2011年07月03日

手ぬぐいから子供用甚平2

最近暑くなってきたせいか、先日アップした「手ぬぐいから子供用甚平」の記事が、

すごいずば抜けたアクセス数で、びっくりしています。

皆さん結構興味があるのでしょうか。

今日はその第2弾。

でも、実は出来上がったのはだいぶ前のことで…

暑さにかまけてちょいちょい更新をサボっています。

前回と同じく、妙蓮寺の路地裏のTOMY工房さんに納品済です。



まず、伝統的な「麻の葉」の柄です。



この柄は、無限に続く柄であることから、子供の健やかな成長を願って、

浴衣や着物に多く用いられた柄だそうです。

古典的な柄ですが、小さなお子さんをより可愛く見せてくれると思います。

それから、



季節感たっぷりの「波に千鳥」の柄も作りました。



手ぬぐいのこんな季節感が大好きです。


パンツは、パターンに曲線が多く、お洗濯にも耐えるように、全てミシン縫いです。

上着のほうは、地縫いは丈夫にミシン縫い、裾や袖口の処理は手ぐけにしました。

全てミシン縫いにしたほうが、もちろん丈夫ですし、製作時間も短くてすみます。

ミシンで三つ折ステッチにしたほうが、縫い目だって揃います。

それでも、少しでも和裁に携わった私としては、手ぐけにこだわります。

不揃いな手ぐけの縫い目には、何とも言えない優しさがあります。

その昔、日本のお母さんやお婆ちゃん達は、たとえば夏祭りに合わせて、

夜なべしてでも、子供に浴衣を縫ってあげていたそうです。

そんな作り手の優しさをちょっとでも感じてもらえれば…

あと、結び紐の縫い付け方、男の子は縫い目を下に、女の子は縫い目を上にします。

こんなことにも実は意味があるのです。

日本の文化ってすごいよね。

微力ながら、少しでもこの文化を伝えていきたいと最近思っています。


横浜大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン

  


Posted by ボタン at 22:44Comments(0)いろいろ製作