2022年05月11日

最近の教室 新しい生徒さんが増えています

久しぶりの制限なしの連休もあっさりと終わり、世の中は既に通常運転ですが、

チカラ・ボタンは、連休中も普段通りの通常営業でした。

ここ1か月くらいでしょうか、教室の新規の生徒さんが急激に増えています。

確かに春は、新しい生徒さんがふえるのですが、今年は特に多いように思います。

皆さん、ありがとうございます!

なので、今回は新規の生徒さんを中心に、教室の様子をご紹介していきます。


まずはこちらの生徒さんです。ほぼ毎週のように通ってくださっています。



受講のペースは個々にお任せしていますが、できるだけマメに通った方が早く覚えられます。

パンツのウェスト~ひざ上くらいまでの幅つめを勉強しました。

上の写真で、白い細長いテープ状のものが見えますが、パイピング始末になっています。

本来なら、幅つめした分の縫い代をカットして、再びパイピング始末するのですが、

かなり手間がかかりますし、初心者さんにはちょっとハードル高め。なので、



これわかりますかね。

カットした部分はロックミシンでしまつして、前後をパイピングで止めています。

変則的なやり方ですが、これはこれでいいと思います。ハードルを適切に下げました。


こちらの新規の生徒さんもお裁縫は初心者さんです。



制服スカートの着丈出しを勉強しました。

タイトスカートのスリット(ベンツ)の縫い代は、カットされていることもあるので、

とりかかる前に必ず確認しましょう。



裾まつりは苦手のようでしたが、これは反復練習して習得できることなので頑張って。

まつり方にもいろいろ種類がありますので、用途によって使い分けます。

タイトスカートって、椅子に掛けると裾が上がって気になる事ありませんか。

そんな時は、こうしたお直しで対応しましょう。


そしてこちらは、男性の新規の生徒さん。



チカラ・ボタンの教室もメンズ率が上がってきました。

カジュアルなシャツの着丈つめを勉強しました。

男性の生徒さん達、皆さんミシンがとってもお上手なんですよ。



目打ちも器用に使いこなしてくれています。

この教室では、この「目打ち」をかなり多用します。



見事に時間内にお直しは完成しました。


まだまだ新しい生徒さんが、続々と入って来られますので、続編も近々アップします。

先にも書きましたが、同じお直しの内容でも、

生徒さんのお裁縫レベルやご自身のご希望によって、やり方を若干変えています。

以前は、皆さんに「全く同じでなければいけない」と私が勝手に思っていましたが。

最近は、全てが同じである必要はないと思うようになりました。

何よりも、いち早く「自分にもお直しができた!」「自分でできるんだ!」という

達成感を味わってもらうことが大事だと思うからです。

ご自身の服であれば、多少工程を省略したやり方でもいいと思います。

ただしこれは、手抜きではなく、お直しのプロである私が考えた方法です。

この教室だからこそ、できるお直しをお伝えしていきます。


横浜・大口の洋服お直しアトリエ&教室 チカラ・ボタン  


Posted by ボタン at 19:31Comments(0)お直し教室

2022年04月27日

ワンピースをジャケットに 着丈つめ+足し布

そろそろ4月も終わりに近づき、今週末からはゴールデンウイークに突入します。

今年は、コロナの状況もだいぶ落ち着いてきたとあってか、

旅行やお出かけの方々も多いようですが、くれぐれもお気をつけて。

チカラ・ボタンのアトリエは、連休中も普段とほぼ変わりなく営業の予定です。

旅行に出るにはまだちょっと心配…という方もいらっしゃるせいか、

お直し教室にご予約もたくさんいただいており、ありがとうございます。


少し前にお承りしたワンピースのお直し&リメイクをご紹介します。

お預かりしたのは、こちらのややスリムな前ボタン開きのワンピース。




一重仕立てのカジュアルなデザイン。

サイズがすっかり合わなくなってしまい、このままでは着られない、ということでした。

身幅出しするにももちろん共布は無し…

そこでお客様ご希望により、着丈を大幅にカットして、その残布を利用して脇に足し布する。

ワンピースからジャケットにリメイクということになりました。




利用サイドにあったポケットは取り外しました。

かなり余裕ができたので、何とか着ていただけそうです。

脇に入れたマチは、こんな感じ。




長さが足りないので、途中で接ぎを入れています。

袖下縫い目の途中くらいから、アームホールを通って裾まで、身幅はできるだけ出しました。


また、別のワンピースですが、こちらも同様に裾をカットして脇に足し布。




ただ、カット寸法が少なめなので、残布を横地で使っていますが、

このような柄物ですと、カモフラージュされるので、悪目立ちせずいい感じにできました。

体型の変化で着られなくなったお洋服も、お直しで何とかなるものです。


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Posted by ボタン at 17:48Comments(0)リメイクお直し

