ちくちく針仕事　スペアボタン

気がつけばもう11月に入っていました。

だいぶ日が短くなって、気温も低くなってきました。

そろそろお預かりしている冬物のお直しにも、焦ってきていますが…

順番に仕上げておりますので、今しばらくお待ちください。


冬物アウター、ハーフコートのお直しのご紹介をします。



こちらのキャメルのハーフコート、実は元々ロングコートをカットしたのだそうです。

しばらくそのまま着たそうですが、どうも何かしっくりこない…

上の写真を見ただけではわからないのですが、ご試着いただくとわかりました。



身幅・特に脇の下～ウェストにかけてが、幅があり過ぎでダボッとしています。

元のコートが20年くらい前のものだったそうで、当時のボックスシルエットの残りかと思います。

そしてもう一つは、袖幅がどう見ても太過ぎでした。

この身幅・袖幅のせいで、何か野暮ったく見えてしまう…

特に袖が太いと、借り物のように見えてしまいます。

いわゆる「着られてしまっている」状態なのです。


そこで、脇縫い目で身幅を適宜(最大で全体4㎝くらい）つめて、

袖幅も肘～袖口にかけて全体で2㎝くらいを縫いつめてみました。



こんな感じで、全体のバランスが良くなりました。

写真では、あまり変化が見えないのですが、着てみるともっと顕著にわかります。



これならまだしばらく着られそうです、ということで良かったです。

やはりだいぶ前に購入された既製服は、本当に上質な素材でできています。

できるだけ大事に着ていただければ、と思います。

もちろん、そのためのお手伝いは、お直し屋として全力でやらせていただきます。


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