2022年04月04日

ミシン修理とうれしいお言葉

4月になりまして、桜は既に満開ですが、どうもここ数日の雨風でしかも寒の戻り。

「花散らし」の雨になってしまったようです。

明後日くらいからは、また急激に暖かくなるようですので、体調に気をつけませんと。

先週、お墓参りの帰りに立ち寄った岸根公園の桜をこの時は満開でした。

ミシン修理とうれしいお言葉

お天気がいまひとつで、ちょっと残念でしたが。


今回ご紹介するのは、ミシン修理です。

お客様がお持ちくださったのは、しっかりめのナイロン素材のパーカーでした。

肩のあたりに、何かに引っかかったような小さなキズ(破れ)ができていました。

いつもキズの大きさ・場所・素材感などから、修理の方法を考えています。

こちらの場合ですと、縫い込みなどして隠す方法がどうしても無理なので、

デニムなどで行う、裏に当て布をして表からミシンステッチで刺し埋める、

ミシン修理(ミシンたたきとも言います)の方法になりました。

ミシン修理とうれしいお言葉

ミシンの針目をきっちりと揃えて、ミシン糸の色もできるだけ生地と合わせてみました。

ただどうしても修理のミシン目が表から見えてしまいます。

お客様とは事前のご相談で、そのあたりご承諾をいただいていたのですが、

私としては、どうにも気になっていました。

しかしお引き取りの際、お客様からは、「きれいな仕上がり」ととても喜ばれました。

とてもお気に入られていたお洋服のようでした。

更には「この修理をむしろ見せて歩きたい」との何ともうれしいお言葉もいただきました。

※一言一句まで記憶にないので、多少ニュアンスが違っているかもしれませんが。

これは、お直し屋をやっていて、本当にありがたいことです。


修理することを「節約・倹約」のようなマイナスイメージでなく、アップデートする感覚。

また、一着のお洋服を大事にする気持ち、優しさ。

こんな考え方がもっと増えれば、服の大量廃棄などが減少し、

環境問題の解決に少しでも繋がるのではないか、と私は思います。

そして、こんな優しさを持った人が一人でも増えれば、

今の生きにくい世の中が、少しでも安心して明るい気持ちで生きられるようになるのでは、

と、ちょっと大き過ぎるかもしれませんが、そんなことも考えてしまいます。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン



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Posted by ボタン at 19:00│Comments(0)お直し
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