2022年04月18日

深すぎる衿開きに足し布

桜の時期も終わり、4月半ばとなりましたが、お天気が最近不安定です。

蒸し暑いくらいかと思えば、肌寒い日が続いてみたり、晴れたり雨降りだったり。

体調管理に気をつけて過ごさなくてはいけませんね。

昼と夜との気温差も大きいので、お出かけ前に服装をよく考えましょう。


ちょっと暖かくなると、胸元が大きく開いた服装が目立ってきます。

私は個人的に首元のボリュームが全く無くて、とても貧相に見えてしまうので、

大きな衿開きの服は、無意識に避けているところがありますが。

今回のお直しご依頼は、こちらのワンピースの胸元。



ご覧の通り、かなり大きくというか深く開いている衿ぐり。

インナーを着るのが前提のデザインなのかしら…

お客様としては、インナー無しでこのまま着たいので、ということで、

それにしては、やはり開きすぎですから、足し布をして開きを少なくしたい、とのご希望。

今回、足し布に使う素材は、お客様の持ち込みでした。

同系色のシフォン、非常に透け感がり薄手の素材なので、二重にして使いました。

更にベースのジャガード地は、厚みと張りがある素材ですので、

それに負けないくらいのボリュームを出すため、ギャザーを寄せて付けてみました。



こんな感じになりました。どうでしょうか。



これなら何とか、インナー無しでそのまま着ても大丈夫でしょう。

ところでこの足し布ですが、実は過去に着丈も出すため、裾に足し布をされたそうで、



これなら裾と胸元とで、関連性も出ますからいいですよね。


春夏のお洋服は、縦にも横にも衿開きが広く深くなります。

ちょっと気になって着られないなぁ…となったら、お直ししてみませんか。


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Posted by ボタン at 19:09Comments(0)リメイクお直し

2022年04月09日

「といろ」布小物製品の販売 4月10日(日)

直前のご連絡になってしまい、恐縮ですが。

4月10日(日)11時~15時、横浜・日吉のf*worksさんにて、

「灯りの日マルシェ」が開催されます。

こちらで、綱島の地域活動支援センターといろさんの布小物製品を販売する予定です。

製品の一部をお見せします。



こんなほのぼのとした手刺繡が魅力のバッグやポーチなどの布小物。

もちろん「といろ」のメンバーさん達が、一針一針刺したものです。




実物は本当に可愛いので、ぜひお手に取って見ていただきたいです。

そして更に、ポーチやバッグなどに縫い合わせて形作ったのもメンバーさん達です。

ファスナーもしっかりとミシンで縫付けられています。

贈り物にもきっと喜ばれると思います。


以前のブログでも少し書きましたが、

実は私、こちらのメンバーさん達に、月に2回ミシン教室を行っています。

珍しくアトリエ外での仕事になりますが、もう8年くらい続いています。

お教えするのが、障害をお持ちの方々で、いつもの教室のようにはいきません。

どうすれば少しでも上手くきれいに出来るかを考え、

焦らずに丁寧に根気よく…お教えしているつもりですが、

今でもなかなか全てが思い通りにはいきません。

それでも、メンバーさん達の技術は、少しずつでも確実に向上しています。


明日は幸いお天気も良さそうですので、お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りください。

また、会場のf*worksさんは、とても素敵なアトリエです。

お花やアロマにもきっと癒されると思いますよ。


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Posted by ボタン at 09:33Comments(0)その他教室

2022年04月04日

ミシン修理とうれしいお言葉

4月になりまして、桜は既に満開ですが、どうもここ数日の雨風でしかも寒の戻り。

「花散らし」の雨になってしまったようです。

明後日くらいからは、また急激に暖かくなるようですので、体調に気をつけませんと。

先週、お墓参りの帰りに立ち寄った岸根公園の桜をこの時は満開でした。



お天気がいまひとつで、ちょっと残念でしたが。


今回ご紹介するのは、ミシン修理です。

お客様がお持ちくださったのは、しっかりめのナイロン素材のパーカーでした。

肩のあたりに、何かに引っかかったような小さなキズ(破れ)ができていました。

いつもキズの大きさ・場所・素材感などから、修理の方法を考えています。

こちらの場合ですと、縫い込みなどして隠す方法がどうしても無理なので、

デニムなどで行う、裏に当て布をして表からミシンステッチで刺し埋める、

ミシン修理(ミシンたたきとも言います)の方法になりました。



ミシンの針目をきっちりと揃えて、ミシン糸の色もできるだけ生地と合わせてみました。

ただどうしても修理のミシン目が表から見えてしまいます。

お客様とは事前のご相談で、そのあたりご承諾をいただいていたのですが、

私としては、どうにも気になっていました。

しかしお引き取りの際、お客様からは、「きれいな仕上がり」ととても喜ばれました。

とてもお気に入られていたお洋服のようでした。

更には「この修理をむしろ見せて歩きたい」との何ともうれしいお言葉もいただきました。

※一言一句まで記憶にないので、多少ニュアンスが違っているかもしれませんが。

これは、お直し屋をやっていて、本当にありがたいことです。


修理することを「節約・倹約」のようなマイナスイメージでなく、アップデートする感覚。

また、一着のお洋服を大事にする気持ち、優しさ。

こんな考え方がもっと増えれば、服の大量廃棄などが減少し、

環境問題の解決に少しでも繋がるのではないか、と私は思います。

そして、こんな優しさを持った人が一人でも増えれば、

今の生きにくい世の中が、少しでも安心して明るい気持ちで生きられるようになるのでは、

と、ちょっと大き過ぎるかもしれませんが、そんなことも考えてしまいます。


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Posted by ボタン at 19:00Comments(0)お直し

2022年03月25日

最近の教室 春は新しい生徒さんも

早いものでそろそろ3月も終わりに近づいています。

ここ数日花冷えの寒さが少し続いたせいか、桜の開花も足踏み状態でしたが、

昨日あたりからまた暖かくなって、いよいよお花見の季節になりました。

毎年、春になると新しい生徒さんが増えてきます。

やはり季節的に、新しいことを始めたくなるのでしょうかね。

よくお問い合わせで「お裁縫の初心者ですが、だいじょうぶですか?」と聞かれます。

もちろん、大丈夫です!!

