2021年08月27日

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

うっかりしていたら、8月も残りあと数日となりました。

半ばには梅雨のようなお天気が続き、秋のような涼しさとなったのですが、

ここにきてまた猛暑が復活、これはさすがに体にこたえます。

昨年の今頃にお承りしたお直しのネタ、公開するのを忘れていたので、

今回はそちらと、関連したお直し教室でのネタも投稿しておきます。


真夏はお直しの閑散期ですが、よくご存じのお客様はあえてその時期を狙って、

冬のアウターとか大物のお直しをお持ちくださる方もいらっしゃいます。

冬のジャケットのお直しです。

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

もうこれ一目でだいぶ前のジャケットとわかりますね。

とにかく肩が大きくて、全体にボックスシルエット、本当に四角い感じです。

長いこと仕舞われていたのでしょうか、肩パットに変なクセがついてしまっていて、

左右の肩のバランスが崩れてしまっています。

ただ全体のデザインはシンプルですから、上手くお直しすれば着用できそうです。

まず大きな肩パットを取外して、肩線を若干縫い込み、肩幅をつめます。

肩パットは全く入れないときれいなシルエットが出ませんので、

薄手の新しい肩パットを入れ替えました。

そして身頃(身幅)の大きさも気になりますので、適宜幅つめしてスリムに。

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

上がお直し後になります。

肩の大きさも気にならなくなり、全体にスッキリしました。

お客様の体型にもぴったりと寄り添ってくれました。


そしてこの後は、教室で生徒さんが行ったジャケットのお直しです。

黒のスタンダードな一重のジャケットは、いろいろに使えて便利アイテム。

ですが、ちょっと袖の付け根(アームホール)がきつくなって、着心地が悪い…

買えばそこそこのお値段はしますし「あるものを活かす」のがこれからの考え方!

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

こんな風にお直ししてみました。

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

脇の下あたりをいったんほどき、身頃の縫い目には逆三角形のマチを入れました。

たまたま袖丈が長めだったので、丈をつめた残布でマチを作りました。

そして袖側は、そで下の縫い代が少し付いていたので、いっぱいに出して対応。

ジャケットの肩幅つめと脇マチ入れ

少しの寸法出しですが、これだけでも着心地はかなり違ってきます。

もっと多くの寸法を出したいのであれば、そで側にもマチを入れます。


買い替えてしまうのが早いし、今は安価で手に入る時代ですが、

今あるものをできるだけ活かしましょう。

お直しは、人にも服にも優しいアクションです。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



同じカテゴリー(お直し)の記事画像
プルオン型のパンツにファスナー取付
テーパードパンツの丈つめ 注意点
コートの肩線つめ、身幅つめ
コートの前合わせ
ウェストベルト幅カット
前開きにリフォーム
同じカテゴリー(お直し)の記事
 プルオン型のパンツにファスナー取付 (2024-04-29 19:52)
 テーパードパンツの丈つめ 注意点 (2024-03-19 19:32)
 コートの肩線つめ、身幅つめ (2024-02-15 18:56)
 コートの前合わせ (2024-02-01 18:55)
 ウェストベルト幅カット (2024-01-24 19:27)
 前開きにリフォーム (2024-01-12 18:36)

Posted by ボタン at 19:08│Comments(0)お直し教室
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。