお客様がご持参くださった生地でした。

袖ぐりで約4㎝くらい出るように、脇の下の縫い目を開きます。

身頃側と袖側で細長い二等辺三角形になるように足し布を入れてみました。



つまり細長~いひし形になるような感じに入れます。

身頃と袖は連動していますので、どちらかだけを出すということはできません。

昔買った服で、ちょっときつくて着心地悪いけど、でも捨てられない…

なんてお洋服がありましたら、ご相談いただければと思います。


洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン
  


Posted by ボタン at 19:11Comments(0)リメイクお直し

2023年11月03日

コートの衿幅つめ

まだまだ暖かな日が続いていますが、ハロウィンも終わり11月になりました。

今年もあと2か月を残すのみとは。

今日からは今年最後の三連休、ですが日中は夏日のところも多く。

いきなりガタっと寒くなるのでは…と今から恐れておりますが。

自分もこの気候について行くのは大変ですが、更にお直しラッシュ!になるのでは…と。

年々繁忙期が年末にずれ込んできているように思います。


まだまだ季節は秋ですが、冬物お直しもだいぶ出てきました。

今回はコートです。



お持ちいただいたのはこちらの厚手ウールのコート。

ポケットが特徴のあるカジュアルなデザイン、カーキカラーが素敵です。

お客様が気になっていたのは、この大きな衿です。



こうして見ると、肩線に大きく衿が広がっていて、やはり気になるかも。

昨年購入されたとのことですが、実はこの大きな衿が気になって、

昨年はついに一度も着用されなかったとか。

そこでお直しにお持ちになりました。


お直し後はこちらになります。



上と比べると、だいぶ小さくまあ無難なサイズ感だと思います。

ステッチはお客様のご希望で入れませんでした。

これで今年は昨年の分まで着ていただければと思います。



すぐにこんな厚手のコートを着られるような寒さが来るのでしょうか?

今はまだ実感がわかないというか。

今のうちにやれる仕事はどんどんやっておくことにします。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:47Comments(0)お直し