この教室では、生徒さんの多くが初心者さんですし、お家にミシンのない方もいます。

授業は、少人数制の個別対応ですから、それぞれのペースで勉強できます。

初心者さんもご心配なさらずに、一度やってみてはいかがでしょうか?


では、最近の教室の様子をご紹介します。

まずは基本のパンツの丈つめからやっていきましょう。



こちらの生徒さんも、お裁縫は初心者さんです。

これは受講2回目の写真ですが、既にきれいな姿勢で確実なミシンかけができています。



薄いグリーンの白衣パンツ、きっちり丈つめが完成しました。

基本中の基本とも言えるお直しですから、ここはしっかりマスターしておきましょう。


デニムの修理も、授業の中でよくやるお直しアイテムの一つです。



デニムパンツの膝の部分って、よく傷んですりきれたりしませんか?

ちょうど穿きこんでいい感じになってきた頃に、破れたり薄くなったり。

膝の修理は、一旦縫い目をほどかないとミシンがかけられないので、ひと手間になります。

ミシン修理をしてから、再度解いた縫い目縫い合わせて、更にロックミシンで始末します。



ロックミシンは使ったことがない方がほとんどですが、丁寧にかけ方をお教えしますので大丈夫。

そして仕上がりは、



一見してミシンがかかっているかがわからないくらいにきれいに出来上がりました。

これはミシンのかけ方ももちろんですが、ミシン糸の色の選び方にも大きなポイントがあります。


そしてニットのお直しもできます。



フェアアイル柄のセーター、脇から袖のあたりがちょっともったりして余ってしまっていました。

ニットにミシンをかける時は、ミシン糸とミシン針をニット用に取り替えましょう。



目打ちを使って、ニットを押し込むようにすると上手く縫えます。

サクサクっと身頃の脇から、袖下までをつめるように縫いますと、



ほ~ら、こんなにスッキリ!したでしょう。

ニットは、簡単にお直しできるものと、かなり難しいものとあります。

受講の前にお持ちいただいて、ご相談させていただきます。


チカラ・ボタンのお直し教室では、カリキュラムやコースはありません。

皆さんにお直ししたい洋服をお持ちいただいて、ご希望の内容で行っています。

ただし、お裁縫のレベルはそれぞれ異なります。

できるだけ皆さんのご希望を尊重しますが、あまりにもレベルより難易度が高いと、

私が判断した場合には、他の内容に変更していただくこともありますので、ご了承ください。

お問い合わせはお気軽にどうぞ。


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Posted by ボタン at 19:33Comments(0)お直し教室

2022年03月15日

ウールコートのリフォーム 大きなお直し

早いもので3月も半ばとなり、だいぶ暖かくなってきました。

そろそろ桜も開花するようですが、花粉もピークを迎えています。

もう数十年の間花粉症にとっては、この時期は仕事をするのも大変です。

お仲間の皆様、辛い時期ではありますが、何とか踏ん張って乗り越えましょう。

今回ご紹介するのは、冬のウールコートのかなり大きなお直しです。

そろそろシーズンオフですが、むしろ着なくなった時期にこそお直しのチャンス。

ご参考にしていただければ幸いです。


お客様からお預かりしたのは、こちらのコートです。




恐らく10~20年くらい前のお品物と思われます。

まず、肩のラインが不自然に盛り上がっていて、時代を感じさせます。

お客様が気になさっていたのは、少々大き目の衿のデザインです。

そして、袖口に付いているこれも大きいカフス。

昔のアウターによく見受けられるパーツごとに「誇張気味のデザイン」です。

もっと軽やかに羽織れるような感じにされたいというご希望でした。


そこでまずは、いつもの厚い肩パットを取り外して、肩のラインを自然に縫い直し。

気にされていた衿を思い切って取り外して、ノーカラーに。外した衿を利用して見返しに。

更に衿ぐりのラインをやや斜めに下げて、ゆるやかなVネックのようにしました。

前端の上には、ループを作り付けてボタン留めできるようにしてみました。

また、袖口の大きなカフスは取り外して、袖丈を少しカット、袖幅も若干カット。

もっと軽やかにするために、着丈も5㎝カット。

言葉で説明すると上のようになりますが、お直し後の画像はこちらです。





前中心部分のソフトタックは、そんなにガッチリした感じではなく、柔らかな印象でしたので、

そのままデザインとして生かしました。

裾のラウンドカットも優しい感じで、お客様の雰囲気に合っていると思います。

その他にもあちこち直しているのですが、キリがないので省略します。

出来る限りのことをやってみました。

お客様のお気に召していただければ、またたくさん着ていただければ幸いです。


どんなに古くても「思い入れのある服」は、なかなか手放せないものです。

でもさすがにそのままでは、今着ることができない…

という時には、どうぞお気軽にご相談ください。


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Posted by ボタン at 18:59Comments(0)リメイクお直し

