2014年11月02日

ジャケットのすり切れ修理

前回のブログでもお伝えしましたが、

お問い合わせへのご返信が、やはり届いていないことがあるようです。

受信トレイに届いているかどうかは、こちらではわからないのが厄介です。

先にも書きました通り、いただいたお問い合わせには、必ずご返信しています。

2日以上経っても返信が届いていないようでしたら、

迷惑メールフォルダをご確認いただくか、お電話で直接お電話でお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。


今回は、スーツのジャケットのすり切れ修理のご紹介です。

一番よくあるのが、袖口のすり切れです。



あちこちに袖口が触れて、だんだんすり切れてしまったり、

腕時計などに当って、薄くなってしまうこともよくあります。



こんな感じに、線状にすり切れていて、白く見えているのは、袖口の芯です。

ここまですり切れてしまったら、縫い込み修理をした方が、きれいに直ります。



袖口に縫い目を作ってしまって、キズはその中に縫い込んでしまいます。

その分、袖口に厚みができてしまいますが、見た目はこちらの方がスッキリします。


そして、前のボタンで留める重なりの部分、

こちらも端のほうが、すり切れてしまうことがよくあります。



これは、ちょうど衿のラペルの返り線のあたりの部分です。

こちらは、端の縫い目がありますので、やはりその中にキズを入れ込みます。

ただし、すり切れている部分だけ縫い込むと見た目そこだけ凹んでしまうので、

キズの後先10~15㎝くらいほどいて、自然に消えるようにします。



仕上りは、このようにほとんどわからなくなります。

ただ、この部分はミシンが入らないため、全て手作業となりますので、

時間と手間がかなりかかる修理です。根気が要ります。


ここまで着込まれた服が持ち込まれると、何だかとてもうれしくなります。

ならば、もっと長く着ていただこうと、修理するのもチカラが入ります。

何としてもきれいに修理して、お返ししたいと取り組んでおります。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン
  


Posted by ボタン at 23:18Comments(0)お直し