ちくちく針仕事　スペアボタン

ゴールデンウィークの連休も終盤、いよいよ明日は最終日です。

チカラ・ボタンのアトリエは、今年も通常通り営業していますが、やはり連休中はどこかのんびり気分。

ぼーっとしていると、一日がすぐに終わってしまうので、夕方になるといつもアタフタしています。


早くアップしなきゃと思っていながら、ずっと手がつけられず保留にしていたお直しネタ、

こんな時間のある時がチャンスなので、遅くなりましたがアップします。

冬物アウターですが、ジャケットの肩幅つめ3着を一気にご紹介します。


まずその1



こちらのストライプ柄のジャケットです。

元々肩幅があるのですが、ウェストを締めているので、余計に肩の大きさが強調されています。



かっちりとしたマニッシュなデザインなので、男性らしい感じになってしまいます。

そこで、肩幅を肩先で1.5㎝カット、肩パットの厚みを半分にして付け直しました。




これなら全体のバランスもとれて、今の感じになっていると思います。

全体の男性らしさがだいぶ緩和されて、女性らしくなったでしょうか。


その2




こちらもやはり、肩が外に出っ張っているようなイメージでした。

肩幅は肩先で2㎝ほどカット、肩パット自体はそれほど厚くなかったので、

そのままの厚みで付け直しました。




これならジャストサイズ。

おそらく着ていらっしゃるご本人が、一番それを感じていただけると思います。


その3



デザイン自体は、ややソフトなイメージなのですが、何せ肩が大きく広がって見えます。



こちらは、今回一番多い寸法の2.5㎝を肩先でカットした肩幅つめとなりました。

肩パットの厚みは変えていません。




これならだいぶスッキリしましたね。

全体のバランスも良くなったと思います。


今回お直しした3着は、いずれもかなり以前の製品のようですが、

とてもいい素材で作られているので、充分にお直しする価値はあると思います。

ただかなり年月が経っている分、どうしても中に入っている芯などが劣化してしまいます。




今回も肩パットは、中身がへたって変形してしまっています。

また、下の裄綿(ゆきわた)は、袖山に入っている芯ですが、これもだいぶへなへなです。

これでは、きれいなシルエットにはなりません。

今回は、必要に応じて新品のパーツに取り替えました。

特に古いお洋服は、こんなことがありますので、久しぶりに着てみて何だかカッコ悪い、

きりっとしまって見えない…など感じられたら、肩パットや裄綿を取り替えてみましょう。

これだけでもずいぶん違って、すっきりカッコよく着られると思います。


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