2022年02月27日

ワンピースに脇ファスナー取り付け

2月は28日までしかないので、あっという間におしまいです。

遠く海の向こうでは、悲しく大変なことになっていて、何だか胸につまります。

変わらず仕事ができること、楽しく教室ができることに感謝しつつ。


今回のお直し紹介は、ジャガード柄の素敵なノースリーブワンピース。



実は後ろボタン開きだったのですが、この写真は既に開きを閉じたところです。

お客様のご希望では、この後ろ開きを閉じて、前衿ぐりを少し下げて広く開ける、

そして、後ろ裾のベンツ(スリットの重なったもの)



これも閉じて、両サイド裾に突き合わせのスリットを作る、というものでした。

後ろ開きを閉じたため、見返しを取り外し、裏地の不足分を別の裏地で足します。


で、後ろ開きを閉じたことにより、開き無しでかぶり型のワンピースになります。

身幅がゆったり気味のワンピースでしたので、それでも大丈夫と踏んでいたのですが、

やはりこのままでは、着脱がしづらい結果となってしまいました。

そこで次の一手は、左脇にファスナーを付けて開きを作るということ。



これで何とかいけそうです。

ついでに衿ぐりももう少しだけ広くして、楽になるように。

今回はノースリーブのワンピースだったので、何とかできました。

「開き」の大切さを再認識、今回の事例を踏まえて今後にも生かします。


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Posted by ボタン at 20:36Comments(0)お直し

2022年02月18日

足し布でお直し&リメイク

2月もそろそろ後半となりますが、まだまだ寒いですね。

日々アトリエで、コツコツとお直しに励んでおります。

今回は、最近のお直しから、足し布を使った事例をご紹介します。


まずは、こちらの美しい花柄プリントのトップス。



かなり透け感のある素材ですので、何かインナーを着て上に着る感じでしょうか。

実は元々のデザインだと、前裾だけが極端に長くなっていました。

お客様はそれが気になるので、自然な感じになるようにカットしてほしい。

そして更にカットした布を使って、大きく開いた衿ぐりの両サイドをカバーしたい。

とのご希望でこうなりました。




共布ですので、さり気ない感じにまとまり、わざとらしさは残りません。

開きすぎのボートネックとか、気になる場合は使える方法です。


そしてこちらの足し布リメイクは、実は私の私服になります。



お気に入りのフェアアイル柄セーター、冬場はよく着ています。

ただ常々、アームホール(袖ぐり)が若干きつめなのが気になっていました。

そこで、もう着なくなったグレーのニットを使って、脇に足し布をしてみました。



脇の下で3㎝くらい足して、途中で自然に消えるように、細長いダイヤ型みたいな「マチ」

これくらいだと、あまり目立つこともなく、着ていても気になりません。

何より着心地は抜群に良くなり、腕や体を動かしやすくとても快適になります。

このような柄物の場合は中の一色を足し布に使うと、全体になじみやすくなります。


上の2点は足し布が表から見えるお直しでしたが、今度は見えない部分の足し布です。



これはスカートの裏側、裾縫い代に足し布して、着丈を出した事例です。

例えばひざ丈くらいのスカートですと、ちょっと短いかな…という時、

ほんの2~3㎝丈を出すことによって、ずいぶんと見た目が落ち着くことがあります。



表側から見た目は、元とほとんど変わりません。

何センチ出せるかは、スカートに付いている縫い代次第になります。

何となく気になる時は、やってみる価値はあると思います。


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Posted by ボタン at 19:22Comments(0)リメイクお直し

2022年02月09日

ボウタイ→スタンドカラー風に

2月になり、立春も過ぎて暦の春ですが、まだまだ寒い毎日です。

しかも明日10日は、関東地方にも「雪」の予報が出ております。

1月にも予想以上に雪がしっかりと降った記憶も新しいところです。

あまり大雪にならないようにと願っております。


今回は、毎日のお仕事で着られるようなトップスのお直しです。

こちらのボウタイブラウス。



ボウタイ衿は、きちんとした印象が出るので、お仕事シーンでは活躍しますよね。

こちらもお客様がお客様のお気に入りで、よくお召しになっていたそうですが、



使っているうちにだんだんと衿に「コシ」がなくなって、

解けやすくなったり、きれいに結びにくくなってしまったということでした。

確かに忙しい朝の出勤前など、それではイライラするし、ちょっと困ります。

そこでお客様のご希望より、こんな感じにお直ししてみました。



衿の付け根から「ボウ」をカットして、前中心を第一ボタンの上までやや下げて、

スタンドカラー風になりました。



最近は、この衿のことを「バンドカラー」とも言ったりします。

やはり衿自体にコシがないので、ちょっとゆらっとした感じにはなってしまうのですが。

これなら結ぶ手間はなくなるので着脱は簡単になりますし、途中で解ける心配もなくなります。


お気に入りだったお洋服、どうしても処分するには気が引けることもあります。

何とか活かせる方法をお客様と一緒に考えていきたいと思います。


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Posted by ボタン at 18:53Comments(0)リメイクお直し

