2022年01月31日

ハイネックの高さをカット

1月も今日で終わり、ギリギリの投稿になりました。

年明けからずっと寒い日が続いています。

私も寒さは大の苦手なので、日々アトリエにこもって仕事中です。

明日から2月、もうすぐ暦の上では春の立春ですから、シャキッとしたいところです。


今回は、ちょっとだけ時間ができたので、自分の私物のお直しご紹介です。

まあ寒い毎日ですから、きっと今皆さんのワードローブでも大活躍中のアイテム。

これは、普段着というか部屋着にしているトップスです。



暖かくて着心地が良いので、毎年買い足してヘビロテで着ています。

ただですね、ず~っと気になっていたことがありまして。

このハイネックの高さなんですが、私にはほんのちょっと合わなくて。

何となくつかえてしまうというか、あと少し低ければ最高なのですが。

そこで、やっとこれを自分仕様にお直しすることに。



あまり変わらないように見えるかもしれませんが。

取り外した衿をほんの2㎝カットして、再び縫付けました。

「ほんの2㎝」だけのことですが、これで私にとってはベストなハイネックになりました。

お直し前と着心地がまた全然違うのです。

それで調子に乗って、他の手持ちの色もちゃちゃっとやっつけました。



あ~スッキリしました。

元々お気に入りのアイテムですが、更にお気に入りとなりましたから、

ヨレヨレになるまでこの先も着続けていきます。

ちなみにこのお直しは、そんなに難しくないので、お直し教室でお教えできます。

やってみたい方は、お気軽にどうぞ。


そして更に、やや着古してしまったものは、思い切ってラウンドネックに。



これはパジャマ替わりに。

まだまだ捨てずに、とことん着倒します。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン
  


Posted by ボタン at 19:21Comments(0)お直し

2022年01月22日

スカートのウェストつめ 縫い目を作って

普段の仕事とそれ以外の事と、いろいろやる事がたくさんありまして、

ついついブログの更新も遅れがちです。すみません。

確定申告のまとめが済んだら、もう少しちゃんとできるはず、なんですが。

コロナ感染の急拡大も、また気になるところですが、

今までと変わらず、感染対策をしっかりとして、様子を見つつやっていきます。


今回は、スカートのウェストつめですが、ちょっとイレギュラーな事例です。

こちらのとっても素敵なジャガード素材のスカート。



セミタイトシルエットで、ウェストラインはカーブ状のベルト(正しくはヨーク)です。

ウェストで全体を5㎝つめ、ヒップはこのままで大体ちょうど良いのでつめません。

で、一見シンプルなスカートですが、ちょっと特徴のあるデザインでして。



これは前面ですが、脇縫い目が実際の脇線よりかなり前寄りに切り替えていて、

しかもウェストから少し下にポケットがあります。(手を入れている位置です)

後ろ面は、よくある中心がファスナー開きで、左右にダーツが1本ずつ。



通常このようなヨーク切替のスカートですと、「左右の脇縫い目で等分につめる」

のが一般的なのですが、こちらは上にも記したように、

ポケットのある特徴的なデザインのため、ここでは触れません。

そこで後ろ面のダーツで縫い込む方法もありますが、

今回のつめ寸法が5㎝と、かなり分量があるため既存のダーツに足すのは無理がある。

ではどうしたかというと、このスカートの脇線の位置が前に寄っていたので、

本来の脇線と思われる位置に、ダーツ状に新たに縫い目を作り、寸法分つめました。

そしてヨークは、前面のポケット上に切り替えがあるので、その部分でつめました。



上の写真は、前後の中心位置で折った状態で、指差しているのが新たな縫い目(ダーツ状)です。

これでお客様にピッタリなサイズとなり、快適にお召しいただけるようになりました。


今回のお直しは、ちょっとイレギュラーというか、かなりマニアックなのでわかりにくかったかな…

最近はメンズ・レディース問わず、かなり特徴的な変わったデザインが良く見られます。

もちろん、素敵だしカッコいい(この言い方も古い?)のですが、

いざお直しするとなると、さてどうしたものやら…ということもよくあります。

今までの経験を通して、頭の引出しの中から引っ張り出したりして、

何とかできる方法を捻出しております。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 20:08Comments(0)お直し

2022年01月04日

ポケット袋布のカット

2022年が始まりました。あけましておめでとうございます。

更新できたりできなかったりと、またその繰り返しになると思いますが、

少しでもどなたか様のお役に立てれば、幸いと信じて書き続けますので、

今年もこのブログをどうぞよろしくお願いいたします。


今日は1月4日で、一応年末年始のお休みは本日まで。

当アトリエは、明日から再開の予定でして、早速明日には教室も行います。


お直しのお承りについてですが、今のところ既存のお客様のみお受けしておりまして、

ご新規のお客様につきましては、まだお受けできる充分な体制が整っておりません。

しかし、昨年末あたりからご新規のお客様からのお問い合わせも多く入っておりまして、

もしもご希望がございましたら、メール等でお問い合わせください。

場合によっては、お承りできることもあります。

ただし、昨年末よりお直しのご依頼が集中しておりまして、仕上がりまでの納期を

1か月くらいいただいております。お待たせしまして申し訳ございません。

※お直しの内容によって納期は異なりますのでご了承ください。


今回は年始最初のブログですので、軽めにサクッとご紹介しようと思います。

ボタニカルなプリント柄の美しいチュニックワンピース。

腰のあたりにある両脇のポケット、表から見たポケット口がこちらです。



よく脇縫い目に隠すようにポケットがありますが、こちらはポケット口が中に食い込んでいます。

ちょっと特徴的な感じのポケット口です。

お客様のお悩みは、このポケットの内側の袋布がぶらぶらとして邪魔になるのと、

いざポケットに手を入れようとしても、やはり安定感がなくて非常に入れにくい、との事です。



裏から見るとこうなっているのですが、

前開きでもなく、ウェスト切替などもない、ストンとしたデザインのワンピースですと、

どうしてもポケット袋布が固定されず、こんなふうにぶらぶらとしてしまいます。

そこで袋布を取外すことになりましたが、

このデザインではただ外しただけでは穴が開いてしまいます。

なので、今回はこの袋布を最小限に残して余分をカットすることにしました。



はい、こんなに小さくなりました。

表から見た目には、ポケットがあるように見えて全く変化はありません。

ただし、ポケットとしては使えませんのでそこはご注意ください。


今回はワンピースでしたが、例えばピッタリとしたスリムパンツなどの場合、

ポケット袋布がゴロゴロしたり、表に響いてしまってカッコ悪い、なんていう事もあります。

そんな時も、ポケット口をふさいで袋布をカットしてしまえば、見事にスッキリします。

女性の場合、ポケットを実際使わないという方も多いので、

このお直しは、非常に有効だと思います。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:32Comments(0)お直し