2017年03月13日

コートを全体にサイズダウン

山のようになっていた仕事がやっと落ち着いて、確定申告も無事に終わり、

気持ちもやっとスッキリ!と思っていたら、何と突然体調不良でダウンしておりました。

今はだいぶ体調も戻りましたので、どうぞご心配なく。

もう若い頃のように無理はきかないということですね。

わかっていたつもりなのに、ついつい…気をつけます。


もう前々から早くアップしなければと思っていたお直しをご紹介します。

beforeは、こちらの冬のロングコート。



暖かそうな上等のウール素材で、傷みもそれほどありませんから、まだまだ着られそう。

でも、さすがにかなり前のデザインだけあって、着丈も身幅もゆったり過ぎるほどです。

全てのパーツのサイズが大きい、そして何と言ってもこの肩の張り具合です。



捨ててしまうのはもったいないとは言え、このまま着ることもできません。

そんな時は、ダメ元だとしてもお直しするのが一番だと思います。

いやいや、ダメ元にはしませんから、ご安心ください。

ちゃんと着られるようにいたします。


気になる部分にあちこち手を入れて…afterはこちらになります。



まずは、とても重たげな長~い着丈を適正な丈にカット。

元々の身幅も大きめでしたが、着丈をカットすると更に幅が広く見えます。

そこで、身幅からアームホールを通って袖幅までを全体につめます。



そして最も気になっていたラグランの肩線も縫い込んで、肩パットは取り外しました。

その他、若干袖丈をつめたり(もちろん飾りベルトも移動します)、虫食い跡を始末したり、

意外と忘れがちなのですが、ウェストのベルト通しを少し上に移動しました。

昔のデザインだと、ベルトの位置が若干下目になっていることが多く、

少しでも上にした方が、下半身がスッキリと見えますので。


このようなコートのお直しは、チカラ・ボタンのアトリエには毎年何枚も持ち込まれます。

仕上がりをご試着いただくと、皆様うれしそうに「お直しして良かった」とおっしゃってくださいます。

引き続き断捨離ブームですが、ちょっとお直しということも考えてもらえればな…と思います。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 18:24Comments(0)お直し