2022年01月31日

ハイネックの高さをカット

1月も今日で終わり、ギリギリの投稿になりました。

年明けからずっと寒い日が続いています。

私も寒さは大の苦手なので、日々アトリエにこもって仕事中です。

明日から2月、もうすぐ暦の上では春の立春ですから、シャキッとしたいところです。


今回は、ちょっとだけ時間ができたので、自分の私物のお直しご紹介です。

まあ寒い毎日ですから、きっと今皆さんのワードローブでも大活躍中のアイテム。

これは、普段着というか部屋着にしているトップスです。



暖かくて着心地が良いので、毎年買い足してヘビロテで着ています。

ただですね、ず~っと気になっていたことがありまして。

このハイネックの高さなんですが、私にはほんのちょっと合わなくて。

何となくつかえてしまうというか、あと少し低ければ最高なのですが。

そこで、やっとこれを自分仕様にお直しすることに。



あまり変わらないように見えるかもしれませんが。

取り外した衿をほんの2㎝カットして、再び縫付けました。

「ほんの2㎝」だけのことですが、これで私にとってはベストなハイネックになりました。

お直し前と着心地がまた全然違うのです。

それで調子に乗って、他の手持ちの色もちゃちゃっとやっつけました。



あ~スッキリしました。

元々お気に入りのアイテムですが、更にお気に入りとなりましたから、

ヨレヨレになるまでこの先も着続けていきます。

ちなみにこのお直しは、そんなに難しくないので、お直し教室でお教えできます。

やってみたい方は、お気軽にどうぞ。


そして更に、やや着古してしまったものは、思い切ってラウンドネックに。



これはパジャマ替わりに。

まだまだ捨てずに、とことん着倒します。


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Posted by ボタン at 19:21Comments(0)お直し

2022年01月22日

スカートのウェストつめ 縫い目を作って

普段の仕事とそれ以外の事と、いろいろやる事がたくさんありまして、

ついついブログの更新も遅れがちです。すみません。

確定申告のまとめが済んだら、もう少しちゃんとできるはず、なんですが。

コロナ感染の急拡大も、また気になるところですが、

今までと変わらず、感染対策をしっかりとして、様子を見つつやっていきます。


今回は、スカートのウェストつめですが、ちょっとイレギュラーな事例です。

こちらのとっても素敵なジャガード素材のスカート。



セミタイトシルエットで、ウェストラインはカーブ状のベルト(正しくはヨーク)です。

ウェストで全体を5㎝つめ、ヒップはこのままで大体ちょうど良いのでつめません。

で、一見シンプルなスカートですが、ちょっと特徴のあるデザインでして。



これは前面ですが、脇縫い目が実際の脇線よりかなり前寄りに切り替えていて、

しかもウェストから少し下にポケットがあります。(手を入れている位置です)

後ろ面は、よくある中心がファスナー開きで、左右にダーツが1本ずつ。



通常このようなヨーク切替のスカートですと、「左右の脇縫い目で等分につめる」

のが一般的なのですが、こちらは上にも記したように、

ポケットのある特徴的なデザインのため、ここでは触れません。

そこで後ろ面のダーツで縫い込む方法もありますが、

今回のつめ寸法が5㎝と、かなり分量があるため既存のダーツに足すのは無理がある。

ではどうしたかというと、このスカートの脇線の位置が前に寄っていたので、

本来の脇線と思われる位置に、ダーツ状に新たに縫い目を作り、寸法分つめました。

そしてヨークは、前面のポケット上に切り替えがあるので、その部分でつめました。



上の写真は、前後の中心位置で折った状態で、指差しているのが新たな縫い目(ダーツ状)です。

これでお客様にピッタリなサイズとなり、快適にお召しいただけるようになりました。


今回のお直しは、ちょっとイレギュラーというか、かなりマニアックなのでわかりにくかったかな…

最近はメンズ・レディース問わず、かなり特徴的な変わったデザインが良く見られます。

もちろん、素敵だしカッコいい(この言い方も古い?)のですが、

いざお直しするとなると、さてどうしたものやら…ということもよくあります。

今までの経験を通して、頭の引出しの中から引っ張り出したりして、

何とかできる方法を捻出しております。


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Posted by ボタン at 20:08Comments(0)お直し

