ちくちく針仕事　スペアボタン

今月は台風にも見舞われて、本当に雨の多いひと月でした。

そしてもうそろそろ10月も終わりになります。

気がつけば朝晩はかなり冷え込むようになり、これから一気に寒くなるのではないかと。

となると、お直し業界もこれから俄然忙しくなると思います。

当アトリエもできるだけ対応したいと思っておりますが、

現在の状況では、お急ぎのお仕事をお受けすることができそうにありません。

納期をいただけるお仕事に関しては、可能な限りお承りいたします。

引き続き、お客様にはご不便をおかけしまして、申し訳ございません。


今回ご紹介するお直しも、少し前にお受けしました事例です。

落ち着いたチェック柄のショートジャケットです。



恐らく10年以上前にご購入されたものと思われます。

丈の短いトップスは今もトレンドですが、この袖山が時代を感じさせてしまって残念…



ギャザーにはなっていないのですが、ギュッと布を寄せているので、ポコッと膨らんでいます。



これはどうしてもちょっと気になりますよね。


そこで、いったんお袖を身頃から取り外し、袖付けのラインを引き直して、

袖山のボリュームをダウンし、自然な袖山になるように付け直しました。



すると、こんな感じになります。見た目だいぶ自然になりました。



袖山を数㎝カットしましたので、どうしても柄合わせが少し乱れてしまいます。

まあ、気にならなければ気にならないとも言えるのですが。



これなら、今の時代でも抵抗なくお召しいただけるのでは。

素材はしっかりした上質のウール地ですので、ぜひまた着ていただきたいです。

やはり、だいぶ以前のお洋服は、とても良い素材で作られています。

お直しやリメイクで、何とかよみがえらせることができればと思います。


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