2022年11月30日

最近の教室 丈つめダブルとベルト通し

11月も今日で終わり、明日から12月、本当に早いですね。

ここまでは比較的暖かでしたが、12月からはいよいよ本格的な冬が到来しそうです。

寒さに対してちょっと油断しているこの頃ですので、しっかり対策しておかなければ。


今回はお直し教室、たまたまダブルの丈つめが続いたので、まずそちらのご紹介から。

最近またダブル仕上が流行っているのでしょうか。


まずはミシン男子がチャレンジしました。



シングル仕上げは少し前にやったので、今回はダブル仕上。

股下の測り方、印とラインの引き方、そして裁断までの手順を丁寧に説明、実習。

特に初心者さんには、ダブルの印のつけ方が難しいので、そこをじっくりと。

工程は、ミシンで縫ったらアイロンで始末、これの繰り返しで確実に進めます。

アイロンの工程は、絶対に手を抜かないこと。後でまとめてはできません。

そして仕上がりは、このようにバッチリきれいです。



今回のスラックスは、裾に向かってややすぼまった形なので「幅調整」がポイントです。

きちんと調整がされていれば、これだけきれいに仕上がります。


そして次の生徒さんは、受講を始めてから2回目で、ダブル仕上にチャレンジ。



こちらも印とライン引きには、てぶん??となっていたと思いますが。

わからなくなったら、紙を折ってみましょう。(見本を差し上げました。)

形が出来上がったら、内外を糸留めしておきます。



表に出ないように気をつかながら、外れないようにしっかりと。

そして出来上がりです。



こちらも裾で幅調整をしましたので、きれいな仕上がりです。

ただ、元々長い丈をロールアップして穿いていたそうで、

ダブルの表面に折山の跡が少し残ってしまいます。時間で消えていきますが。

ダブルの構造でこうなってしまうので、印付けの際をよく思い出してください。

そんな事も一つ一つが良い勉強になります。


おまけで、ベルト通しの作り付け直し。

今回は共布が無かったので、有り布でやってみました。



若干の傾きがありますが、なかなかきれいに良く出来ていると思います。

ベルト通しは、4番目のミシンかけが特に難しい。



生徒さんもだいぶ苦労していたようですが、よくここまで出来ました。

これならまでしばらくは、穿けそうですね。


お直し教室では、随時新規の生徒さんをお受入れしています。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:05Comments(0)お直し教室

2022年11月20日

スカートのウェスト出し ベルトを継ぎ足し

街の中の木々が少しずつ色づいて、秋も深まりました。

あっという間に11月も後半です。

ここのところ、いろいろな物の値段が上がったなぁと、お買い物の際に思います。

もう少し無駄使いを減らさねば。

着ない服も少し出てきたので、時間をみてリメイクしようかなと考えています。


今回ご紹介するお直しは、スカートのウェスト出しです。

最近はウェストにゴムの入ったものが多いので、お直しは少ないように思います。

でもお直しの基本みたいなものなので、ぜひ知っておいていただければと思います。

こちらのスカートですが、ヒップ周りはゆったり目なので大丈夫なのですが、

ウェストがかなり絞られているようで、しっかりと寸法出しする必要があります。

左脇がファスナー開き、前側は左右に深めのタックがあり、



後ろ側はダーツが4本あります。



スカート本体は、このタックとダーツから出していきます。

そしてウェストベルトですが、もちろんゴムではなく、平らな芯貼りのベルト。

裏側から見ると、こんな感じになっています。



なので、当然ベルトの長さがこのままでは足りません。

何か生地を継ぎ足さなくてはいけないのですが、共布はありません。

ではどうするか、というとこうします。



ベルトの裏側から生地をカットして、別の生地を当てて縫い合わせておきます。

裏側ですから、こうなっていても人から見えませんのでご安心ください。

そしてベルトの表側は、



このように、左後ろに継ぎ目が入りますが、共の柄物ですとあまり目立ちません。

それから本体前側のタックですが、出し寸法が多めだったので、



タックではなく、ダーツとさせていただきました。

こうしてお直しが完成。無事にお客様にお渡しできました。


最近はお洋服もインターネットで購入することが多いのですが、

特にパンツやスカートなどボトムス類は、試着ができないとサイズ感がわかりません。

大き過ぎる、小さすぎる、どうもしっくりこない…などありましたら、

どうぞお気軽にご相談ください。

いろいろ考えて、方法をご提案いたします。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:48Comments(0)お直し

2022年11月08日

最近の教室 ピローケースからリメイクでエプロン製作

昨日は立冬、暦の上ではもう冬が始まっているんですねぇ。

今日はとてもお天気が良く、暖かな一日でした。

チカラ・ボタンの教室では、何名かのミシン男子が頑張っています。

今回はそのうちのお一人のリメイク作品をご紹介します。


今まで一度も自分の服など作ったことがないということでしたが…できましたよ。

古着が大好きな生徒さん、今回の元になったピローケースはこちらです。




これ何だかわかるでしょうか?

アメリカ大リーグのキャップがプリントされたピローケースを広げたところです。

かなり古いものらしく、usedのものです。こちらを2枚使用しました。

ちょうど真ん中のラインが上になって、両方向(向かい合わせ)に柄がプリントされています。

さてまずは、パターンをトレースして、型紙を作ります。



切り抜いた型紙を使って、パーツごとに裁断します。

生地に限りがあるので、間違えないように慎重にカットしましょう。



1枚は、中心で切り離して、上下になるように縫い合わせてエプロンのベースにします。

さあ、ここからはミシンでせっせと縫っていきます。



ミシンの間には、その都度アイロンをきっちりかけましょう。

ここで絶対に手を抜かないこと!




さあ、いよいよ完成しました。



後ろはボタン留め。ボタンホールも作りました。



ほとんどの工程が初めての作業で、戸惑うこともありましたが、終始楽しくできていたようです。

何より、自分の身につけるものを初めて自分の手で作ったことの達成感。

これは何にも代えがたい経験になると思います。

これから作りたいアイテムがたくさんあるようで、私もとても楽しみです。


この教室では、当初から男女の分け隔てなく、生徒さんをお受入れしています。

今では何人ものミシン男子が、楽しく受講されています。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:43Comments(0)リメイクいろいろ製作教室