2014年07月21日

デニムのすり切れ修理

さあ、そろそろ梅雨明けも間近です。

昨夜は激しい雷雨で、PC作業の途中で突然の停電に見舞われ、アタフタしました。

チカラ・ボタンには、いろいろなお直しが持ち込まれます。

サイズ直しやポイントリメイクの他、各種修理にもチカラを入れています。

今回は、最近お承りしました、こんな修理の例をご紹介します。


いかにも穿き込んで、いい感じになったデニムパンツ。

生地も柔らかくなって、いい手触りなのですが…

そうなると、どうしても生地の傷み・すり切れが気になります。

デニムのすり切れ修理

特にこのお尻のあたりは、全体的にかなり薄くなってしまっていました。

このような場合の修理は、裏側より当て布して、表側からミシン目でひたすら刺していきます。

デニムのすり切れ修理

仕上りはこちらなのですが、たぶん画面ではよくわからないかと…


もう少し近づいてみましょう。例えばこちらのすり切れ部分は、

デニムのすり切れ修理

このようになります。

デニムのすり切れ修理

そして、こちらのキズも

デニムのすり切れ修理

このように落ち着きます。

デニムのすり切れ修理


たぶん表からだと、ミシン目がほとんど見えないと思います。

ミシン糸の色は、薄めのブルーグレーのような色を使うと、自然になじむようです。

もちろん、デニムの色によって変えますが、色選びはこの修理の大きなポイントです。

ちなみに裏側から見てみると、

デニムのすり切れ修理

これだけ大きな当て布をして、ちくちく刺したのがわかると思います。

当て布もあまり厚手の生地を使ってしまうと、丈夫にはなりますが、

かなりゴワゴワした感じになるので、当て布の生地選びも迷うところですね。

当店では、当て布用の生地もたくさん揃えて、その中から選んでいます。


今回のような広範囲の修理ですと、お店によっては断られることもあるようです。

でも、私の場合は、逆にこの方がむしろ闘志が湧くとでもいうのでしょうか、

俄然やる気もアップするので、大歓迎なのです。


横浜・菊名の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン






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Posted by ボタン at 15:06│Comments(0)お直し
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