2022年01月04日

ポケット袋布のカット

2022年が始まりました。あけましておめでとうございます。

更新できたりできなかったりと、またその繰り返しになると思いますが、

少しでもどなたか様のお役に立てれば、幸いと信じて書き続けますので、

今年もこのブログをどうぞよろしくお願いいたします。


今日は1月4日で、一応年末年始のお休みは本日まで。

当アトリエは、明日から再開の予定でして、早速明日には教室も行います。


お直しのお承りについてですが、今のところ既存のお客様のみお受けしておりまして、

ご新規のお客様につきましては、まだお受けできる充分な体制が整っておりません。

しかし、昨年末あたりからご新規のお客様からのお問い合わせも多く入っておりまして、

もしもご希望がございましたら、メール等でお問い合わせください。

場合によっては、お承りできることもあります。

ただし、昨年末よりお直しのご依頼が集中しておりまして、仕上がりまでの納期を

1か月くらいいただいております。お待たせしまして申し訳ございません。

※お直しの内容によって納期は異なりますのでご了承ください。


今回は年始最初のブログですので、軽めにサクッとご紹介しようと思います。

ボタニカルなプリント柄の美しいチュニックワンピース。

腰のあたりにある両脇のポケット、表から見たポケット口がこちらです。



よく脇縫い目に隠すようにポケットがありますが、こちらはポケット口が中に食い込んでいます。

ちょっと特徴的な感じのポケット口です。

お客様のお悩みは、このポケットの内側の袋布がぶらぶらとして邪魔になるのと、

いざポケットに手を入れようとしても、やはり安定感がなくて非常に入れにくい、との事です。



裏から見るとこうなっているのですが、

前開きでもなく、ウェスト切替などもない、ストンとしたデザインのワンピースですと、

どうしてもポケット袋布が固定されず、こんなふうにぶらぶらとしてしまいます。

そこで袋布を取外すことになりましたが、

このデザインではただ外しただけでは穴が開いてしまいます。

なので、今回はこの袋布を最小限に残して余分をカットすることにしました。



はい、こんなに小さくなりました。

表から見た目には、ポケットがあるように見えて全く変化はありません。

ただし、ポケットとしては使えませんのでそこはご注意ください。


今回はワンピースでしたが、例えばピッタリとしたスリムパンツなどの場合、

ポケット袋布がゴロゴロしたり、表に響いてしまってカッコ悪い、なんていう事もあります。

そんな時も、ポケット口をふさいで袋布をカットしてしまえば、見事にスッキリします。

女性の場合、ポケットを実際使わないという方も多いので、

このお直しは、非常に有効だと思います。


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Posted by ボタン at 19:32Comments(0)お直し

2021年12月29日

最近の教室 年末まで大盛況でした

いよいよ今年も本当に残りわずかとなってしましました。

今年はアトリエ最終日まで、お客様や教室のご予約が絶えず。

ブログの投稿をしている時間が全くありませんでした。

今はもう既にお休みに入っていますが、来年1月4日(火)まで休業させていただきます。

5日(水)より再開しますが、ちょいちょいご予約も入っている状況です。


お直し教室は特に年末ギリギリまでほぼ毎日行っていたほどの賑わいでした。

今回は、そんな教室の様子をご紹介します。


まずは、基本から勉強されているこちらの生徒さん。



スラックスの丈つめ、前回はシングル、今回はダブルをマスターしました。



きっちりきれいに仕上がっていて、気持ちがいいですね。

徐々に難易度を上げて勉強していきましょう。


こちらは、年くらい前に購入したお洋服をお直ししたいと、受講されています。



毎週1回~2回受講中で、とても熱心に通われています。

今回の課題は、こちらのジャケットの肩幅と袖幅つめ。



肩幅ですが、本来は袖を取り外して、身頃を若干カットするのですが、

このジャケットは、身頃の肩線に切替があったので、袖を外さずにできました。

思い入れのある服はやはり捨て難いものですね。頑張ってお直ししましょう。


こちらの生徒さんは、7~8年ぶりくらいに教室に来てくださいました。



久しぶりに再会できて、とってもうれしいです。

今回のお直しは、旦那様のシャツの袖丈つめ。



上にあるのがカットした分で、短冊も移動してカフスを付け直しというちょい手間もの。

若干複雑なお直しですが、落ち着いて行えばきっと大丈夫ですよ。

ウチの教室は、受講の期限は全くありませんので、

しばらく受講の間があいてしまった、という方も気兼ねなくお越しください。


そしてこちらの生徒さんは、既にお直しのお仕事をされていて、



スキルアップのために、こちらの教室に勉強しにいらっしゃいました。

今回の課題は、デニムのすり切れ修理、ミシン刺しでした。



とても丁寧なお仕事で、きれいに仕上がっていました。

この生徒さんのように、お仕事がらみでの受講される方は時々いらっしゃいます。


さて続いては、ミシン男子2名。



がっしりした体の大きな男性ですが、手先は繊細な動き。

ちょっと手間のかかる、パンツのマチ入れを伴うウェスト出し。



本体とベルトの両方に別布継ぎ足し、しかも縫い代の始末はパイピング。

完成までには5回ほどかかりましたが、それだけに達成感もひとしお。


そしてこちらはつい最近受講を始めたミシン男子。



全くの初心者さんでミシンをかけるのも初めてとのことでしたが、

「本当に初めてですか?」と思わず聞いてしまったほど、ミシンがお上手です。

今回は、タオルハンカチがかさばるので、半分のサイズに分けて使いたい、



という大変実用的な内容で勉強しました。

端の始末は、ロックミシン、ロック+ミシンステッチ、パイピング、といろいろ行いました。


年明けからのレッスンもぼちぼちご予約いただいています。

コロナの状況もまだ安心はできませんし、ここにきての厳しい寒波。

皆様、どうぞお体にはお気をつけて、良いお年をお迎えください。


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Posted by ボタン at 18:40Comments(0)お直し教室

2021年12月16日

なくしてしまった…コートの肩章作り

ここのところずっと仕事に追われてバッタバタとなっておりまして、更新ができずにいました。

先日来、お直しのご依頼が集中し、作業の納期が迫ったところに、

お直し教室の授業のご予約もまた集中し…本当にありがとうございます!

やっと少しだけ区切りがつきましたので、ここで投稿しておかないと。

お直しの納期につきましては、内容にもよりますが現在約1か月ほどいただいております。

お直し教室につきましては、年内の枠はほぼ満席状態です。

ちなみに年内は、12月27日(月)までとなります。

年明けは、1月5日(水)からとなりますので、よろしくお願いいたします。


今回ご紹介するお直し事例は、都合あってだいぶ以前にお承りしたものです。

お客様からのご相談は、こちらのコート。




左右両方にあったはずの肩章が、なぜか片方なくなってしましました。

コート自体はまだ健在なのに、これはかなり悲しいことです。

ここは何とかしなければ!

しかし新たに作ろうにも、もちろん共布もなく…あちこちを検証した結果、


ここから共布が取れることが判明、ポケットの中の袋布です。


これを使います。

残っているもう片方の肩章を型にして、作り直してみました。


これで2本揃いました。

そして、共布を取ったポケット袋布は、もちろん別布をあてがってちゃんと使えるように。



これでまた、元のように着られるようになりました。



今度は失くさないようにお気をつけくださいませ。


お洋服の困りごと、お悩みごと、諸々ありましたらお気軽にご相談ください。

お役に立てましたら、幸いに思います。


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Posted by ボタン at 18:45Comments(0)お直し

2021年12月01日

デニムの修理2点

11月中にもう1回更新しようと思っていたのですが、何かととりこんでしまい…

結局12月に入ってしまいました。今年もあと1か月を切りました。

お直しのお承りは、おかげさまでここのところずっと増え続けておりまして。

お客様には仕上がりまで1か月くらいお待たせしております。すみません!

一応表向きには既存のお客様のみお受けできます、としておりますが、

お時間を充分にいただけるようであれば、ご新規のお客様もお受けしております。


サクッとデニムの修理を2点ほどご紹介いたします。

まずはこちらの後ろポケット口の破れ。



いつも同じところにお財布を入れられていたようです。

何かの拍子にビビっと破れてしまったのでしょうか…

破れているあたりのステッチをいったん解いて、必要な個所をミシン修理します。

そして元通りに付け直すと、



このように何事も無かったかのようにお直しができました。

実はこれはかなり上手くいった例でして、いつもいつもこうはできません。

予めご了承ください。

ですが、毎回最善を尽くしてお直しに取り組んでおります。


そして、同じくデニムの裾です。

足のかかとで踏むか蹴るかで、裾付近がすり切れてしまっていました。

裏から当て布してミシン修理をしたのがこちらです。



色の薄くなっているあたりが、すり切れてしまっていた部分。

よ~く寄って見ないとわからないくらい、ミシンステッチがなじんでくれています。

また裏側はどうかというと、



別のデニム生地で当て布にしました。

「裏から見てもきれいに」を常に心掛けつつ、仕事に取り組んでおります。


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Posted by ボタン at 17:44Comments(0)お直し

2021年11月20日

コートデザイン袖の変更

11月も後半になると、あちこちにクリスマスの気配がします。

もうそんな時期か~とは思うものの、お直しがたくさんあるので頑張らないと。

季節柄、コートやジャケットなど、アウターのお直しのご依頼が増えています。


今回は、こちらのお袖に特徴のあるグレンチェックのコートです。



素敵なデザインなのですが、ご覧の通り袖丈が短くて、袖口が大きく広がっている。

つまり、「寒さが入ってきてしまう」ので、これでは真冬に着るのはちょっと…

ということで、もっと普通の袖にしたい、とのご希望でした。

ファッションチェックのコメンテーターさんが、「おしゃれは我慢」的な事をおっしゃいますが、

寒いものは寒い!ので、そこは譲れませんのです。

で、まず袖口のダブルカフスのようになっている部分を伸ばすと、




こんな感じに黒無地(芯が貼ってある)が表になってしまうので、

いったん切り離して、表側にひっくり返して縫い合わせ。

裏側は、お客様がお持ち込みになった同柄のマフラーを使って縫い合わせました。




裏地を接ぎ合せることも考えましたが、せっかくのお持ち込みだし、より暖かくなるかと。

そして袖幅も全体につめて、まずまず普通の袖に近い感じになりました。



ほぼお客様のご希望の形にはできたと思います。


一目見て素敵!と思っても、実は数回しか着ていない…なんていうお洋服。

きっとお直しでまた活躍できるのでは…と思うのです。


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Posted by ボタン at 18:36Comments(0)お直し

2021年11月10日

最近の教室 ロングカーディガンのお直し

先月後半くらいから、本業のお直し承りの方がまさに繁忙期になりましたが、

お直し教室・洋裁教室も通常通り行っております。

コロナの状況もかなり落ち着いてきていますが、

とりあえず年内いっぱいは、生徒さんお一人体制でいこうかと思っています。


生徒さんがネット通販で購入されたロング丈のニットカーディガン。



正面から見るとよくわからないのですが、

両脇の裾にかけて、白シフォン素材のプリーツ布が三角に入っています。



最近こういうデザイン、よく見かけますよね。運動量も確保できるし。

実はご本人もご購入時に、この白いプリーツ布の存在がわからなかったそうで。

①まずはこのプリーツ布を取外したい。

②ついでに着丈をヒザの上くらいにカットしたい。袖丈も若干カットしたい。

③できれば、残布で両サイドにポケットを作り付けたい。

この3つのご希望を叶えるべく、お直し・リメイクにチャレンジです。


すっ飛ばしますが、仕上がりはこうなりました。




シンプルで機能的なカーディガンに変身しました。

比較的しっかりした厚みのあるニット素材なので、長い季節にわたって着られそうです。

着丈をつめた残布で、ご希望のポケットもできました。



大きめのパッチポケットは使いやすそうです。

カドの丸みは、ちょっとテクを使えば、意外と簡単にきれいにできますよ。

今回、ポケット口は元の裾線のステッチをそのまま生かしています。


ネット通販で買った服、届いて見たら何かちょっとイメージが違う…とか、

特徴的なデザインは最初のうちはいいけど、だんだん飽きてしまう…

なんてお洋服は、お直し&リメイクでイメージチェンジさせましょう。


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Posted by ボタン at 18:28Comments(0)リメイクお直し教室

2021年10月31日

デニムパンツの内股修理

しばらくの間更新ができず…10月も本日が最終日。

今月は途中で急に気温が下がって、いよいよ冬物出すかくらいに寒くなったら、

それと同時にお直しのご依頼が倍増し、また教室にも新規の生徒さんが…

もちろんとてもありがたいことで、大変感謝しております。

が、何分急激な増え方なので、こちらもアタフタとしております。

今日は、衆院選投票日なので、とりあえず投票には行って来ました。

仕事の方が立て込んでおりますので、今回は投稿もサラッといきます。


いつもお直しをご依頼いただいているお客様より、デニムパンツの修理をお預かりしました。



内股がパックリと破れてしまいました。

だいぶ前から、擦れて薄くなってきていたところ、お洗濯でついにこのように。

デニムはお気に入りを長く穿かれる方が多いので、こんな修理はよくお受けします。

いつものように、裏側から別布を当てて、表側からミシンでステッチして補修します。

ちょっと時間はかかりますが、根気よく丁寧にチクチクミシンステッチ。

こんな感じに仕上がります。



開いてしまっていたキズはすっかり塞がり、周囲の薄い部分も補強します。

裏側から当てる布も、あまり厚いデニムにするとゴワゴワになるので、

厚すぎず薄すぎず、ちょうど良い厚みの布を使います。

裏側から見ると、この通りです。



結構広範囲に修理しているのがおわかりになると思います。

このくらいやらないと、すぐに近くが破れてしまうので。

そして、裏から見てもきれいに!を心掛けております。


明日から11月、今年もあと2か月となります。

コロナの状況もだいぶ落ち着いてきたようです。

お直し教室ですが、神奈川県外の生徒さんのお受入れも再開しようと思います。

ただ当分の間は、生徒さんお一人体制での対応でいくつもりです。

またお直しのお承りですが、ご新規のお客様のお問い合わせも多いので、

一応お受けする方向で考えていますが、上記のような状況なので、

お直しの内容にもよりますが、納期を2週間から1か月ほどいただきます。

お急ぎの場合は、誠に申し訳ないのですが、他店様をご利用いただければと思います。

詳細・ご不明な点はお問い合わせください。


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Posted by ボタン at 19:46Comments(0)お直し

2021年10月12日

ラグラン袖コートの肩線つめ

うっかりしていたら、10月も半ばになってしまいました。

つい昨日までは、30度近くまで気温が上がり、いつまで夏の陽気が続くのか…

と思っていましたが、今日はすっかり肌寒いくらいに。

これは体調を崩さないように注意しなければなりませんね。

気温が下がり、本格的に秋になると、お直しの業界は一気に忙しくなります。

ウチのアトリエも、先月の半ばくらいまでは、ほ~んとにヒマでしたが、

先月末以降は、お直しもまた教室の方も、次々となだれ込むような状況になりました。

ちょっとここのところノンビリ構えていたので、気合を入れ直さないといけません。


そろそろジャケットやコートなど冬物アウターのお直しが入ってきています。

今回は、こちらのラグラン袖のウールのコート。



肩のラインが大きく張っていまして、肩パット自体もやや歪んでしまっているようです。

このシルエットですと、やはり少し昔のイメージなので、着て歩くにはちょっと…と

思われる方が多いので、皆さんお直しにお持ちくださいます。

肩パットを取外すだけでは、コート本体の肩線がポコッと出っ張ってしまうので、

肩線の縫い目をやや縫い込んで、自然なラインに直さなくてはいけません。

お直し後のシルエットはこちらになります。



肩の不自然な張りはなくなり、これなら人目も気にならないと思います。

肩パットは、20~30年くらい前の製品ですと、厚くて大きなパットが入っているので、

厚みのないパットに取り替えるか、パット無しにすることもできます。

数年前に購入された製品でも、肩パットが気になることがあります。

そんな場合も肩線を縫いつめて、肩パット無しにしてしまえば大丈夫です。

※ラグラン袖でなく、普通袖(セットインスリーブ)の場合は、薄くても肩パットは必要です。


先日のお直し教室でも、同じ内容の授業をやってみました。



この時も肩線を縫いつめて、肩パット無しで試着してOKでした。

真冬のコートって、そんなに毎年買い替えるものではありませんから、

できればお直しして、少しでも長く着られるようにしたいものです。

アトリエでも、これからコートのご相談が増えていきそうです。


お直しのお承りですが、現在は基本既存のお客様のみお受けしておりますが、

少々立て込んで参りまして、納期を多めにいただいています。

ご新規のお客様からもお問い合わせをいただくようになりました。

仕上がりまでの日数を充分にいただけるようであれば、

ご新規のお客様も少しずつですが、お承りするようにしております。


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Posted by ボタン at 19:30Comments(0)お直し教室